今回はBリーグ最終節からシーホース三河と三遠ネオフェニックスカードをピックアップ。


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2勝すれば自力でプレイオフ進出が確定する三河と既にプレイオフが確定していて三遠的には消化試合の愛知ダービーは三河の気合を感じられる連戦となった。



​1戦目


三河はインサイド、アウトサイドともに高確率で決めるが、三遠のそれ以上の効率的オフェンスを止められずビハインドで入る。


三遠はインサイドで高い決定率を見せるが、アウトサイドシュートが入らずTOも大量に出て逆転される。


三河は後半に入ってもTOを抑えつつディフェンスの強度を上げて三遠の主要選手をシャットアウトしリードを広げる。


三遠は3Pが全滅するなど10分間で僅か8点に抑えられ、ディフェンスでも三河の3Pを被弾して17点差で完敗となった。


チームスタッツは3Pが三河11/27で41%、三遠は9/35で26%と確率と成功数で三河が圧倒。


2Pは三河が24/43で56%、三遠は20/34で59%と確率は三遠で成功数は三河が上回った。


FG全体では三河が35/70で50%、三遠は29/69で42%と確率と成功数で三河が大きく上回った。


FTは三河が10/13で77%、三遠は7/9で78%と確率は三遠で成功数は三河が上回った。


EFGは三河が58%、三遠は49%で三河が効率面でも上回った。


リバウンドは三河がOR9本のトータル37本、三遠はOR12本のトータル41本で三遠が優勢だった。


TOは三河が6個、三遠が13個で三河はミスも少なかった。


その他気になるスタッツとしてファストブレイクポイントが三河24点に対して三遠5点。


ペイント内得点が三河48点に対して三遠34点だった。


個人では三河のザック・オーガストがブレイクやオフボールでの合わせなどでゲームハイの20点と6リバウンドに1アシストで活躍。


ダバンテ・ガードナーはポストプレイやシュートなどで16点とチームトップの17リバウンドに8アシストでダブルダブルの貢献。


負けた三遠はデイビット・ダジンスキーがシュートやポストプレイなどでチームハイの19点と3リバウンドに4アシストで活躍。


大浦はシュートやドライブなどで11点と3リバウンドにチームトップの7アシストを記録。



​2戦目


三河は序盤失点が込むが、高確率でアウトサイドシュートを決めつつTOも抑えたオフェンスで逆転に成功。


三遠はメイテンのインサイドアタックでフィニッシュとFTを稼ぎつつ三河の外国人選手にもファウルを積ませて詰める。


三河はアウトサイドシュートが全滅して得点ペースが鈍るが、ディフェンスで踏ん張って差を詰めさせず。


三遠はORを大量に獲得してもアウトサイドシュートがなかなか入らず、ファウルゲームのFTも決められ7点差で連敗となった。


チームスタッツは3Pが三河6/24で25%、三遠7/28で25%と確率は同じだが成功数は三遠が上回った。


2Pは三河が24/39で61%、三遠は20/40で50%と確率と成功数で三河が上回った。


FG全体では三河が30/63で48%、三遠は27/68で40%と確率と成功数で三河が上回った。


FTは三河13/16で81%、三遠は11/23で48%と確率と成功数で三河が上回った。


EFGは三河が52%、三遠は45%で効率面でも三河が上回った。


リバウンドは三河がOR6本のトータル40本、三遠はOR14本のトータル42本で三遠が優勢だった。


TOはお互い7個で少なかった。


個人では三河のダバンテ・ガードナーがシュートやポストプレイなどでゲームハイの23点とチームトップタイの10リバウンドでダブルダブルの大活躍。


ジェイク・レイマンはシュートやドライブなどで17点と5リバウンドの活躍。


負けた三遠はヤンテ・メイテンがポストプレイやプットバックなどでフィニッシュやFTに繋げてゲームハイタイの23点とチームトップの13リバウンドでダブルダブルの活躍。


大浦はシュート中心に14点と3リバウンドにチームトップの8アシストで貢献。



総括


三河が久保田不在ながら連勝でプレイオフ進出を決める見事な連勝だった。


1戦目では三河のシュートタッチが好調でアウトサイドで優位を作っていたが、最も大きな勝因は三河のディフェンスだったと思う。


というのも1戦目では三遠の得点源であるクラークとメイテンを平均得点未満に抑えており、中でもインサイドでダバンテが体を張ってメイテンを抑えたのが効いていた。


チーム全体でも三遠に倍以上のTOを出させており、リーグ最強火力の三遠に気持ちよくオフェンスを展開させなかった。


また、三遠はリーグ上位のハイペースチームであるが、その三遠に対してファストブレイクポイントで大きく上回るなどお株を奪う形でトランジションでも三河が優位に立った。


ブレイクが多いことからペイント内の得点も増えて2P%も高くなることになり、1戦目は三河の完勝だった。


2戦目では三遠はクラークをロスターから外して完全な状態ではなかったが、前日抑えられたメイテンが果敢にペイントアタックを仕掛けて三河の外国人選手にファウルを嵩ませて前日以上の接戦となった。


ただ、そのメイテンがFTを決められなかったのが痛かった。


元々FTの苦手な選手なので三河としてもバスケットカウントをされなければFTを打たせてもOKということだと思われ、バスケットカウントを量産させなかったこととFTを決められなかったことは三河にとって大きかった。


三河は大事な場面でダバンテが流石のフィニッシュ力を見せるなど最終節におけるダバンテは凄まじかった。


これで三河は久々のプレイオフ出場であり、リッチマンHC就任1年目でいきなり結果を出した。


正直三河はプレイオフに出られるとは開幕前は思っていなかったのでリッチマンHCの凄さに驚いている。


今季の三河は完全にディフェンスチームになっており、もちろん新しい選手が加入した効果もあるが、リッチマンHCにより大きく変貌を遂げた。


プレイオフの短期決戦でダバンテのような圧倒的な個を持つ選手は他のチームにとって怖い存在だと思うのでプレイオフでも何か起こしてくれることを期待したい。


三遠もプレイオフどころか地区1位で開幕前には全く予想していなかった結果で個人的にはサプライズチームであるが、2戦目でロスター外になったクラークが単なる休養なのかプレイオフ出場も危ぶまれるほどなのか心配である。


他のチームで見ても2節出場のなかったサイズなどプレイオフで出られないようなことがないことを願いたい。


開幕前に個人的にしていた優勝予想では本命東京、対抗名古屋、大穴川崎だったがプレイオフ出場チームが揃った今改めて予想するなら本命東京、対抗栃木、大穴三河としたい。


東京や栃木を優勝予想とする人は多く、三河を挙げる人は少ないと思うが、最後の枠に滑り込んだ勝負強さに期待を込める意味で三河を推したい。