今回はオーストラリアNBLの14節からアデレード36ERSとメルボルン・ユナイテッドのカードをピックアップ。


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大きな借金でリーグ最下位のアデレードと大幅な貯金でリーグ首位という対照的な両チームの試合はNBLらしいハイスコアゲームになった。



1Q


アデレードはインサイド、アウトサイドともに高確率で決めつつFTも8割で決めるなどバランスの良いオフェンスを展開。


メルボルンは2Pを8割近い高確率で決めたもののTOが大量に出てしまいトランジションから失点が増えて4点ビハインドで終える。


アデレードはヴァシリエヴィッチのドライブから3点プレイとフローター、ハンフリーズのポストプレイ、ケルとヴァシリエヴィッチの3P、ディッシュからハンフリーズのフィニッシュ、ヴァシリエヴィッチのFTとステップバックミドルと3P、ギャロウェイのプットバックとダイブからの3Pで得点。


メルボルンはイリーのドライブ、アチールのC&F、ゴールディングの3P、デラベドバのドライブ、アチールのブレイク、クラークのドライブ、ボウエンのFT、クラークのドライブ、クレブスのターンフックと3Pで得点。



2Q


アデレードはインサイドでのアドバンテージを活かして高確率なフィニッシュを得点源として点差をキープ。


メルボルンはORを大量に獲得するが、FG32%で折角のチャンスを活かせず、4点ビハインドのまま折り返す。


アデレードはマキャロンのフローター、ケルのステップインとドライブと3P、ハンフリーズのポストプレイ、ヴァシリエヴィッチのドライブ、ハンフリーズのフェイドアウェイミドル、ケルのミドルで得点。


メルボルンはデラベドバのフローター、アチールのFT、ボウエンの3P、イリーのプルアップミドル、クレブスとデラベドバの3P、ゴールディングの4点プレイで得点。



3Q


アデレードは一転して3P7割、FTパーフェクトとシュートタッチから得点を効率的に積み重ねて引き離す。


メルボルンも高確率なアウトサイドシュートに加えてインサイドでも高い決定率を見せるが、FTが貰えず11点ビハインドで最終Qへ。


アデレードはハンフリーズのカット、ケルの連続3Pとキャディーの3P、ヴァシリエヴィッチのミドルとFT、ヴァシリエヴィッチの連続3P、ワイリーのカットとプットバックからの3点プレイ、マキャロンのFT、マーシャルのカットで得点。


メルボルンはゴールディングとイリーの3P、アチールのプットバック、ゴールディングのトランジション3P、デラベドバのフェイドアウェイ、アチールのプットバック、デラベドバのフローター、クレブスのカットと3Pとドライブで得点。



4Q


アデレードは大量にTOが出るが、ディフェンスで耐えつつFTで得点も少しずつ伸ばして逃げ切りを図る。


メルボルンは引き続き大量のORからアウトサイドシュートを高確率で決めるが、インサイドでのフィニッシュ率が上がらず4点差で敗北となった。


アデレードはスターリングのC&F、ハンフリーズのダイブ、ワイリーのブレイク、ハンフリーズのプットバック、ワイリーの3P、キャディーのFT、ワイリーのカット、ケルのロング3P、キャディーとケルとヴァシリエヴィッチのFTで得点。


メルボルンはイリーのミドル、ボウエンの3P、イリーのフローター、クレブスのドライブからの3点プレイと3P、アリエルのアリウープとダイブ、クレブスのブレイク、イリーのFT、クラークの3P、アリエルのアリウープ、クラークの3Pで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがアデレード11/26で42%、メルボルンは14/31で45%と確率と成功数でメルボルンが上回った。


2Pはアデレードが25/44で56%、メルボルンは23/49で47%と確率と成功数でアデレードが上回った。


FG全体ではアデレードが36/71で51%、メルボルンは37/80で46%と確率はアデレードで成功数はメルボルンが上回った。


FTはアデレードが17/22で77%、メルボルンは8/15で53%と確率と成功数でアデレードが圧倒。


リバウンドはアデレードがOR9本のトータル41本、メルボルンはOR14本のトータル44本でメルボルンが優勢だった。


TOはアデレードが13個、メルボルンは12個でアデレードが僅かにミスが多く出た。



個人スタッツ


個人ではアデレードのデジャン・ヴァシリエヴィッチがシュートやドライブ、FT8/8などでゲームハイの30点と3リバウンドに2アシストで得点を牽引。


トレイ・ケルはシュートやドライブなどで24点とチームトップの10リバウンドにアシストもトップの5アシストでマルチに活躍。


負けたメルボルンはタナー・クレブスがシュートやドライブなどでチームハイの23点と6リバウンドに1アシストで活躍。


クリス・ゴールディングは3P4/7などで13点を記録。



総括


最下位チームが首位にアップセットを起こす面白い試合だった。


両チームともシュートが高確率で決まっていたが、その上でアデレードはインサイドへのアタックやフィニッシュなどペイント内でも高確率を記録出来たのが大きかった。


メルボルンは終盤にディフェンスで仕掛けてTOを誘発して残り2分で4点差まで詰めており、正気は十分にあったが、そこから難しいシュートで7点差に広げたケルが見事だった。


アデレードはリバウンドで劣勢だったが、クラッチタイムではチップアウトからORを拾って時間を潰すなどチームで出来ることをする姿勢が素晴らしかった。


前半から中盤まで得点を引っ張ったヴァシリエヴィッチは相変わらず凄まじい得点力だったが、終盤で勝負強さを見せたケルや効率的に得点したワイリーとハンフリーズの貢献も大きかった。


アデレードはこのメンバーならもう少し上位でも良いチームだと思っているので、プレイオフは難しいかもしれないが巻き返しに期待したい。


メルボルンは負けてしまったが、依然として貯金は膨大でプレイオフを逃す可能性は低い。


激戦模様のNBLをこのまま1位で終えられるか注目したい。