今回は現地7月19日から開幕するTBTで個人的に注目するチームや選手、優勝予想について。


前回大会の特集はこちら『TBT2023 注目チームと優勝予想』今回は現地7月19日から開幕のオープントーナメントであるTBTの注目チームや注目選手、優勝予想について。前回開幕前特集はこちら『TBT2022 注目チームと優…リンクameblo.jp


今年のTBTも賞金は100万ドルのまま8地区のトーナメント王者が決勝トーナメントに進む従来のフォーマットで行われる。


200万ドル時代に比べて有名選手の参戦は減ってきているが、日本に馴染みのある選手も多数参加しており、急造チームの多さや練度の関係でタレントのいないチームでも十分に優勝を狙えるなど予想が非常に難しい大会となっている。


そんなTBTの注目チームや選手について各地区ごとに見ていきたい。



​バトラー地区



・All Good Dawgs


バトラー大出身者を中心とした初出場チーム。


日本でも長年プレイしたティルマンや攻撃的なガードのクラーク、得点力あるガードのマック、昨季ヨーロッパ初挑戦で結果を出したマクダーモットが所属。


戦力的には地区優勝が難しそうであるが、バックコートの布陣は悪くない。


個人的注目選手はマクダーモット。


それまでGリーグでプレイしていたが、昨季初のヨーロッパとなるイタリアでプレイして3Pほぼ4割で平均13点とシュート力と得点力両面で大活躍。


カーシヤカへの移籍が決まり、トルコでも活躍すると思われるが、TBTでも持ち前のシュート力を発揮出来るか注目したい。



・Assembly Ball


インディアナ大出身者を中心とした初出場チームで、スモールガードのフルス、かつて某掲示板で川崎への予想加入選手として挙げたベテランビッグマンのギャンブル、スコアリングフォワードのモーガン、シュート力抜群のホーンズビー、オールラウンドガードのフェレル、オーストラリアでも活躍したドゥーリトル、スイングマンのブラウンなど充実ぶりが凄まじい。


初出場チームでこれだけのメンバーが集めたのは見事であり、戦力的には地区優勝も狙えそうな感じがする。


個人的注目選手はホーンズビー。


シュートが非常に上手く、得点力高い選手が集まったチームで得点よりもシュートの上手さで貢献してくれそうな部分に期待したい。



・Eberlein Drive


TBT初期から参戦している強豪チームであるが、かつての豪華メンバーからは徐々にグレードが下がってきている。


通算成績も徐々に負けが追いついてきており、復活を期待したいチームでもある。


今季はポーランド代表のスコアラーのスロウター、渋谷で活躍したクレモンズ、身体能力高いグッドウィン、茨城で活躍したオブライアント、日本でも数チーム渡り歩いたストーンなどが所属。


