今回はユーロリーグ25節からASとフェネルバフチェのカードをピックアップ。


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近年の不振が嘘のように順位を上げて3位のフェネルバフチェと6位のフェネルバフチェでプレイオフ圏内同士の上位決戦は見応えある試合となった。



1Q


モナコはFTをパーフェクトで決めるが、アウトサイドシュートが低確率でアテンプトも少なかったことから追いかける形に。


フェネルバフチェはFG62%でアウトサイドでもインサイドでも高確率で決めて4点リードで終える。


モナコはモティユナスのドライブ、ジェームズのプルアップミドルとカットと連続プルアップジャンパー、ブラウンのミドル、ジェームズのステップバック3Pなどで得点。


フェネルバフチェはウィルべキンのプルアップ3PパパヤニスのC&S3P、ウィルべキンの連続3P、モトリーのC&Fなどで得点。



2Q


モナコはアウトサイドシュートが全滅し、引き続きインサイドでの得点が中心となりビハインドが広がる。


フェネルバフチェはTOが多く出るが、インサイドへのアタックとパーフェクトなFTで8点リードで折り返す。


モナコはオコボのブレイクとフェイドアウェイミドルなどで得点。


フェネルバフチェはモトリーのプットバックとプットバックからの3点プレイ、ウィルべキンのフローター、パパヤニスのアリウープ、ヌアの連続3Pなどで得点。



3Q


モナコは後半に入ってもアウトサイドシュートが低調で2Pはパーフェクトで決めるものの追いかける形は変わらず。


フェネルバフチェはインサイド、アウトサイドともに高確率で決めるが、アテンプトを確保出来なかったことで6点リードで最終Qへ。


モナコはブロッサムゲームのベースラインカット、ブラウンのブレイクとプルアップ2、ディアロの3Pなどで得点。


フェネルバフチェはカラテスの連続3P、シャンリの3Pなどで得点。



4Q


モナコはディフェンスからトランジションでの展開に繋げてFTも上手く活用すると逆転に成功する。


フェネルバフチェはTOが急激に増えるとFGも14%に急落して得点が停滞すると7点差で敗北となった。


モナコはジェームズのOTD3Pとドライブとステップバック3P、ブラウンのミドル、ホールのC&F、ブラウンのプットバック、モティユナスのダイブなどで得点。


フェネルバフチェはシャンリの3P、ビベロヴィッチのミドルなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがモナコ4/16で25%、フェネルバフチェは10/31で32%と確率と成功数でフェネルバフチェが上回った。


2Pはモナコが27/48で56%、フェネルバフチェは15/28で54%と確率と成功数でモナコが上回った。


FG全体ではモナコが31/64で48%、フェネルバフチェは25/59で42%と確率と成功数でモナコが上回った。


FTはモナコが10/14で71%、フェネルバフチェは9/11で82%と確率でフェネルバフチェ、成功数でモナコが上回った。


リバウンドはモナコがOR9本のトータル28本、フェネルバフチェはOR14本のトータル40本でフェネルバフチェが優勢だった。


TOはモナコが9個、フェネルバフチェは20個でフェネルバフチェはミスが多すぎた。



個人スタッツ


個人ではモナコのマイク・ジェームズがシュートやドライブなどでゲームハイの23点と4リバウンドにチームトップの6アシストスコアリングとゲームメイク両面で活躍。


エリー・オコボはトランジションでのフィニッシュやドライブなどで16点と2リバウンドに4アシストで貢献。


負けたフェネルバフチェはサータク・シャンリがシュートやポストプレイなどでチームハイの12点と3リバウンドで活躍。


ジョナサン・モトリーはポストプレイやプットバックなどで11点とチームトップの7リバウンドに1アシストで活躍。



総括


3Q終了時までモナコにアウトサイドシュートをほとんど決めさせなかったフェネルバフチェが優勢に進めていたが、モナコがアウトサイドシュートがは入らないままディフェンスからリズムを掴んで逆転した。


4Qでのモナコのディフェンスは見事で、フェネルバフチェに8個ものTOを出させるだけでなくFGMも2本のみに抑えるなどフェネルバフチェのオフェンスを完全に殺した。


一方でモナコ自身はフェネルバフチェのTOからトランジションゲームに持ち込み、FTやアウトサイドシュートに繋げて逆転すると追い付かれることなく勝利した。


モナコは最後までアウトサイドシュートの精度が低いままであり、ディフェンスさえ出来ていれば3Pが壊滅的でも勝てるお手本のような試合だった。


フェネルバフチェはなんと言ってもTOが多すぎたのが敗因であり、ORを大量に取って優勢だったアドバンテージをTOの多さで吐き出す形になった。


インサイドで優位なフェネルバフチェとアウトサイドで優位なモナコであったが、得点はアウトサイド陣が取ってもシュートの入らなかったモナコとしっかりインサイド陣がリバウンドを取ったフェネルバフチェで強みを発揮出来たのはフェネルバフチェだったのに勝敗は逆というのも面白い部分だった。


モナコはジェームズがユーロリーグ歴代最多得点を記録するなど好調でチームを引っ張っており、現状は昨季よりも成績が低いが今季もプレイオフ進出の可能性が高い。


一方のフェネルバフチェはかつてはプレイオフ常連で優勝争いにも加わっていたところから近年は連続でプレイオフを逃すなど同じトルコ2強のエフェスと同様にユーロリーグでは低迷していたが、今季は大復活を遂げている。


今節で勝率がモナコに並ばれてしまったが、依然プレイオフ圏内で、低迷したままのエフェスとは対照的なシーズンになっている。


メンバー的には他の上位チームに若干劣る部分を感じるが、久しぶりのプレイオフ復帰となるか終盤も注視したい。