三島と鴨と来れば、溝咋です。
式内社の溝咋神社がこの日の最後の目的地となりました。
予定ではもう少し回るつもりだったのですが、理由あってここでお終いです。
趣きのある神社です。
お邪魔します。
手水舎
この木すごいですよね。
何の木か教えてもらったんですが忘れてしまいました。
拝殿
狛犬
本殿
主祭神は、玉櫛媛とその娘の媛蹈鞴五十鈴媛
相殿が、五十鈴媛の祖父である溝咋耳、五十鈴媛命の兄の天日方奇日方、速素盞鳴、天児屋根です。
素盞嗚と天児屋根は昨日も書きましたように、詐称の可能性が強いので、こちらの神社では五十鈴媛の家族を祀っていると思ってよさそうです。
また、神社名にもなっている溝咋耳はこのあたりの豪族であったともいわれています。
神武天皇の義祖父にあたる方です。
災害の後、危ないのでロープが張られていていて、境内社には近づけませんでした。
厳島神社の狛犬
なんと足元に古い狛犬が埋まってました。
反対側も。
発掘したくなりますよね。
これら埋まった狛犬は、最初気がつかなっかたんですよ。
教えてもらって、知ることができました。
ちょっと時間軸戻しまして、境内社の側に行けないので、厳島神社の写真撮ってたら、一人の御婦人に声をかけられたんです。
境内で写真を撮っていたのが珍しかったのでしょうか、どこから来たのかとか、何か思うところがあってここに来たのかとか。
この御婦人、人当たりも良い方で、聞くところによるとこの神社をボランティアで掃除しておられる方でした。
正直、最初はめんどくさいなぁって思いました。
この手の人って、思い込んだら周りの見えない宗教どっぷりタイプの人多いんですよね。
そして、「ここの神様について説明がしたい」とのこと。
マジで関わりたくないタイプやわと、とっとと話切り上げて立ち去ろうとしたら、ロープが張られてた中も案内してくれると言います。
そうなれば話は違います。
喜んで説明受けますよ。
そんな説明の中で、埋まった狛犬のことも教えてもらえたわけです。
摂末社すべて写真撮れてないのですが、天照皇大神社、保食神社 、木花開耶姫命社とかあったと思います。
色々、御祭神の話とかしてて、保食神の話になった時、月読の名が出てきたんですよ。
ここ僕なんて「お!」っと思うポイントなんですが、保食神が月読に斬られるエピソードって日本書紀のものなんですよ。
「日本書紀ですね」と返したら、「そうなんですよ~!」と大盛り上がりです。
ちょっと警戒解けてきましたが、本殿の真裏に来た時に、御婦人が言いました。
「本殿の真後ろって、一番パワーがあるって言われています。何か感じましたか?」
出ましたよ。僕の苦手なワードがまともに。
正直に、「全くなんにも感じません。」と答えますと、「ですよね、私もです。」って。
もう警戒なんて取っ払っちまいましたよ。
そこからは、延々神社の話とか一時間ぐらいしてました。
そのため、次の神社に行く時間が無くなったんですよ。
右が事代主神社、左が手力雄神社だったと思う。
現在ここは宮司不在の神社で、祭祀の時だけ西福井の新屋坐天照御魂神社から宮司さんに来てもらっているそうですが、あくまでも祭祀のためだけだそうです。
管理は氏子さんたちがされてるようですが、いろいろ問題があるようです。
思うところもあり僭越ながら思うところを意見しましたが、こればっかりは余所者の責任持てることではないので、ここでは書けません。
次にここに訪れる時に、このままの素晴らしい空間が残ることを願う反面、いつ倒壊してもおかしくない建物の復興も願うという矛盾した思いが残りました。