すっかりバイトが長引いて時刻はもう十時前、人通りも絶え果てた商店街を真尋は自転車で駆け抜ける。
到着したのは一軒の総菜屋・高木商店だ。
と、店先に自転車を止めた渉に駆け寄ってくる人影が。
「あっ、高野さん!、遅くなりました!!」
「おめ遅せぇーんだよ、宮部よぉ。マジむかつくわぁ!」あっと思う間もなく自転車を蹴り飛ばされた。
金髪でいかにもヤンキー風ないでたちの高野が、自転車を起こす渉を憎憎しげに見つめている。
「……すみません……」
高野はこの店の一人息子で渉の二つ上、春に高校を卒業してからギタリストを目指して活動中だ。
『俺、メジャー志向だしぃ。路上とかマイナーなライブハウスで演奏とか、マジありえねぇーっから。すぐメジャーデビューすっからお前ら応援ヨ・ロ・シ・ク!』
地道な下積みも人脈もなしでどうやってメジャーになるのか。肝心の演奏なんてあんなに下手なのに………。
文化祭で凍りついた観衆を尻目に自信たっぷり演奏する高木のしょっぱい姿が目に浮かぶ―――。
さっさとあきらめて総菜屋を継いだほうがよっぽど本人のためなのだろうが、きっと……無理だろう。
「あのぅ、それで……、用件はなんですか?」
「お、おう」
さっさと切り上げて家に帰りたい。
「俺オーディション受けたんよ。インディで超人気あるバンドのとこ」
そりゃまず不合格だろう。当たり前だ。
「んで今回はごめんねコースでさぁ、俺ちょー頑張って粘ってやったのよ。俺とコラボすりゃお前、ファンも大喜びだっぺ?」
「……」
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いい加減お相手の子を出したいわ………
こうやってUPが細かく分かれちゃってるとすごく間延びした感じがしますね。
少し書くのにも慣れてきたし、次からの目標は倍の文章でさくっと進めていけるようにしたいです。
この先輩さんみたいな人、実際私のまわりにいるんです。でも先輩さんのほうがましかなあ。
何年も華々しい活躍をする夢をいつも語ってくれるんですけど、肝心の作品を誰も見たことがないという………
まあ、外野がどうこう言う問題ではないしたまに集まりで顔合わせるだけなんで余計なお世話なんですが~。


