アプーのアマゾン旅行記 -6ページ目

ジュルア3日目

<<ジュルア3日目>>

朝食の準備を始める。

朝食は、味噌汁を作った。

ソールフード。

やはり味噌汁は、彼らの疲れを癒してくれるだろう。



水は、水道水は使えない。(川の水はみんな嫌がるからだ)

20リットルのタンクの購入した水を使う。

飲み水に料理水、今までもそうだ。

これも、舟から現地の人が担いで運んでくれる。

そういえば、今回の荷物はほとんど現地の人に運んでもらった。

あんな重い荷物を10キロ近く歩くなんて凄い。

彼らは、荷物を持って我々の倍近くの速度で歩いていくのだから、本当に凄い。

結局、水を5本、我々は使用した。

運んでくれた現地の人ありがとう。



みんなで朝食、味噌汁を口にした彼らの顔は、安堵感に満ちた喜びの顔をしていた。

味噌汁に持っていったそうめんを少し入れた。

みんなから「美味しい」。

やはり、みんな日本人を実感したひと時だった。



3日目は特に予定がない。

そこで午前中、コミュニティの子供たちが通う学校を訪問することになった。

ジャングルを歩くこと15分、学校があった。


アプーのアマゾン旅行記-学校

校舎は二棟、一つは倉庫のようだ。

校庭もある。ジャングルの中の学校だ。


我々が到着すると子供たちが待っていてくれた。


アプーのアマゾン旅行記-学校3

今日は休み。

我々のための集まってくれたとの事。

学校は、下は7歳から15歳くらいまで一緒に勉強している。

二つの黒板に小学生低学年用、高学年用、中学生用が同時に書かれている。

ブラジルでは小学生、中学生の区別がないらしい。

混合授業だ。

先生も大変だ。


子供たちは、挨拶代わりに、ブラジルの国歌、その他2曲ほど歌ってくれた。

我々もお返しに国歌「君が代」、「上を向いて歩こう」を歌って返した。

言葉がわからないから歌のエール交換だ。

国歌を歌う子供たちの誇らしげな顔が印象的だった。

愛国心の教育の賜物だろうか?



