今回はBリーグから新外国人選手予想第2弾のレバンガ北海道編。


昨季外国人選手予想はこちら『Bリーグ23-24 新外国人選手予想 レバンガ北海道』Bリーグ新外国人選手予想第2弾はレバンガ北海道編。 昨季開幕前総評はこちら『Bリーグ22-23 開幕前総評 レバンガ北海道』Bリーグ開幕前総評第9弾はレバンガ…リンクameblo.jp


1人目


まずはウィリスの枠の選手であるが、ウィリスとの入れ替えという点とウェルシュだけではビッグマンが足りないので1人目は確実にビッグマンだと思っている。


過去にモータムとマーフィーでフォワードを2枚にしてビッグマン1枚という珍しい編成をしていたが、明らかに失敗していたので順当にビッグマンのはず。


そして北海道は成績が下位であることからも分かるように改善点や弱点・課題が攻守両面で非常に多い。


3P%、2P%、FTA、被2P%、被3P%、与FT%など簡単に書き出しただけでもリーグ下位が多い。


ペリメーター得点割合が高いのもオフェンス効率の悪さの現れであり、逆に相手には効率良く得点されている。


これ以外にもリーグ下位の要改善項目が多く、現状では日本人選手も活躍出来なかった選手も含めて継続が多いことから北海道が獲得出来るレベルの外国人選手2人だけで全てを改善させることは非常に難しいと思われる。


なので、外国人選手は日本人選手と比べてオフェンスで果たす役目が大きいことや、三河や広島が日本人選手を大きく入れ替えなくてもディフェンスを大きく改善させたことから日本人選手の入れ替えが少なそうな北海道もHCの手腕次第でディフェンスを改善出来ると信じて外国人選手はオフェンスにフォーカスした予想を立ててみた。


まず、組むことになるウェルシュはオフェンスでゴール下でのフィニッシュやミドルは強力な一方で3Pはない。


その点においてウィリスはシュートが持ち味というわけではないのに35%の高確率で決めていた。


このシュートがメインの武器でもなかったウィリスが北海道で2番目の3P%というのが北海道全体の3P%の低さを示しており、シュートが決まらなかった日本人選手も続々と継続していることからウィリスの代わりの選手にもウィリスと同等以上の3P%は最低限欲しい。


そうでないとまたリーグワーストクラスの3P%で得点力やスペーシングに苦しむことになりかねない。


また、3P%同様に弱点である2P%も上げるためにフィニッシュ力も不可欠なのでゴール下でフィニッシュ出来るスキルを持ち合わせていると尚良い。


あとはオフェンスメインと言いつつもウェルシュと組むならペリメーターディフェンスの能力はある程度ないとディフェンスが今季より大きく悪化する可能性も考えて、ディフェンスの要素では1つだけペリメーターディフェンスの項目を加えてみた。


以上から1人目の選手に必要、欲しいと思われる要素をまとめてみると、


①ビッグマン

②シュート力

③フィニッシュ力

④ペリメーターディフェンス


の4点と考え、それらになるべく多く当てはまる選手をリストアップした41名の中から最終的に予想選手として挙げるのは…


Maksim Salash

(206cm/100kg/28age)