かつてのロスターからすると寂しくなるようなグレードダウンであるが、それでも地区内では上位のタレントチームかと思える。


個人的注目選手はスロウター。


ベテランであるが、地区内屈指のスター選手なので国際試合やヨーロッパ同様に活躍してチームを引っ張る姿が見たい。




・Team Arkansas


アーカンサス大出身者を中心とした中堅チーム。


フィニッシャーのジョーンズ、スコアラーのバフォード、アンダーサイズながらフィジカル抜群のフォワードのバーナードなどが所属。


タレント抜群のチームでないが、ウイングに得点力ある選手が揃っている。


個人的注目選手はバーナード。


マイナーリーグにいた頃から注目していた選手で、以前から日本のチームでの加入予想選手としても数チームで上位候補にいた。


メジャーなリーグに移籍しても結果を残しており、サイズがないながらフィジカルと身体能力でマッチアップを蹴散らすドライブは強力。



以上バトラー地区での注目チームとなるが、地区優勝予想はAssembly Ballとしたい。



シンシナティ地区


・Nasty Nati


シンシナティ大出身者を中心としたチームでギリギリ勝ち越しチーム。


地区内屈指のタレントであるオールラウンダーガードのアダムス、ベテランビッグマンのエリスなどが所属。


正直Gリーグでも微妙な成績だった選手が多くタレント的にはインパクトに欠ける。


個人的注目選手はアダムス。


大会全体でも上位のPGで、得点力もゲームメイク力も非常に高い。


タレントに欠けるチームをアダムスがどれだけ引っ張るか注目したい。




・Zip ‘Em Up


ゼイビア大出身者を中心としたチームでこちらもギリギリで勝ち越している。


イタリアで高い得点力を発揮したブリートなどが所属。


マイナーリーグや2部以下のリーグでプレイする選手多く、タレントには欠ける印象。


個人的注目選手はブリート。


ペーザロでは高い攻撃力でチームに貢献しており、タレントのいないチームでも得点でチームを引っ張ると予想。


地区全体でタレントが薄い印象であるが、過去にもそのような地区からベスト4に進んだチームもあるので侮れないかもしれない。


地区優勝予想はNasty Nati。


デイトン地区


・Carmen’s Crew


TBT常連で優勝経験もあり、通算成績でも圧倒的な勝ち越しを記録する大会屈指の強豪チーム。


GMはかつて自身もTBTでプレイした元NBAプレイヤーのサリンジャー。


スコアリングガードのニール、スイングマンのモリス、日本でも長年プレイしているギブスとラベネル、ウェッソン兄弟などが所属。


優勝メンバーのギブスが戻ってきたが、従来のチームと比べてロスターはグレードダウンしていると感じる陣容なので早期敗退もあり得るかもしれない。


個人的注目選手はニール。


高確率のシュートとアタックからのFT、ゲームメイクにスティールとアンダーサイズながら能力の高いガードでチームの起点となりそう。



・HEARTFIRE


こちらも優勝経験ある新興チームで大会成績も素晴らしい。


得点力あるSGのソード、TBT3連覇の立役者で大会のレジェンドでもあるケネディ、攻撃的PGのワシントン、フィニッシャー兼リムプロテクターのベル、日本でもプレイしたソロモンなどタレント揃い。


個人的注目選手はベル。


サイズはないながら抜群のディフェンス力と効率的なフィニッシュ力は圧巻。


リバウンダーとしても優秀なので効率的かつ献身的なプレイでチームのバランスを取ってくれそう。



デイトンは優勝経験チームが複数で上位経験チームもあるなど他に比べてレベルが高いと感じる地区であり、地区優勝予想が難しいが、HEARTFIREを推したい。



ヒューストン地区


・Forever Coogs


ヒューストン大出身者を中心としたチームで、今回が初出場となる。


オールラウンドフォワードのホワイト、リバウンドの強いゴーラム、スコアリングガードのグレイ、当ブログで島根に加入予想したこともあるトーマス、得点力とゲームメイク能力を兼ね備えるコンボガードのベックなどが所属。


初出場チームとは思えないほど有力選手が集まったチームでダークホースになってもおかしくなさそうなロスターとなっている。


個人的注目選手はゴーラム。


サイズの割にリバウンドが非常に強く、シュートやドライブでも得点出来るので今オフもBリーグチームの新外国人選手として多くのチームで上位候補に残していた選手。


TBTでも持ち前のリバウンド力を発揮出来るか注目したい。



・The Enchantment


勝率5割で戦績の振るわないチームであるが、今年は良いメンバーが集まった。


得点力あるコンボガードのアルフォード、日本でもプレイしたフィニッシャーのワイリー、シューターのバンフォースなどが所属。


個人的注目選手はバンフォース。


サイズはないが、シュートがうまい選手で、シューターが活躍することの多いTBTで存在感発揮出来るか注目。



・The Program NYC for Autism


かつてのオーティズムが名前を変えたチームで、ファイナル経験もある強豪チーム。


セルフィッシュだが圧倒的スコアラーのハリソン、ベテランフォワードのジェームズ、スコアリングガードのロビンソン、オフボールビッグマンのカイザー、シュート力抜群のアルマンド、日本でもプレイしたデイビス、北海道に加入したアレンなど各ポジションに有力選手がいる。