お互い気持ちが溶け合ったような気がする。

さらにも一曲のリクエスト。

我々は、「ちょうちょ」を歌った。


最後に記念撮影。


アプーのアマゾン旅行記-学校2

最初は、遠慮していた子供たちも本領発揮。

みんなで楽しいひと時を過ごすことが出来た。



実は、ある日本人とF氏は学校に寄付をし続けており、今日はその目的もあっての訪問だった。

当然、我々有志も寄付をしてきた。

彼らの希望ある将来を願って。



今日の昼食は、現地の人に作ってもらうことにした。

お豆の料理に野菜、ご飯。

アマゾンの料理は、魚と肉が主流。

野菜料理はあまりポピュラーでないらしい。

豆とお米は食べるのでそれをアレンジしてくれる。

豆は、日本の金時豆のようでちょっとあまくて美味しい。

お米にかけて食べる。

アマゾンの料理も美味しかった。



夕食は、「食材を減らさなくてはいけない」の意味もあって、日本蕎麦にした。

そば茹で担当は、K氏とO氏。

固茹でがいいとの事で6分茹でを4分で、これが良かった。

絶妙の硬さで非常に美味しかった。

たれは日本の創味、薬味ねぎにわさび。

この旅で最高に美味しかったように思う。



明日は、いよいよ神事の日。

現地の人も何人か一緒に行きたいとのこと。

もちろんOKだ。



午後2時現地に立っていなくてはならない。

午前中、もう一度現地を確認した上で、1時45分集合だ。

今回の旅で最も重要な時を迎える。

クライマックスを迎える。













ジュルア2日目

<<ジュルア2日目>>

ジュルアの朝を迎えた。

今日は、8月8日、現地では「父の日」らしい。

「パパ」から来るかと思ったらパパは英語。

どうも違うみたいだ。

ここは彼らの尊敬するセバスチャンの誕生地。

彼らはセバスチャンを父と呼ぶ。

それを祝うお祭りが8時から夜8時まで(12時間、途中1時間ほど休憩を入れてぶっ続け)で行われるそうだ。



朝7時、私は起きて洗面に行く。

日の出は6時。

ところが、村は人気がない。

お祭りなのにちょっと不思議な気がした。

後で聞くと、どうも、ここは1時間時差があるらしい。

森の中だけの時差だ。

という事は、私は朝6時に起きたのだ。



みんなも順次起きてきた。


朝食はあまり多く食べないほうがいいとの事もあって、軽食だ。

現地の人が、取れたてのバナナと完熟パパイヤを持ってきてくれた。

チップとして30へアイス(1800円ほど)を払って購入した。

木で熟したバナナもパパイヤも日本では味わえない格別の味だった。

パンにクラッカー、コーヒーと一緒に頂いた。

本当に美味しかった。



朝8時、花火がなった。

お祭りの始まりだ。

三々五々村人が集まり、カーニバルの始まりだ。

中心にある教会に人が一杯になる。

我々も前半だけ参加することにした。

彼らは踊りながら歌を歌う。

セバスチャンに感謝の歌らしい。


前半の6時間、休憩は自由に出来るがただひたすら歌い続け、踊り続ける。

凄い体力だ。

それが、父セバスチャンへの感謝の思いだ。

午前の部が終わったのは、2時近く。

始まりが遅くなったからだ。

これも、アマゾン時間あまり気にしないみたいだ。

結局、Oさんだけが最後まで踊り続けた。

頑張った。



午後の部は、みんな休憩することにした。

昼の休憩の間、10日神事を行う場所を確認に行った。

その場所は、ガイドのF氏がエネルギーを感じたところらしい。


実は、当初ではX地点がGPSで確認しなければいけない場所だったのだが、到着後日程の確認をしても、スケジュールは合わないし、M.Y氏が違う反応をし始めたからだ。

どうも、本当の場所がありそうだ。

昨日の到着後の勉強会で解明された。

今までも、行ってはいけない所や、どうしてもいけない所などはスケジュールが会わなかったし、止められる。

我々は、この現象には逆らわない。



ということで、全員でその場所の確認に向かう。

ジャングルを歩くこと10分、M.Yが強いエネルギーを感じる。

さらに歩くと途中でエネルギーは切れて、その先でエネルギーをまた感じる。

とても強いエネルギーだ。

どうもここが神事の場所らしいが、もう一度解明したい。

帰って昼食後、早速勉強会だ。



その日の夕食は、カレーライス。

日本のS&Bカレー粉を小麦粉で伸ばして、ワイン、にんにく、生姜、色々調味料を混ぜ合わせて作った。

りんごにバナナも入れた。

結構美味しく出来たと思う。


厨房はガスの設備はあるが、火力が弱い。

沢山の煮物は、外に積んであるブロックのかまどで火を炊く。

かまどと言っても建築用のブロックが二つ3つ並べてあるだけだ。

キャンプファイアーみたいなものだ。

おなべを直接乗せてカレーを作っていると、昨日のシチューの時もそうだったが子供たちが集まってくる。

子供たちは、味見をして、喜んでくれる。

ところが、今日のカレーはだめらしい。

アマゾンの人たちは、香辛料をあまり使わない。

特に、辛いものは苦手のようだ。

大人もそうらしい。



日本から持ってきた日本の食材は、調味料、香辛料、そうめん、そば、そして川口さんから頂いたパック入りのご飯だ。

このご飯は、今回の旅で非常に我々を助けてくれた。

ブラジルにしても、ペルーにしてもお米はあるが、いわゆるインディカ米だ。

どうも日本人のお米の感覚と合わない。

我々は、このご飯を、お茶漬けにしたり、そのままボイルして頂いていた。

今日もカレーに日本米。

最高に贅沢な食事だ。

がんばって持ってきた甲斐があった。


72食分のご飯が私たちの旅を癒してくれている。

川口さんに感謝だ。











ジュルア初日

<<ジュルア初日>>

ジュルアのコミュニティに着いて、一安心。


アプーのアマゾン旅行記-初日ランチ

みんな良く歩いた。

結構早く歩いたような気がする。

2時間半歩いたという事は、10キロ以上歩いただろう。

途中、以前来たオランダ人は恐ろしさのあまり8時間くらいかかったというからたいしたものだ。




森の中は意外と明るい。

熱帯性の植物、10m以上はある大木。

直径が5mほどあった。

ラグーン(雨季には川だが、乾季になると出口入り口がせき止められ独立した湖になる。

川のあとだから三日月形だ。)伝いに歩く。

その中には、ピラニアの生息する湖もある。

前にも話したが、雨季には川が広くなるので最短距離で舟が行けるので、今回歩いた道のりはほとんどが水没する。

しかし、そのおかげで村の入り口まで小型の舟で行くことが出来るのだそうだ。

雨季に訪れたら全く違う景色のジュルアの姿か見られるのだろう。




サルの匂いがする。

ここはサルの生息地らしい。

そういえば、獣のにおいがする気がする。

時々、泣き声も聞こえるが姿は見えない。

ここはジャングルだなと実感する。




初日は、まずは汗を流す。

この宿舎は、外国人向けのVIPルームらしくシャワー、水洗トイレつきだった。

アマゾンの森の中にしては近代的だ。

一緒に来たガイドは、最初からシャワーには見向きもせず、「皆さん、汗を流しに川に行きましょう。」

さっさと行ってしまった。

女性は、躊躇する。

まず、男性陣が全員行って偵察だ。




村に入る手前に長めの橋が架かっていた。

その下には、そんなに濁ってはいないが、清水には見えない水の流れている小川がある。

この川は、この村の生活水(飲み水、料理、水道、シャワー、トイレ、洗濯など)になっているようだ。

みんなで素っ裸になって水浴びをした。

石鹸を使ってからだを洗った。

冷たくもなく暖かくもない。

爽快だった。

しかし、女性陣には無理そうだ。

彼女たちには、シャワーを浴びてもらおう。

そう決まった。


ところが、いざシャワーを流そうとしても水が出ない(アマゾンでは、シャワーにお湯は必要ないようだ)。

このシャワーの水源は、村の中央高台にある水槽から送られているらしい。

また、その水源は、さっき我々が水浴びをした小川だった。

小川からはエンジン付のポンプで水を送る。

水槽に水がなくなると、シャワーどころかトイレの水も出ない。

そうだ、水槽に水が入ってなかったらしい。

あわてて村人がポンプで水を送ってくれた。




その後、女性も無事汗を流し、全員で昼食を食べた。

昼食は、簡単にパン、クラッカー、コーヒー、紅茶、フルーツで済ませた。

昼食後は、ゆっくりしようという事で、みんなでハンモックを吊った。


アプーのアマゾン旅行記-ハンモック


アプーのアマゾン旅行記-ハンモック2

ハンモック専用のモスキートネット(蚊帳)も吊った。

ハンモックは意外と快適だ。

これから4日間このハンモックで寝泊りする。



安らぎのひと時がみんなの疲れを癒してくれる。

初めてのハンモックに揺られしばらく寝ることにした。




途中何人かが、森の中を散歩した。 

森林の気を浴び、ジャングルに沈む夕日はとても素敵だった。

どんな4日間になるか楽しみだ。




そんな初日の夕食は、シチューにドライカレー。

日本から持っていった食材で作った。

こんな食事でも、今は安心できる食事となった。