今回はBリーグ26節から名古屋ダイヤモンドドルフィンズと島根スサノオマジックのカードをピックアップ。
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西地区でプレイオフ圏内同士かつ上下戦とあって絶対勝ちたい両者の試合はハイスコアゲームになった。
試合展開
両チームともに高確率でアウトサイドシュートを決めるが、島根は2Pもほぼパーフェクトで決めて3点リード。
引き続き両者が高確率でアウトサイドシュートを決め続ける一方でインサイドで強みのある名古屋がペイント内を得点源にして1点リードで折り返す。
後半に入ると島根がペイントアタックから高確率でのフィニッシュやFTに繋げて大量かつパーフェクトに決めて8点リードで最終Qへ。
追い付きたい名古屋だが、インサイドでもアウトサイドでも決定率が上がらず、12点差で島根が勝利した。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pが名古屋11/30で37%、島根は10/33で30%と確率と成功数で名古屋が上回った。
2Pは名古屋が22/41で54%、島根は28/39で72%と確率と成功数で島根が圧倒。
FG全体では名古屋33/71で46%、島根は38/72で53%と確率と成功数で大きく上回った。
FTは名古屋14/19で74%、島根は17/17で100%と確率と成功数で島根が上回った。
EFGは名古屋54%、島根60%で効率面でも島根が上回った。
リバウンドは名古屋がOR13本のトータル36本、島根はOR10本のトータル39本で名古屋が優勢だった。
TOは名古屋9個、島根8個で両チーム少なかった。
その他気になるスタッツとしてTOポイントが名古屋7点に対して島根14点で倍だった。
個人スタッツ
個人では名古屋の齋藤がシュートやドライブなどでチームハイの24点と1リバウンドに9アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。
佐藤はシュート中心に17点と1リバウンドに1アシストを記録。
勝った島根は安藤がシュートやドライブなどでゲームハイの31点と1リバウンドに3アシストで活躍。
ペリン・ビュフォードはシュートやドライブなどで27点と11リバウンドに12アシストでトリプルダブルの大活躍。
総括
マーティンの欠場した島根が圧勝してマーティンの不在やニカがモリスに変わった影響を感じさせなかった。
ハイスコアゲームでありながら両チームTOが10個未満で少ないのが素晴らしかった。
それに加えて島根はFTもパーフェクトで決めており、インサイドへのアタックから高確率でフィニッシュするだけでなくFTにも繋げて得点源に出来たのは大きかった。
特にビュフォードのアタックからの展開に名古屋は翻弄されており、アシストの多さ的にもビュフォード絡みの得点は半分近くあったかもしれない。
今季のビュフォードは3Pが全くと言っていいほど入ってないので3Pを捨てて引いて守りFTを与えない方が得策なようにも感じる。
また、ビュフォードのドライブに対してビッグマンがヘルプに行くとダンカースポットのビッグマンにフィニッシュされてしまうのでビュフォード自身のドライブやFTよりも簡単に得点されることになるので難しいところ。
一方の名古屋は何個か前の試合でも取り上げた時に指摘したようにやはり外国人選手の組み合わせの悪さから上位チーム相手では厳しいという予想通りの結果になってしまった。
ディフェンスの関係でスミスとソアレスのオン2が運用しにくいことからオン2はエサトン必須に近い状況になっている。
それ故にただでさえ運動量の多く負担の多いエサトンの負担をさらに増やすか、オン1で凌ぐ、ディフェンスを多少捨ててでもスミスとソアレスでオン2運用するという難しい3択から名古屋は前者2択で戦う選択をしている。
意外だったのはスミスかソアレスのどちらかを契約解除してフランクスの代替選手を用意すると思っていたのに特に動きがなかったことであり、ホッグあたりが名古屋に来たら面白いと思っていた。
だが、そうしなかったのはフランクスが近いうちに戻ってくるから費用対効果的に見送ったのだと思いたい。
もしフランクスの復帰が遠いようであれば名古屋は致命的なミスになりかねず、現状の3人ではプレイオフに進めたとしても優勝の可能性はかなり低くなったように思うのでフランクスがいつ復帰するのかに注目したい。