今回は前節に引き続きプレイオフ争いで重要なカードが多いBリーグ35節から島根スサノオマジックと広島ドラゴンフライズのカードをピックアップ。


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ワイルドカード争いの当事者同士で順位的にも上下マッチな試合はディフェンス力の差が現れる形になった。



1戦目


島根はアウトサイドシュートを高確率で決めるが、内外でバランス良く得点する広島に翻弄されビハインドとなる。


広島はシュートタッチが好調でアウトサイドシュートとFTを得点源にするが、TOが多く出てリードを広げられず。


島根は後半に入りインサイドでもアウトサイドでも高確率で得点するオフェンスに建て直し逆転に成功。


広島はTOが多く出るが、シュートタッチを維持しつつディフェンスのギアを上げて4点差で逆転勝利となった。


チームスタッツは3Pが島根10/32で31%、広島は8/21で38%と確率は広島で成功数は島根が上回った。


2Pは島根が16/37で43%、広島は18/36で50%と確率と成功数で広島が上回った。


FG全体では島根が26/69で38%、広島は26/57で46%と確率は広島で成功数は同じだった。


FTは島根が5/8で62%、広島は11/15で73%と確率と成功数で広島が上回った。


リバウンドは島根がOR11本のトータル34本、広島はOR9本のトータル42本で広島が優勢だった。


TOは島根が5個、広島は13個で島根のミスは非常に少なかった。


その他気になるスタッツとしてTOポイントが島根9点に対して広島6点だった。


個人では島根の安藤がシュート中心にゲームハイの26点と4リバウンドに2アシストで活躍。


ペリン・ビュフォードはドライブやブレイクなどで14点とチームトップの8リバウンドにチームトップの5アシストで貢献。


勝った広島はドウェイン・エバンスがドライブやシュートなどでチームハイの22点と7リバウンドに3アシストで活躍。


ニック・メイヨはシュートを高確率で決めて17点とチームトップの9リバウンドに3アシストでマルチに貢献。



2戦目


島根はインサイドで着実にフィニッシュしつつ広島にもTOを誘発させる気合の感じる入りでリード。


広島はORを大量に取るが、前日から一転してシュートタッチに苦しみアウトサイドシュートが入らずビハインドで折り返す。


島根はORを広島に再三取られるが、ディフェンスで耐えつつビュフォードのアタックなどで得点しリードをキープ。


広島は慌てず前日同様にディフェンスからリズムを掴むとFG1ミスのみで90%で内外から得点して14点差での大逆転圧勝劇となった。


チームスタッツは3Pが島根6/24で25%、広島は7/19で37%と確率と成功数で広島が上回った。


2Pは島根が14/29で48%、広島は17/37で46%と確率は島根で成功数は広島が上回った。


FG全体では島根が20/53で38%、広島は24/56で43%と確率と成功数で広島が上回った。


FTは島根が5/9で56%、広島が10/16で62%と確率と成功数で広島が上回った。


EFGは島根が43%、広島は49%で広島が効率面でも上回った。


リバウンドは島根がOR7本のトータル30本、広島はOR11本のトータル37本で広島が優勢だった。


TOは島根12個、広島は8個で広島が上回った。


その他気になるスタッツとしてTOポイントが島根4点に対して広島11点だった。


個人では島根のペリン・ビュフォードがミドルやドライブなどでゲームハイの19点とチームトップの7リバウンドにチームトップの5アシストで3部門トップの活躍。


安藤はシュート中心に11点と5リバウンドを記録。


勝った広島はケリー・ブラックシアーがシュートやドライブなどでゲームハイの19点と6リバウンドに6アシストでマルチに活躍。


ニック・メイヨはシュートやカットなどで15点と5リバウンドで貢献。



総括


いずれも広島が4Qに見事なディフェンスを見せて島根を抑え込み連勝となった。


1戦目では広島のシュートが高確率で決まっていたが、広島はTOが多く出て島根は僅か5個と非常に少なかったので島根は勝つチャンスも十分にあった。


実際に島根はTOが少ないのでFGAが広島より10本以上も多いのだが、TOを出さずにショットまで持って行っても決められなかった、あるいは広島は決めさせなかった。


また、TOの差がこれだけあるのにTOポイントが3点差しかないことからもTOからのオフェンスという得点チャンスも島根は活かせなかった。


島根はFTを貰うのが得意なビュフォードと安藤がいても全体で8本しか打てないなど広島がFTを与えないよう上手く守ったのも素晴らしかった。


島根は4Qで僅か10点しか取っておらず、広島のディフェンスを前に完全に失速から逆転する力負けだった。


2戦目でも1戦目同様に島根がリードする時間もあったのだが、焼き直しのように失速する4Qで僅か6点と前日以上の完封ぶりで広島が圧勝した。


2戦目に関しては島根の持ち味の得点の少なさでも広島に負けており、一方で広島は前日同様にシュートタッチの好調を維持しつつリバウンドやFTなど優勢な上でTOを抑えたので勝った上で上方修正する完勝ぶりだった。


島根はこの日もFTが10本未満で全体の得点も50点台と非常に少なく、やはりビュフォード、ケイ、安藤への依存が凄まじいとそれらの選手が取れない時に苦しくなってしまう。


この連敗で島根はプレイオフ進出はかなり厳しくなってしまったが、逆転劇はあるのか注目したい。


逆に広島は千葉が連敗したこともありプレイオフ進出の可能性が高まった。


寺嶋が離脱したのにチーム力が落ちないのは素晴らしく、中村やチリのステップアップも大きい。


特に今節でのチリはリバウンドとディフェンスが素晴らしかった。


特にディフェンスではインサイドでのポストディフェンスやヘルプだけでなく、スイッチでトップから仕掛けられてもドライブに対応出来る距離を取りつつのステイローとハンズアップでシュートも躊躇させるなど安藤やビュフォードとのマッチアップも見事に乗り切った。


自力でプレイオフ進出を決められるか楽しみにしたい。


他のチームについても中地区2位争いやプレイオフ進出は固いと見ていた千葉のピンチなど最終節は見所が多いので待ち切れない。