今回はイタリアLBA23節からヴェネツィアとミラノのカードをピックアップ。
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とも上記開幕前特集で注目チームに上げた同士で勝率も同率で4位のヴェネツィアと3位のミラノによる上下戦は一進一退の攻防にはならなかった。
1Q
ヴェネツィアはアウトサイドシュートを8割で決めつつインサイドでも隔離良くフィニッシュ、FTも大量に獲得しハイペースで得点を積み上げる。
ミラノもアウトサイドシュートを高確率で決めてFTもパーフェクトだが、インサイドでの決定率に欠けて6点ビハインドで終える。
ヴェネツィアはテシトリのC&FとFT、ブルックスのポストプレイ、テシトリの3P、カザリンのカット、カベンゲレのC&F、タッカーのFT、ヘイデガーのトランジション3P、タッカーのFT、ハインズのプットバック、ヘイデガーのFT、ウィルチャーの連続3Pで得点。
ミラノはメッリのフェイドアウェイミドル、トゥナットのカット、ハインズのドライブ、ネイピアーのFT、トゥナットのブレイク、ミロティッチのフェイドアウェイミドル、ネイピアーとトゥナットとヴォイトマンの3Pで得点。
2Q
ヴェネツィアはアウトサイドシュートが入らなくなり、FTも大量とはいかないが、インサイドで粘って逆転を許さず。
ミラノは引き続きアウトサイドシュートを高確率で決めるが、FTとインサイドでの決定率が良くなく2点ビハインドで折り返す。
ヴェネツィアはカベンゲレのカット、P&Rからテシトリのダイブ、タッカーのFTとコーナー3P、カザリンのドライブ、ブルックスのプルアップミドルで得点。
ミラノはフラッカドリの3P、ヴォイトマンのプットバックから3点プレイとブレイク、フラッカドリのミドル、ネイピアーの連続3P、ミロティッチのFTで得点。
3Q
ヴェネツィアは後半に入るとディフェンスのギアを一気に上げてFGの失点をほぼ抑えつつ2Pを8割近い確率で決めて突き放す。
ミラノはFTを大量に貰って7割で決めるが、FGは1本しか決まらないなど完全にオフェンスが止まり16点ビハインドで最終Qへ。
ヴェネツィアはスピッスのドライブと3P、ヘイデガーのプットバック、カベンゲレのダイブとFT、タッカーのブレイク。スピッスのFT、カザリンのドライブ、タッカーのステップバックミドル、カザリンのブレイク、ブルックスの3Pで得点。
ミラノはミロティッチとネイピアーとフラッカドリのFT、シールズのドライブとFTで得点。
4Q
ヴェネツィアは一転して2Pが11%にまで下がり、3Pこそ4割だが成功は2本のみでディフェンスとFTで耐え凌ぐ。
ミラノは引き続きFTを得点源にして追い掛けるが、借金が大きすぎたことから追い付くには至らず6点差で敗北となった。
ヴェネツィアはスピッスのカット、ブルックスとスピッスの3P、スピッスとタッカーとテシトリのFTで得点。
ミラノはミロティッチのFT、ネイピアーのドライブ、ヴォイトマンのFT、ミロティッチのドライブ、ハインズのカット、ネイピアーとミロティッチのFT、ミロティッチとネイピアーのドライブ、ミロティッチの3P、トゥナットのFT、シールズのステップバック3Pで得点。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがヴェネツィア9/23で39%、ミラノは8/24で33%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。
2Pはヴェネツィアが18/37で49%、ミラノは15/38で39%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。
FG全体ではヴェネツィアが27/60で45%、ミラノは23/62で37%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。
FTはヴェネツィアが15/21で71%、ミラノは18/26で69%と確率はヴェネツィアで成功数はミラノが上回った。
リバウンドはヴェネツィアがOR10本のトータル41本、ミラノはOR11本のトータル39本でミラノが僅かに優勢だった。
TOはヴェネツィアが15個、ミラノは10個でミラノが上回った。
個人スタッツ
個人ではヴェネツィアのレイジョン・タッカーがドライブからフィニッシュやFTに繋げてチームハイの14点と6リバウンドに2アシストで活躍。
マルコ・スピッスはシュート中心に13点と3リバウンドにチームトップの6アシストで貢献。
負けたミラノはシャバズ・ネイピアーがシュートやドライブなどでゲームハイの18点と3リバウンドにチームトップの3アシストで活躍。
ニコラ・ミロティッチはポストプレイやFTなどで16点とチームトップの8リバウンドに2アシストで貢献。
総括
スター選手を多く抱えるチーム同士で優勝を狙える両チームの対戦だけに接戦を期待していたが、点差以上にヴェネツィア優勢なまま終わった印象。
FG関係では全てヴェネツィアが上回っており、ミラノはヨーロッパ最強クラスのビッグマン揃っているのでリバウンドとTOでは上回ったが決定率には繋げられなかった。
やはりヴェネツィアのタッカー、スピッス、カベンゲレ、ウィルチャー、シムズあたりはユーロリーグでプレイしても活躍出来る選手だと元々思っていたが、ミラノ相手でも活躍しているのを見るといよいよ何人かはユーロリーグでプレイするのではないかと見ている。
特にシムズ、スピッス、タッカー、カベンゲレあたりは上位チームが狙ってもおかしくない選手だと思っており、ユーロリーグから声のかかりそうな非ユーロリーグプレイヤーの筆頭格と感じる。
ヴェネツィアは格下相手に取りこぼしたり序盤ほど好調ぶりが感じられなくなっていたところなのでスーパースター軍団のミラノに苦戦せず勝てたのをきっかけに順位を上げることがあるのか注目したい。
ミラノはメッシーナ体制ではいくら抜群の資金力で豪華ロスターを組んでも国内で優勝するのがやっとな気がしてならない。
今季はイタリアンカップも優勝を逃しており、LBAでもRS3位以下ならばロスターに見合っていない順位と言える。
流石にボローニャ以外のチームより順位が下なら近年稀に見るワーストHC認定せざるを得ないので残り僅かなRSでせめてブレシアは抜いてもらいたい。