毎日不安の中、完全に左目は見えなくなりました。
右目の中心すぐ右の一部も見えなくなっている気がしましたが、仕事を半休したり、休んだりしていたので、出勤しました。
最寄り駅からだいたい50分くらいでしたが、電車に人が多くなるにつれ、片方見えていないからか、怖い、苦しい、このまま息が出来なくなったら・・・と息苦しくなり、初めて息が出来ない感覚に陥りました。
なんとか会社に着き、デスクに座りパソコンを見た時、気のせいではなく、やはり見えない所がありました。
見えているはずの右目だったのですぐに気付き、病院に電話しお願いして受診させてもらうことに。会社まで行ったのに座ってパソコンをつけるだけの出社。
都内から病院へ行く間、このまま両目失明するのかと思うと手が震え、泣きながら電車に乗り込みました。
夫も仕事の途中でしたが来てくれました。
当日に行ったので最後まで待ちました。長い待ち時間の間も不安。そしてかなり情緒不安定になっていました。
前回とは違う先生が診てくれ、
「妊娠中、しかもまだ21週越えたところなので、ステロイドパルスは子供に影響する可能性がある。眼球に、直接ステロイドを注射する方法もある。けど、これは視神経に届くか分からないし、感染のリスクもある。とりあえず、アクアポリン4抗体の検査結果待ちましょう。」
とのことで、病院を後にしました。
前回診てくれた先生より熱心で安心感があり、何かしてくれたわけではないけれど、行って良かったと思いました。
翌日から仕事は休むことにしました。
そして、2019年7月12日に夫と検査結果を聞きに行きました。
診てくれた2人の医師が居て、
「アクアポリン4抗体が出ていました。しかも数値が高い。」
と、告げられました。
医師2人共表情が暗く、深刻さが伝わりました。
「すぐに治療をした方がいいです。大阪に知り合いの視神経専門の先生がいるから紹介状を書きます。」
「これから育児するのにも、親御さんの助けが必要になるだろうから。」
と言われた時に、「このまま目が見えないままなんだ・・・。」と
病状の深刻さにまた落ち込みました。
診察が終わると、涙が止まりませんでした。
夫は「大丈夫、大丈夫。」と手を握ってくれましたが、見えないながらにうっすらと見える夫の目にも涙が溢れているのが分かり、更に涙が止まりませんでした。
この先どうなるんだろう。
お腹の赤ちゃんを守り、自分も助かるのかな。
ずっと自問自答を繰り返していました。