今回はユーロリーグ32節からレアル・マドリードとツルヴェナのカードをピックアップ。


前節はこちら『ユーロリーグ23-24 31節 ミラノvsフェネルバフチェ』今回はユーロリーグ31節からオリンピア・ミラノとフェネルバフチェのカードをピックアップ。前節はこちら『ユーロリーグ23-24 30節 マッカビ・テルアビブvs…リンクameblo.jp



関連リンクはこちら『ユーロリーグ23-24 注目チームと優勝予想』今回は現地5日に開幕するユーロリーグについて。昨季決勝はこちら『ユーロリーグ22-23 プレイオフ決勝 オリンピアコスvsレアル・マドリード』今回はユーロリー…リンクameblo.jp


未だダントツ1位確定のレアルと16位で既にプレイオフ進出は不可能な状況のツルヴェナで消化試合であるが、ハイスコアゲームの面白い試合だった。



試合展開


レアルはインサイド、アウトサイドともに6割以上で高い決定率を見せるが、TOが大量に出てビハインドのスタート。


ツルヴェナもアウトサイド、インサイドともに高確率のオフェンスを展開し、FTも貰ってリードを広げる。


レアルはアウトサイドシュートと14本も貰ったFTを高確率で決めてシュートタッチの好調さから13-0のランで追いかける。


ツルヴェナは好調だったインサイドを捨ててアウトサイドに偏らせたアテンプトが尽く外れて逆転されると7点差で逆転負けとなった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがレアルは12/28で43%、ツルヴェナは11/25で44%と確率はツルヴェナで成功数はレアルが上回った。


2Pはレアルが17/29で59%、ツルヴェナは22/41で54%と確率でレアル、成功数はツルヴェナが上回った。


FG全体ではレアルが29/57で51%、ツルヴェナは33/66で50%と確率はレアルで成功数はツルヴェナが上回った。


FTはレアルが31/38で82%、ツルヴェナは17/20で85%と確率はツルヴェナで成功数はレアルが上回った。


リバウンドはレアルがOR9本のトータル35本、ツルヴェナはOR7本のトータル30本でレアルが優勢だった。


TOはレアルが13個、ツルヴェナは9個でツルヴェナのミスは少なかった。



個人スタッツ


個人ではレアルのジャナン・ムサがシュートやドライブ、大量のFTなどでゲームハイの30点と⒋リバウンドに2アシストで大活躍。


マリオ・ヘゾーニャはシュートやブレイク、ポストプレイなどで20点と5リバウンドに2アシストで貢献。


負けたツルヴェナはネマニャ・ネドヴィッチがシュートやドライブなどでゲームハイタイの30点と4リバウンドに5アシストでオールラウンドに活躍。


アダム・ハンガはシュートやドライブなどで22点とチームトップの6リバウンドにチームトップの7アシストで貢献。



総括


両チームともにアウトサイド、インサイドでの決定率が高く素晴らしいオフェンスを展開し合う好ゲームだった。


FTも両チーム8割以上で高確率であり、TOはツルヴェナの方が少ないなどツルヴェナも途中で勝っていたように勝ちゲームだったが、FTを与えすぎたことが敗因になった。


同じFT8割以上でもアテンプトは18本もレアルの方が多く、ムサ1人に14本打たせるなどFTを大きな得点源にさせてしまったのは痛い。


またツルヴェナはそれまでシュートを高確率で決めていたとはいえ、4Qでの決定率は3割を切っており、7割以上で好調だったインサイドではなくアウトサイドで攻める選択は裏目に出た。


タバレスがいることでインサイドを攻めにくかったのもあるかもしれないが、3Pに寄せすぎてしまった。


これでレアルは1位が確定した消化試合でも順調に勝ち、プレイオフでも隙がないくらいのチームの仕上がりに見える。


近年のユーロリーグでもここまで飛び抜けたチームはなかったのでCSKAが退会させられただけではまだパワーバランスが保たれて所にバルサの予算削減やヴェゼンコフの離脱で大きく均衡が崩れてしまったかもしれない。


プレイオフでも圧倒的な強さで優勝するのか楽しみにしたい。


一方のツルヴェナは今季はプレイオフに進出出来るチームだと思っていたのでまさかプレイオフ戦線どころか下位で終わりそうなのは予想外だった。


今節はヤゴやテオドシッチが出ておらず、ネイピアーがシーズン中に引き抜かれたこともあったとはいえロスター的にはもう少し勝ってほしいチームだった。


トビーももう少し活躍出来ると思っていたので恐らく大半が移籍するであろう選手の今オフの動向とツルヴェナの来季編成がどうなるかも注目したい。