今回はユーロリーグ27節からレアル・マドリードとパナシナイコスのカードをピックアップ。


前節はこちら『ユーロリーグ23-24 26節 ツルヴェナvsジャルギリス』今回はユーロリーグ26節からツルヴェナとジャルギリスのカードをピックアップ。前節はこちら『ユーロリーグ23-24 27節 レアル・マドリードvsパナシナイコス…リンクameblo.jp



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圧倒的1位のレアルと3位のパナシナイコスによる上位対決はハイスコアゲームになった。



試合展開


レアルはTOが大量に出るが、FTパーフェクトで3Pも6割以上という抜群のシュートタッチからリード。


パナシナイコスはトランジションの展開からイージーショットを量産して2P90%のフィニッシュ率で10点リードに逆転。


レアルは後半に入りFTと3Pパーフェクトに加えて2Pも6割以上の高精度を見せるが、TOは依然減らず追いつききれず。


パナシナイコスはアウトサイドシュートとFTをパーフェクトで決めて引き離すと11点差で勝ち切った。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがレアル9/20で45%、パナシナイコスは10/23で43%と確率はレアルで成功数はパナシナイコスが上回った。


2Pはレアルが20/38で53%、パナシナイコスは27/44で61%と確率と成功数でパナシナイコスが圧倒。


FG全体ではレアルが29/58で50%、パナシナイコスは37/67で55%と確率と成功数でパナシナイコスが大きく上回った。


FTはレアルが19/20で95%、パナシナイコスは13/13で100%と確率はパナシナイコスで成功数はレアルが上回った。


リバウンドはレアルがOR10本のトータル34本、パナシナイコスはOR6本のトータル26本でレアルが優勢だった。


TOはレアルが19個でパナシナイコスは10個とレアルはミスが多すぎた。



個人スタッツ



個人ではレアルのグショーン・ヤブセレがシュートやポストプレイなどでチームハイの18点とチームトップの5リバウンドに2アシストで活躍。


ジャナン・ムサはシュートやドライブなどで16点と2リバウンドを記録。


勝ったパナシナイコスはマティアス・レソートがブレイクやオフボールでの合わせなどでゲームハイの26点と7リバウンドに4アシストでオールラウンドに活躍。


ケンドリック・ナンはシュートやドライブなどで17点と1リバウンドにチームトップの7アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。



総括


今季ユーロリーグですら独走体制の圧倒的強さを誇るレアル相手にパナシナイコスが見事に完勝した。


レアルの敗因はなんと言ってもTOであり、19個もの大量TOからブレイクやトランジションでイージーショットを量産されることになった。


そのせいもありパナシナイコスの2Pは6割を超える高確率となり、得点源にもなった。


TOを除いてはレアルはもちろんのことパナシナイコスも含めて両チーム高確率の3PにFTと素晴らしかっただけにレアルはTOだけが勿体無かった。


パナシナイコスは近年低迷していたが、今季の躍進は凄まじく、取り上げる度に述べているが補強が抜群の効果をもたらしている。


特にレソートの今季の活躍ぶりは目覚ましく、フィニッシュ力はナンとともにパナシナイコス復権の大きな武器になっている。


過小評価されていると感じる選手の1人なので間違いなく来季は資金力上位チームからオファーが来ると思っており、パナシナイコスは今季クラスのロスターを来季以降も揃えられるだけの予算があればレソートが抜けたとしても問題ないかもしれないが、そうでないなら今季は好成績を残す千載一遇のチャンスなので期待したい。


レアルも負けてしまったが、まだまだ大量に貯金があり、1位以外で抜けるとは思えないくらい圧倒的なのでパナシナイコス以外にもアップセットを起こしてくれるチームが出てくることを願いたい。