個人的注目選手はアルマンド。


シュートが上手い上にドライブでも得点が可能で非常に得点力が高い。


スコアラーだらけのチームでアルマンドがどれくらい得点面で活躍出来るか注目したい。


地区優勝チームはタレント揃いでオフェンス力抜群のAutismと迷ったが、バランスの良さそうなMeet Forever Coogsを推したい。



レキシントン地区


・Herd That


TBTで人気選手のエルモアを中心に快進撃を起こしてきたチーム。


ヨーロッパでも活躍したフォワードのケーン、フィニッシャーのウィリアムス、ドリブルで魅せるPGのエルモア、身体能力抜群なスラッシャーのトコト、ディフェンシブガードのマギー、スコアリングガードのマンフォードなどが所属。


チームの歴史でも最高クラスの戦力となった。


個人的注目選手はマンフォード。


身体能力が高く、ドライブでもシュートでも得点出来るのが強み。


インサイドで得点するのが上手い選手が多いチームなのでシュート力でスペースを作れるのか注目したい。



・La Familia


NCAA超強豪のケンタッキー大出身者を中心としたチームで初出場ながら凄まじいメンバーが集まった。


シュートでもドライブでも得点出来るスイングマンのハリソン、日本でもプレイしやオルトン、NBAでスコアラーとして平均20点オーバーのシーズンも2度あったブレッドソー、フィジカル抜群のスイングマンのヤング、秋田でプレイしたカンター、ユーロリーグでも活躍したストレッチ4のセスティーナ、セブンフッターで強力リバウンダーのコーリーシュタインなど錚々たるメンバーが集結。


流石に大半がケンタッキー大出身が占めるだけにビッグネームや有力選手が多いなど今大会屈指のロスターになっている。


個人的注目選手は当然ながらブレッドソー。


NBAでも普通にスコアラーとして活躍していた選手であり、通算13シーズンをNBAでプレイしたのは凄いとしか言いようがない。


近年は中国CBAでプレイして同じようにスコアラーとして活躍しており、TBTでも最高クラスのスーパースターだと思うので大活躍を期待したい。


地区内で他のチームが霞むほどの圧倒的戦力のあるチームなので地区優勝予想もLa Familiaを推したい。



​ルイビル地区


・Team Diesel


ユーロリーグで大活躍して自身もプレイヤーとしてTBTにスーパースターを引き連れて参戦していたハインズが元NBAスーパースターのシャックと組んでマネジメントする強豪チーム。


スコアリングフォワードのジョンソン、攻守ともに抜群なPGのジョーンズ、日本でもプレイしたウィッティントン、シュート力抜群のマイルズ、同じくシュートが非常に上手いエディ、オフボールビッグマンのフロイド、仙台に加入したキッド、攻撃的ガードのチェリーなどが所属。


毎度ながらハインズは自身のコネもあり凄まじいチームを作り上げている。


個人的注目選手はジョーンズ。


ジョーンズはユーロリーグで長年大活躍するPGでシュート、ドライブ、ゲームメイク、ディフェンスと満遍なく高水準な選手。


明らかにオーバースペックな大会屈指のスーパースターであり、現在のランクで言えばブレッドソーを凌ぐ選手かつ個人的にも好きな選手なので大活躍を期待したい。



・The Ville


ルイビル大出身者を中心とした参戦経験の浅いチーム。


スコアリングビッグマンのオヌアク、得点力高いコンボガードのダウ、広島でプレイするメイヨ、ヨーロッパからオーストラリアに活躍を移したPGのシヴァ、爆発力あるガードのスミスなどが所属。


