私は美容師を辞めて、ついこの間の5年間、障害者年金暮らしでした。
遡ること10代で専門学校卒業し、3店舗渡り歩いて修行し、27歳で美容室を起業しました。
その間、2度の結婚に失敗しました(´-ᴗ-⸝⸝ก )︎
(このエピソードだけでもドラマが作れるくらいのストーリー性はあるかとw)
そんな中、
20代から発症した頚の病気(頚椎症性脊髄症)となり
30代から今度は腰椎すべり症を発症しまして、美容師を続けたことで更に酷使してしまったんですね。
頚は3回
腰は1度
手術しました。
が・・・
完治しませんでした。
それどころか、手遅れだったのか?後遺症なのか?
体幹機能と排泄機能に障害が出てしまいました。
足や手の痺れも残りました。
真っ直ぐ歩けないし。
頚を上げたままだとか下げたままの姿勢を持続させると(𖦹〜𖦹)フラァ~
例えば、PCやスマホ操作を続けていたり、洗濯物干だったり、靴の着脱だったりとか。
排泄機能障害も酷いものです
失敗することで、惨めで何度泣いたことか
とにかく酷いのは【痛み】ですよ。
痛くて、長距離歩けない。(走るなんて以ての外)
痛くて、座位・立位・床伏の持続が出来ない。(布団やベッドでは痛みで眠れずリクライニングソファーで寝る毎日)
痛くて、お風呂毎日入れない。
痛くて、苛立つ・涙出る・動けない・鬱になる。
痛くて、、、
死んだ方がマシ
と、本気で思ったし
色んなことを諦めた
それが、私の全てだった美容師だったり
大好きなテコンドーやバレーだったり
子供たちに作る料理だったり
今まで当たり前に出来たことが出来なくなった。
出来たことが出来なくなるって、ほっっっんと辛いことです。
どれだけ辛いか⋯これはガチで経験者にしか解らない。
余談ですが、父は膵臓・大腸・膀胱癌のトリプル癌で数年前に亡くなりました。
父は何でも熟す万能人でした。
そんな父も癌には勝てず、私同様、当たり前に出来たことが出来なくなってしまったことのショックで活力も免疫力も下がり死までの時間を加速させてしまった。
強靭だった父だったから、同じような立場の私が理解し元気づけることで生きる力を強く持ってくれると思っていました。
3ヶ月の余命宣告を受けながらも一番大変な膵臓癌を克服しました。
次いで、大腸癌も克服しました。
そして、余命宣告から3年・・・
一番侮っていた膀胱癌が致命傷になってしまいました。
その度に出来ないことも増えてしまったんですね。
みるみるうちに衰弱していきました。
残酷ですよ。
出来てたことが出来なくなるって。
もとい・・・
私も断腸の思いで美容師に終止符を打ちました。
お客様の「ありがとう」
の、言葉・笑顔は忘れられません。
美容師としての施術そのものも楽しかったし。
痛みと後遺症で、お客様を満足して差し上げることが提供出来なくなってしまっては、ただただ却ってお客様にご迷惑をお掛けすることになる。
そんな中、あるお客様から
「今まで頑張った自分を褒めてあげて!」
というお言葉と、
ある大先輩から、
「もう楽になりなさい!もう辞めなさい!」
という言葉を頂戴しました。
そして肩をそっと優しく押されるように、約30年間続けて来た美容師人生に幕を閉じました。
それから5年間、隠居暮らしをしていた訳であります。
5年前、このまま今までとは違ったゆったりした時間を過ごして行くんだな⋯
と、そう思っていました。
しかし・・・
また転機が訪れたのです。
そしてまた私は美容師としての再スタートをきりました。
空白の5年
転機となったキッカケ
このお話しは、また次回で・・・