今回はユーロリーグ28節からオリンピアコスとヴィルトゥス・ボローニャのカードをピックアップ。


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勝率同じで上下マッチでもあるオリンピアコスとボローニャの試合は接戦になった。



試合展開


オリンピアコスはインサイド、アウトサイドともに高確率で決めてFG6割以上となるが、TOが多く出てビハインドから入る。


ボローニャもアウトサイド、インサイドともに絶好調でFGはほぼ7割の超高確率かつ効率的オフェンスでリードを広げる。


オリンピアコスは後半に入るとトランジションゲームから13-0のランで逆転すると、ディフェンスでもボローニャのFGMを1本に抑える。


ボローニャはインサイドでフィニッシュ出来てもアウトサイドシュートのタッチは最後まで戻らず5点差で敗北となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがオリンピアコス8/20で40%、ボローニャは7/24で29%と確率と成功数でオリンピアコスが上回った。


2Pはオリンピアコスが17/31で55%、ボローニャは18/39で46%と確率はオリンピアコスで成功数はボローニャが上回った。


FG全体ではオリンピアコスが25/51で49%、ボローニャは25/63で40%と確率はオリンピアコスで成功数は同じだった。


FTはオリンピアコスが16/29で55%、ボローニャは12/15で80%と確率はボローニャで成功数はオリンピアコスが上回った。


リバウンドはオリンピアコスがOR8本のトータル38本、ボローニャはOR7本のトータル32本でオリンピアコスが優勢だった。


TOはオリンピアコスが15個、ボローニャは11個でオリンピアコスはミスが多く出た。



個人スタッツ


個人ではオリンピアコスのコスタス・パパニコラウがシュートを高確率で決めてゲームハイの16点とチームトップの8リバウンドに2アシストで2部門トップの大活躍。


アイザイア・カナーンはシュートやドライブなどで12点と2リバウンドに3アシストで貢献。


負けたボローニャはトルニケ・シェンゲリアがドライブやポストプレイなどでチームハイの15点とチームトップタイの6リバウンドにチームトップの4アシストで3部門トップの活躍。


マルコ・ベリネリはシュート中心に10点と3リバウンドに1アシストを記録。



総括


後半、オリンピアコスの13-0のランから始まる捲りは見事だった。


オリンピアコスはTOが多かったが、それでも失点を69点台に抑えたディフェンスが勝因の一つだった。


また、シュートが高確率で決まったことやアタックし続けてFTを30本近く打てたのも大きかった。


FTは55%で半分ほどしか決まっていないが、接戦の展開で1本でも多く打つことは相手にプレッシャーを与えており、ファウルを嵩ませる意味でも効果的だった。


逆にボローニャはFTが高確率だったのにオリンピアコスの半分ほどしか打てなかったのは痛かった。


オリンピアコスのTOからももう少し得点したかった部分である。


勝率同率の相手でプレイオフ圏内の両チームとしても勝ちたい試合で勝ち切ったオリンピアコスは大きな勝利であり、ボローニャはシーズン序盤の絶好調から下降気味で心配である。


ボローニャは予算4割削減やロスターのランクダウンもあってプレイオフに出られなくても問題ないが、序盤上位で夢を見せていただけにダメージは大きいかもしれない。


オリンピアコスは大エースであったヴェゼンコフがいなくなったチームでプレイオフに出られなくなってはヴェゼンコフだけのチームと思われかねないので今季プレイオフに行けるかは大事な要素だと思っている。


ロスター的にもプレイオフ進出は妥当な成績だと思うので今の位置をキープ出来るか注目したい。