個人的注目選手はダウ。


ドライブ、トランジションでの得点が特に持ち味であるが、シュートも出来るので状況に合わせて得点を散らせるのが強力。


ガードに優秀な選手が多く全員違うタイプなのでシヴァやスミスとどのような違いを出せるか注目したい。


ハインズは毎度タレントチームを作りながら結果を出せていないので今度こそ結果を出して欲しい願いを込めて優勝予想はTeam Dieselとしたい。



​ピッツバーグ地区


・Best Virginia


ウェストバージニア大出身者を中心とする新興の強豪チーム。


フィニッシャーのウィリアムス、渋谷に加入したジョーンズ、スコアリングガードのキーンなどが所属。


タレントチームというわけではないが、結果を出しているチームなので侮れない。


個人的注目選手はキーン。


サイズはないが、非常に得点力高い選手で、大会得点王になってもおかしくないくらいの爆発的なオフェンス力を持っている。


シュートもドライブも強力なのでコートを縦横無尽に駆け回ってディフェンスを翻弄してほしい。



・Zoo Crew


TBT未勝利チームであるが、今回はロスターにパワーアップを感じる変化があった。


NBAスパーズでも活躍したビッグマンのブレア、フィジカルとシュート力が持ち味のスリーヴァ、得点力高いスイングマンのパターソン、川崎でプレイしたヤング、大阪に加入したルーサーなどが所属。


強豪と当たらない限りは初勝利が見られそうなタレントチームになった。


個人的注目選手はスリーヴァ。


ポストプレイとシュートが上手いフォワードでスペインではチームを準優勝の導く活躍ぶりだった。


ブレアはシーズン中にプレイしていないのでスリーヴァがチームで1番のタレントになると思うので活躍を期待したい。


地区優勝予想が難しい地区であるが、スリーヴァが好きな選手なので実績はないがZoo Crewを推したい。



ウィチタ地区


・AfterShocks


大会常連の強豪で今大会も強力なメンバーが揃った。


スコアリングガードのフランキャンプ、京都に加入したウィリス、攻撃的ガードのパークス、走力あるフォワードのマクダフィー、インサイドで強さを誇るケリーなどが所属。


ガード、フォワードが強力でオフェンス力が高そう。


個人的注目選手はマクダフィー。


シュートは苦手だが、ドライブとトランジションでの展開を得意としており、シュートをガンガン打ってスペースを作ってくれそうなフランキャンプとは相性が良さそう。



・Frorida TNT


大きく勝ち越しているチームでガードに強力な選手が揃った。


アンダーサイズながら得点力抜群でヨーロッパやTBTでも得点力を発揮していたウォーレン、当ブログで秋田に加入予想したこともあるバーネル、シュートの上手いボイントン、トランジションでの推進力が武器のフォードなどが所属。


ウォーレンとボイントンでどっちが出ても得点力が高いガードとマッチアップすることになるのは相手にとって嫌かもしれない。


個人的注目選手はバーネル。


ディフェンスが非常に上手い選手であるが、オフェンス面でも高確率でシュートを決めたりとイタリアで大活躍していた。


得点力ある選手が多いTBTでディフェンス面でも活躍出来そうな選手なので注目したい。



・Mass Street


強豪カンザス大出身者を中心としたチームだけに有力選手が多いチーム。


渋谷に加入予想したローソン、スコアリングとゲームメイクがハイレベルなガードのメイソン、フィニッシャーのトーマスなどが所属。


フロントコートに厚みを感じる。


個人的注目選手はローソン。


今オフ渋谷の外国人予想記事でも述べたように非常に得点力があり、シュート力とフィジカルに優れる選手でドライブも強烈なのでTBTでも猛威を振るうと思っている。


地区優勝予想は難しいが、AfterShocksを推したい。


以上、長くなってしまったが、TBTの注目チームや選手について見てきた。


注目チームに挙げていないチームにも有名選手はいたりするのと、これから加入する選手もまだいると思うので当日まで新加入選手にも目を配りたい。


最後に最終的な優勝予想は

本命:Team Diesel

対抗:La Familia

大穴:Forever Coogs


としたい。


TBTは全然予想が当たらないので今年こそは地区優勝が3チームくらい当たってほしい。