サラシュはシュート力とフィニッシュ力を兼ね備えたPFで、ヨーロッパのみでプレイ。


昨季はフランスのブルームに所属して国内リーグやカップ戦、ユーロカップ準優勝など65試合に出場。


それら合わせて平均18分の出場で平均9.6点を記録した。


シュートが年々上達していてC&Sから打ってくる3Pは6シーズン連続で確率を上げており、昨季はキャリアハイの43%で超高確率だった。


2Pではドライブ、ポストプレイ、カット、プットバック、トランジションフィニッシュなど様々なスキルやシチュエーションで得点が可能。


中でもカットやポストプレイ、トランジションでの走力は目を見張るものがあり、昨季は国内とユーロカップ両方で2P55%以上を記録。


FG全体でも5割以上となっており、内外で高確率だった。


FTも5シーズン連続で7割以上を記録しており、昨季は76%でビッグマンとして申し分ない確率だった。


TOも少なく、昨季はUSG21%で平均1個未満かつ割合も8%と非常に少なかった。


リバウンドもDRが良く取れており、DR獲得率の高い北海道で強みを損ねることにはならなそう。


ディフェンスもフィジカルの差でポストディフェンスはウィリスに劣るかもしれないが、フットワークが良いのでペリメーターディフェンスでは良い活躍をしていた。


ここ2シーズンほどディフェンシブレーティングが大幅に改善しており、優秀な数値を記録しているのもディフェンス面で北海道の一助になれそうである。


国際試合でもベラルーシ代表の主力だった時期もあり、2021年のW杯予選では2試合で平均21点、3P62%でFG56%という大エースの活躍ぶりだった。


ランク的にもサラリー的にも日本の多くのチームで狙えるレベルの選手だと思っていたので数年前から密かに来日を期待していた選手でもある。



2人目


北海道はアジア枠選手がラモスなので2人目もビッグマンでもおかしくないが、ブルックスの枠の選手なのでフォワードで予想してみた。


1人目で予想したサラシュはシュート力とフィニッシュ力はあるが、得点力に関してはウィリスに及ばない選手だと思っているのでウェルシュともども得点力が足りない外国人選手が2人いたとして最後の1人も同じように得点力に欠ける選手を獲得するとは思えない。


実際にブルックスも怪我をする前は強力なスコアラーだったわけで、過去にメイヨやロング、モータムやウィリスなど強力なスコアラーを獲得していたことからも北海道がスコアラーを獲得しない可能性は低いと見ている。


なので、2人目の選手はよりオフェンスにフォーカスした選手とし、得点力があるのは最低条件。


その上でただ得点力があるだけでなく北海道の弱点である3P%や2P%の改善にもシュートやフィニッシュで寄与出来る選手であればリーグ下位クラスのオフェンスが中位帯には持っていけるかもしれない。


FTも多く打っていたウィリスとブルックスが抜ける分ある程度貰える選手がいてくれたら確実な得点源に出来る。


以上から2人目の選手に必要、あるいは欲しいと思われる要素をまとめると、


①フォワード

②得点力

③シュート力

④フィニッシュ力

⑤FTが貰える


の5点と考え、それらに複数当てはまる選手をリストアップした81名の中から最終的に予想選手として選ぶのは…


Terry Allen

(203cm/109kg/30age)



アレンはオールラウンドタイプのフォワードでヨーロッパ各国でプレイ。


昨季はイタリアのトレヴィーゾで国内リーグに参戦。


チームは下位だったが、平均27分のPTで30試合に出場して平均12点を記録。


一定以上の水準かつ幅広いスキルから得点出来る選手で、シュートは3Pが直近5シーズン中3シーズンで35%を記録しており、昨季は35.9%の高確率だった。


2Pでもドライブ、ポストプレイ、カットなどオンボール、オフボール問わずフィニッシュが可能で、今季の2P%は60%と超高確率だった。


特にフィジカルを活かしたポストプレイは強力であり、他のスキルに比べて1枚以上高いスキルだと感じる。


FTは近年75%前後で安定しており、フォワードとしては悪くない確率だと思っているが、ブルックスとの比較では劣る。


FTAはヨーロッパでは少ないが、日本でプレイするならインサイドでのディフェンスファウルが吹かれやすいことからポストプレイの上手いアレンはFTAが増えると思っている。


TOは基本的に平均1個台以下であり、昨季は平均1個ピッタリでTO割合も9%と少なかった。


リバウンドはポジションの平均前後でブルックスよりは若干劣ると見ている。


ディフェンスはブルックスと同程度であり、ディフェンスレーティングもブルックス同様に良いわけではない。


他はほとんど度外視で北海道のオフェンス面改善にフォーカスした予想となってしまったが、北海道の弱点である得点力や2P%、3P%の向上には大きく寄与出来る選手には間違いないと見ている。


アレンはプレイスタイルや実力的にも日本で活躍出来ると以前から思っており、ランク的にも日本の多くのチームが獲得出来る選手なので4年ほど前から日本に来るとも毎オフ思っていた選手でもあった。


だが、意外にも日本に来ることはなかったので今回こそは来るのではと北海道の予想選手にしてみた。


北海道はプレイオフを目指すなら当然だが、勝率5割を目標とするにしても残った日本人選手枠と外国人選手で相当なロスターのグレードアップをしないと難しいと考えており、誰を連れてくるのか興味深い。


昨季は図らずも残留で目標達成というような成績になってしまった北海道が今季どこを目標にしてどのようなロスターを組むのか楽しみにしたい。