「本家の嫁」という名の無給の家政婦
義父母の葬儀関係のとき精神がバラバラになりそうだった。でも、誰も私のつらい気持ちを聞いてくれなかったし理解してくれなかた。そのことがさらに私を追い詰めた。今思えば私と私以外の親族・親戚の価値観が全く違ったのだから誰も私のつらい気持ちをわかるはずもなかったのだ。長男の嫁は馬車馬のように働き次男の嫁は座ってお客さんしてる。私はそのことがおかしいと思ったし理不尽だとも思ったし怒りしかなかった。目の前で私がバタバタしてるのに義弟嫁がなぜ平気な顔して自分はしれ~っと座っていられるのかそしてそのことをなぜ誰も「おかしい」と言わなかったし当たり前だとされていたのか。それは私と私以外親族・親戚の価値観が全く違っていたから。私は「同じ母を亡くした旦那をもつ妻でしょ」と思っている。だから旦那の兄弟とその配偶者はみんな平等に動くよね?と思ってた。でも、私以外はみーーんな「本家の奥さんが亡くなったのだから本家の長男の嫁が葬儀関係もぜーーーんぶお世話するのが当たり前。本家以外の人はお客さまですよー」と思っていたのだね私の実家が本家とかなんとか関係ないとこだったのでそんな価値観があるって当時の私は知らなかったのよ。しかも義弟嫁も義妹も私より歳が下なのでてっきり今風の考え方だと思っていたのよ。義妹はしょっちゅう実家に帰ってきて買い物とか食事とか義母に払わせたし実家のお金の管理もしてたからまさか私の事を「本家の嫁」と思ってるなんて想像もつかなかったよ。あの人たちは私の事を自分たちの都合がいいように働いてくれる「本家の嫁」と言う名の無給の家政婦だと思ってたってことだね。「さらさ」という人格のある人間だと思ってなかったってことだね。「長男の嫁、本家の嫁なんだからこれをするのは当然でしょ。でも私たちはあなたのこと親族とか親戚なんて認めてませんよ。赤の他人ですよ。あなたは黙って私たちの面倒くさいことをぜーーーんぶやってくれればいいの」っていうのが本音だろう。(いや、こんな風に書くとどんだけ由緒ある家柄なの?と思われそうだけど全員元農家の家です)そのことをもっと早く知っていたらあんなに精神がちぎれそうにならなかったのに。もっと早く気が付いてたら「こんな理不尽なことをなぜみんなわかってくれないの?」って怒りでいっぱいにならなかったのに。それから私は旦那の親族・親戚に笑顔で話せなくなってしまった。けど、それでいい。もう仲良くなんてできない。しなくていい。もう好かれなくていい。私は「本家の嫁」と言う名の無給の家政婦ロボットではない。さらさという人間です。