今回はオーストラリアNBL7節からシドニー・キングスとブリスベン・ブレッツのカードをピックアップ。


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今季も大解体がありながら貯金状態をキープして上位のシドニーと勝率5割ちょうどのブリスベンでプレイオフライン同士の対戦はNBLらしいハイスコアゲームになった。



1Q


シドニーはインサイドでのフィニッシュとFTを高確率で決めて得点源にするが、アウトサイドシュートが尽く外れる。


ブリスベンもアウトサイドシュートは低確率だが、ほとんど打たずに確率の良い2Pで攻めたことで6点リードで終える。


シドニーはアダムスのFT、バレンタインのコーナー3P、ハンターのC&F、バレンタインのポストフック、アダムスのドライブ、ボールデンのFT、ブルースのトランジション3P、ボールデンのC&D、アダムスのドライブで得点。


ブリスベンはハリソンのポストプレイ、マクダニエルのドライブ、ハリソンのハイロー、マクダニエルのFT、バナンのドライブ、ソービーのブレイク、ホワイトのドライブ、バナンのポストプレイ、ベインズのFT、ミッチェルのポストプレイ、スミスの3P、ベインズのC&F、ソービーのドライブで得点。



2Q


シドニーはアウトサイドシュートを高確率で決めるが、今度は2Pの確率が下がり終盤で8-0のランを出すも点差は動かせず。


ブリスベンは引き続きアウトサイドシュートが不調だが、TOを出さずに2Pを高確率で積み上げて6点リードのまま折り返し。


シドニーはホッグのミドル、トゥーフェイのコーナー3P、アダムスのドライブ、トゥーフェイのハイロー、ハンターのFT、ホッグのバックドア、ボールデンのプットバック、トゥーフェイのドライブ、グローバーの連続3P、アダムスのFTで得点


ブリスベンはソービーの3P、ミッチェルのFT、ベインズのC&Fから3点プレイ、ベインズのポストプレイ、ノートンのFT、バナンのドライブ、マクダニエルのターンアラウンドミドル、ジカースキーのトレイルとプットバック、ホワイトのドライブ、ジカースキーのミドル、ノートンのフローターで得点。



3Q


シドニーはアウトサイドもインサイドも高確率で開始から10-0のランで逆転に成功するとリードをキープ。


ブリスベンはTOが多く出てトランジションから失点が増えるとインサイドでのフィニッシュだけでは巻き返せず5点ビハインドで最終Qへ。


シドニーはアダムスのドライブ、トゥーフェイのコーナー3P、ホッグのドライブとステップバック3P、アダムスのドライブ、ハンターのFT、トゥーフェイのブレイク、アダムスのFT、ボールデンのドライブ、バレンタインの3P、ボールデンのプットバックとステップバック3P、グローバーのコーナー3Pで得点。


ブリスベンはバナンのミドル、マクダニエルとノートンのドライブ、マクダニエルのミドル、バナンのドライブ、ソービーのジャンプストップレイアップ、ベインズの3P、ミッチェルの3P、ソービーのドライブで得点。



4Q


シドニーは序盤なかなかスコア出来ず苦労するが、インサイドで強さを見せるとFTも加わり15-0の巨大ランで再逆転。


ブリスベンは序盤インサイドを中心に10-0のランで逆転するが、終盤ピッタリ得点が止まってしまい、9点差での敗北となった。


シドニーはホッグのFT、ハンターのC&F、アダムスのドライブ、グローバーの3P、ハンターのブレイク、アダムスのバックドア、バレンタインのFT、アダムスの連続ドライブ、ホッグのドライブから3点プレイとスティールからの3点プレイ、ブルースのFTとブレイクからの3点プレイで得点。


ブリスベンはソービーのバックカットとFT、スミスの3P、ミッチェルのドライブ、ベインズのポストフック、P&Pからスミスの3P、マクダニエルのドライブ、バナンのポストプレイからの3点プレイ、ソービーのプルアップミドル、バナンのミドルから3点プレイで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがシドニー11/29で38%、ブリスベンは6/24で25%と確率と成功数でシドニーが圧倒。


2Pはシドニーが26/44で59%、ブリスベンは33/57で58%と確率はシドニーで成功数はブリスベンが上回った。


FG全体ではシドニーが37/73で51%、ブリスベンは39/81で48%と確率はシドニーで成功数hsブリスベンが上回った。


FTはシドニーが19/20で95%、ブリスベンは11/15で73%と確率と成功数でシドニーが上回った。


リバウンドはシドニーがOR11本でトータル42本、ブリスベンはOR12本のトータル37本でシドニーが優勢だった。


TOはシドニーが11個、ブリスベンは8個でブリスベンのミスは非常に少なかった。



​個人スタッツ


個人ではシドニーのジェイレン・アダムスがドライブ中心にFTにも繋げてゲームハイの24点と1リバウンドにチームトップタイの4アシストで大活躍。


DJホッグはミドルやドライブなどで16点と6リバウンドに3アシストでマルチに貢献。


負けたブリスベンはネイサン・ソービーがドライブやカットなどでチームハイの17点と3リバウンドに5アシストでオールラウンドに活躍。


ジョシュア・バナンはポストプレイやミドルなどで16点とチームトップの5リバウンドに2アシストを記録。



総括


ハイスコアで見応えある試合だったが、シドニーの凄さが随所に見られる試合だった。


シドニーは決定率の全てでブリスベンを上回り、インサイドでもアウトサイドでもFTでも高確率だった。


特にFTは20本打って1本しかミスしないなど素晴らしい精度だった。


リバウンドでも優勢に進めるなど下回ったTOでさえ少ない数だったので完璧な試合内容だった。


終盤の残り3分からの15−0のランは見事であり、ブリスベンは3分間ただ殴られるしか出来なかった。


シドニーは2年連続で優勝しながらオフに主力がほぼいなくなる大解体に遭っているにも関わらずチーム編成が毎年素晴らしく、クックスとウォルトンの2大スーパースターがいなくなった今オフも各ポジションにスター選手を揃える敏腕振りを見せた。


サラリーの少ないNBLでこれだけのロスターを組み上げるGMの手腕には脱帽するしかない。


バレンタインやホッグも凄まじい選手だが、この試合では今季からNBLに帰ってきたアダムスのプレイが別格だった。


止めようがないドライブで得点を引っ張るだけでなく抜群のアシストでのゲームメイクは見事としか言いようがなかった。


ユーロリーグに残ると思っていたのでNBLに戻った時には驚いたが、やはりNBLでは圧倒的な選手なので再びユーロリーグからオファーがあるのではないかと予想している。


ブリスベンは最後離されてしまったが、バナンのプレイが素晴らしかった。


ソービーのチームは毎年勝ててないイメージなので千葉から移籍したスミスとともにソービーに次ぐ得点源としてチームを勝たせられる存在になるのか注目したい。