岩屋寺・近畿三十六不動第24番(京都市山科区) | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

お賽銭を電子マネーでとかって、賛否両論ありましたやん。


あれって賽銭箱の小銭があまりに多すぎる神社にとっては苦肉の策であり、救いの一手だったと思うんです。


銀行が小銭の入金に手数料取るようになりましたからね。


ゆうちょの窓口で硬貨を100枚入金したら550円の手数料がかかるようになったんです。

 

ATMなら330円みたいですが、それでも高いよね。


一円玉100枚なんて入金できませんよね。


かといって一円玉をお釣りで渡すなんてこと寺社ではありませんから、貯まる一方だと思います。


そんなとこを解消するためでもあった電子マネーだと思うのですが、やはり世間の見方は冷たいですね。


他にはクラウドファンディングもですよ。


寺社がやるとなんか違和感あるでしょ? 


クラウドファンディングの定義を知らべて見ましたら、


多数の人による少額の資金が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する。


と、なってました。


これ、昔から寺社がやってきたことですよ。


クラウドファンディングは日本での造語のようですけど、日本語訳をするのなら、ぴったりの言葉がありますよね。


勧進。


これからは、ネット勧進と呼ぶようにしましょうよ。



山科神社を出て、元はその神宮寺であったと言われる岩屋寺に向かいました。


近畿三十六不動尊霊場のいいところは、御朱印がバインダーに綴っていくタイプなので御朱印帳を持ち歩かなくていいってとこです。


こちら上がっていきます。


手前の大石稲荷大神
大石ってつきますのは、忠臣蔵でおなじみの大石内蔵助良雄にゆかりのお寺だからです。  

山門

本堂

光明不動尊

ビニールシートで保護されてるので、老朽化進んでるんでしょうね。

毘沙門堂でした。

お地蔵さん

大石辯財天

巳さんいたわ。

台座のもっこりが気になりますが、特に意味はなさそうです。

一瞬目を輝かせましたが、お地蔵さんやね。

トイレ借りに入ったら、烏枢沙摩明王いてはりました。
いつもいつもトイレを借りるわけじゃないので見れないことのほうが多いと思いますが、今後はマメにチェックしたほうがいいかも知れませんね。

なんか石ものありました。

お地蔵さん

これはお地蔵さんじゃないね。

納骨堂

名称は忠誠堂たそうです。

塚もあります。

大石良雄遺髪の塚のようです。
大石内蔵助が討ち入り前に閑居を構えたのがこのあたりだったようで、日々こちらの不動明王に祈願していたそうです。
 
大石内蔵助といえば観音信仰ですけど、観音さんだけでなくその地域の神仏習合も信仰していたようです。

元々は天台宗の寺院だったので御本尊は不動明王だったのですが、織田信長の比叡山焼き討ちで、この寺も焼けて、その後も戦火に見舞われます。

現在は曹洞宗ですが、当時の御本尊を尊重して不動明王のままにしているそうです。

御朱印をいただく際に、本堂に上がらせてもらい、堂守であろうおはあさんにそんな話を伺いました。

参拝される方が少ないようで、蝋燭をお願いされましたので、快く灯させてもらいました。

いろんな話をしているうちに、瓦も勧進してしまいましたよ。

ここで冒頭の勧進と繋がるわけです。

話のノリでしたが気持ちのいい出費でした。

そういえば、瓦の勧進があるといつも奉納する友人の言葉を思い出しましたよ。

『自分の名前の書かれた瓦がこの先何百年も屋根瓦として残るなんて』みたいな言葉。

こちらの場合は瓦には直接書いてはいませんが、紙に住所と氏名書きましたので記録として残してくれることでひょう。

足がご不自由そうだったので無理せんようにと断りましたが、山門まで見送ってくださりました。

帰りに境内奥もちょっと見ました。

近畿三十六不動尊第24番の御朱印