今回はユーロリーグ14節からマッカビ・テルアビブとアナドゥル・エフェスのカードをピックアップ。


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ともに勝ち越しで勝率が同じながらプレイオフ圏外同士という負けられない試合はハイスコアゲームになった。



1Q


テルアビブはアシストを11本も出すチームオフェンスでインサイド、アウトサイドともに高確率で終盤には8-0のランで突き放す。


エフェスもインサイド、アウトサイドともにテルアビブには及ばずとも高確率で決めるが、TOが多く出てしまい9点ビハインドで終える。


テルアビブはニーボのミドルとフローターとプットバック、コーエンのフローター、ニーボのダイブ、ウェッブのブレイク、ブラットのロング3Pなどで得点。


エフェスはラーキンの3P、ジョーンズのプットバック、オスマニのC&D、オチュールのダイブなどで。



2Q


テルアビブはアウトサイドシュートが入らなくなり、TOも多く出るなどオフェンスの精度が下がり得点に伸び悩む。


エフェスはインサイドでのフィニッシュに苦労するが、3P確率を更に上げてFTも大量に獲得するなど3点リードに逆転する。


テルアビブはソーキンのダイブから3点プレイ、クリーブランドのドライブ、コルソンのベースラインカットなどで得点。


エフェスはジョーンズのブレイク、ラーキンのトランジション3P、オチュールのアリウープなどで得点。



3Q


テルアビブは依然TOが多く出るが、再びアウトサイドシュートを高確率で決めつつディフェンスで主導権を握り再逆転。


エフェスはインサイドでもアウトサイドでも決定力を欠き、FG32%でオフェンスに苦しむと2点ビハインドで最終Qへ。


テルアビブはブラウンのトランジション3P、コルソンの片足フェイドアウェイミドル、ウェッブの3P、ソーキンのプットバックなどで得点。


エフェスはラーキンやトンプソンのFT、トンプソンのカット、オチュールのダイブなどで得点。



4Q


テルアビブはTOは減らなくても2P、3Pともに6割以上の凄まじい精度で序盤からリード広げて突き放す。


エフェスはORを大量に取ってアテンプトを十分に確保するが、TOが多く出た上に3Pが1/11で7割近く決まった2Pとは対照的な結果となり9点差での敗北となった。


テルアビブはクリーブランドのブレイク、ブラットのディープ3Pとプルアップ3Pにウェッブのコーナー3P、コルソンのドライブなどで得点。


エフェスはスティールからトンプソンのブレイク、ドームのC&F、ジョーンズのダイブなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがテルアビブ12/25で48%、エフェスは11/37で30%で成功数と確率でテルアビブが上回った。


2Pはテルアビブが24/45で53%、エフェスは21/43で49%と確率と成功数でテルアビブが上回った。


FG全体ではテルアビブが36/70で51%、エフェスは32/80で40%と確率と成功数でテルアビブが圧倒。


FT全体ではテルアビブが11/17で65%、エフェスは11/14で79%と成功数は同じながら確率でエフェスが大きく上回った。


リバウンドはテルアビブがOR14本のトータル40本、エフェスはOR18本のトータル40本でエフェスが優勢だった。


TOはテルアビブが16個、エフェスは12個でエフェスの方がミスは少なかった。



個人スタッツ


個人ではテルアビブのローレンゾ・ブラウンがシュートやドライブなどでチームハイの21点と2リバウンドに5アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。


ボンジー・コルソンはシュートやオフボールの合わせなどで19点と7リバウンドに2アシストで貢献。


負けたエフェスはダリアス・トンプソンはドライブやミドルなどでゲームハイの22点と4リバウンドにチームトップの7アシストで活躍。


マイク・ドームはシュートやポストプレイなどで20点と2リバウンドで貢献。



総括


テルアビブがTOを多く出しながらもアウトサイドでもインサイドでも高確率を記録してハイスコアゲームを制した。


エフェスは前半終了時にはリードをしていたものの後半からシュートが入らなくなり、ORで繋ぐも決定率の差からどんどん離されてしまった。


エフェスはORやTOでも優位だったが、テルアビブのディフェンスの前にバランスの良いオフェンスを展開出来なかった。


その中でもジョーンズは1人で8本もORを取るなど奮闘し、新加入のドームも持ち味のシュートで貢献するなど怪我人だらけのビッグマンの穴を埋めるべく2人が躍動していた。


テルアビブは逆にバックコート陣が大活躍し、ブラウンは相変わらずの得点力とゲームメイクでチームを引っ張り、コルソンはオールラウンダーぶりでチームのバランスを取るなど素晴らしかった。


これでテルアビブは貯金を増やしてプレイオフ圏内に近付き、エフェスは遠のくことに。


テルアビブはマーティンが抜けた影響を大きく感じさせない内容であるが、エフェスはミチッチの抜けた影響が大きいと感じる。


さらにエフェスは怪我人が多いこともピンチに拍車をかけており、今季も苦戦を強いられている。


怪我人が戻ってきた時に順位をどれだけ上げられるか注目したい。


以前も述べたが、ドームはやはりユーロリーグでも活躍しているので来季日本への移籍を望むのは難しそうなのが残念である。


今まで何故ユーロリーグチームがオファーしていなかったか謎な選手なので日本でもチャンスがあると数年前から思っていたが、ついにその可能性もなくなってしまったかもしれない。


奇遇にも名古屋移籍を予想したウィリスともども同じチームで活躍しているので両選手とも日本に来られないならユーロリーグ定着を期待したい。