今回はBリーグからプレイオフの名古屋ダイヤモンドドルフィンズとシーホース三河の愛知ダービーをピックアップ。


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地区1位の名古屋と激戦のワイルカード争いを制した三河の試合は名古屋が強さを見せ付ける結果になった。



1戦目


名古屋はORを大量に取ってポゼッションを増やすが、三河のディフェンスの前にシュートとフィニッシュを阻まれビハインドから入る。


三河はインサイドで効果的にフィニッシュして2P中心に得点を積み上げるが、TOが多く出て名古屋に追い付かれる。


名古屋は持ち味のシュートタッチは低調だが、インサイドで主導権を握り始めてリムアタックからリードする。


三河は追い付きたいが、アウトサイドシュートが入らない上に大事な場面でTOが出てしまい9点差で初戦を落とした。


チームスタッツは3Pが名古屋名古屋10/28で36%、三河4/25で16%と確率と成功数で名古屋が圧倒。


2Pは名古屋が23/44で52%、三河は25/37で68%と確率と成功数で三河が上回った。


FG全体では名古屋が33/72で46%、三河は29/62で47%と確率は三河で成功数は名古屋が上回った。


FTは名古屋が2/5で40%、三河は7/12で58%と確率と成功数で三河が上回った。


リバウンドは名古屋がOR14本のトータル42本、三河はOR7本のトータル32本で名古屋が上回った。


TOは名古屋が14個、三河は12個で意外にも名古屋の方が多かった。


その他気になるスタッツとしてTOポイントが名古屋10点に対して三河は25点だった。


個人では名古屋の齋藤がシュートを高確率で決めて21点と2リバウンドにチームトップの7アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。


ティム・ソアレスはミドルやC&Fなどで15点とチームトップの13リバウンドに6アシストでマルチに貢献。


負けた三河はザック・オーガストがブレイクやオフボールの合わせなどでチームハイの16点とチームトップの8リバウンドに1アシストで活躍。


ダバンテ・ガードナーはポストプレイやドライブなどで13点とチームトップタイの8リバウンドに4アシストを記録。



2戦目


名古屋はインサイドで高いフィニッシュ率を誇るが、TOが大量に出てしまいアテンプトを確保出来なかったことから得点は伸びず。


三河はインサイドでもアウトサイドでも高い決定率を見せて大量得点からリードを更に広げて折り返す。


名古屋はアテンプトを3Pに偏らせるが、大半が外れてしまい詰められないまま最終Qへ。


三河はまたしても大事な場面でTOが出てしまい、齋藤のP&Rを止められないまま失点が増え続けて9点差でQF敗退となった。


チームスタッツは3Pが名古屋13/36で36%、三河は9/29で31%と確率と成功数で名古屋が上回った。


2Pは名古屋が15/23で65%、三河は19/36で53%と確率は名古屋で成功数は三河が上回った。


FG全体では名古屋が28/59で47%、三河は28/65で43%と確率は名古屋で成功数は同じだった。


FTは名古屋が15/17で88%、三河は10/11で91%と確率は三河で成功数は名古屋が上回った。


リバウンドは名古屋がOR9本のトータル34本、三河はOR12本のトータル35本で三河が優勢だった。


TOは名古屋が17個、三河は16個で両チーム多かった。


その他気になるスタッツとしてファストブレイクポイントが名古屋9点に対して三河20点だった。


個人では名古屋の齋藤がシュートを高確率で決めてゲームハイの23点と2リバウンドにチームトップの8アシストでスコアリングとゲームメイク両面で大活躍。


スコット・エサトンはダイブや大量のFTなどで19点と7リバウンドで貢献。


負けた三河はダバンテ・ガードナーがポストプレイやトランジションでのフィニッシュなどでチームハイの14点と4リバウンドに3アシストで活躍。


ジェイク・レイマンはシュートやブレイクなどで14点と3リバウンドに2アシストを記録。



総括


1戦目では三河がイージーショットを量産する形でインサイドで効果的に得点した一方で3Pは壊滅的だったのに対して中でも外でもバランス良く得点する名古屋が後半から優勢に立った。


名古屋はFTが40分で僅か5本しか売っておらず、しかも2本の成功と非常に少ない中でも問題なく勝っており、TOからの失点も多かったのだが3Pの貯金は大きかった。


逆に三河はTOから25点も上げて名古屋に大量のORを許しながらセカンドチャンスからの失点は少なかったのに負けてしまったのは痛い。


先述したようにFTも全然与えていなかったわけで、勝つべき試合で3Pの被弾や自身の3P率などから勿体無い試合になってしまった。


2戦目でも前半こそ三河がリードしていたが、4Qで30オーバーの失点で一気に捲られており、齋藤のP&Rアクションが強烈とはいえ齋藤からの展開を40分通して抑えきれなかった。


名古屋には前日同様に3Pを高確率で決められただけでなく2Pも6割以上の超高確率で決められており、ディフェンスチームになった三河でも名古屋のオフェンスは止めきれなかった。


しかも2戦目ではエサトンがファウルトラブルになっていたわけで、前半の三河リードもその影響が大きかったかもしれない。


後半でしっかりファウルを抑えつつ勝負所で決定的なショットを決めるエサトンはやっぱり凄かった。


フランクスが離脱して外国人選手の組み合わせに制限があるような名古屋が完勝と言える形で歴代最高のSFまで進めたのは見事だった。


これで三河は今季終了となるが、リッチマンHC就任1年目でプレイオフ進出は結果を出したと言える。


既にリッチマンHCの続投も決まっており、来季の三河も楽しみである。


名古屋は次に広島との対戦であるが、個人的にはずっと怪我に泣かされてきた名古屋が決勝に進んで欲しい。