今回はイタリアLBAの2節からペーザロとヴェネツィアのカードをピックアップ。


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上記関連リンク記事でも述べた通り個人的に上位候補として今季注目のヴェネツィアと初勝利が欲しいペーザロの試合は力の差が表れる試合となった。



1Q


ペーザロは2P7割、3P4割以上の高確率でインサイドでもアウトサイドでも満遍なく効率的に得点していく。


ヴェネツィアは2Pの確率は良くない代わりに3Pを6割で決めつつFTもパーフェクトで決めて4点リードで終える。


ペーザロはバンフォースのプルアップミドル、ブリートの連続3P、トゥーテのフェイドアウェイミドルとダイブ、バンフォースとタムボーンのミドル、マゾーラのFTで得点。


ヴェネツィアはシムズのコーナー3Pとタッカーのトップ3P、スピッスのドライブ、テシトリのプットバック、タッカーのトランジション3P、パークスのFT、テシトリのプットバック、タッカーのドライブ、テシトリのプットバック、タッカーのブレイクで得点。



2Q


ペーザロはハイペースなオフェンスを展開するが、FG2/21で10%を切るなどFTと合わせても7点しか取れずにビハインドが広がる。


ヴェネツィアはインサイド中心に開始から8-0のランで突き放すとディフェンスでもペーザロをシャットアウトして13点リードで折り返し。


ペーザロはヴィスコンティのFT、マッカラムのOTD3Pとブレイクとステップバックミドルで得点。


ヴェネツィアはブラウンのドライブ、タッカーの4点プレイ、カザリンとブラウンのドライブ、ブルックスの3P、テシトリのFT、ブルックスのミドル、オコーネルのブレイクで得点。



3Q


ペーザロはORを多く取ってFTやアウトサイドシュートを高確率で決めるが、インサイドでのフィニッシュに苦戦する。


ヴェネツィアは依然アウトサイドシュートとFTを高確率で決めて得点源にすると15点リードで最終Qへ。


ペーザロはバンフォースの3P、マッカラムのミドル、バンフォースの3Pとカット、マッカラムのドライブから3点プレイで得点。


ヴェネツィアはトゥーテのポストプレイから3点プレイ、シムズの3Pとミドル、パークスとテシトリのFT、スティールからオコーネルのブレイク、シムズのコーナー3P、ブルックスのプットバック、ブラウンの連続ドライブで得点。



4Q

ペーザロはORを大量に取ってアテンプトを確保するが、アウトサイドシュートの確率が上がらず、終盤に連続得点するも追い付けず。


ヴェネツィアは今まで得点源だった3PとFTの確率が落ちるが、ディフェンスで必要以上に詰めさせず12点差で完勝した。


ペーザロはヴィスコンティのカット、バンフォースのフローターとブレイク、ヴィスコンティの3P、マッカラムのターンアラウンドミドル、ヴィスコンティの3P、マッカラムのFT、トゥーテのアリウープ、ブリートのFTで得点。


ヴェネツィアはブラウンのブレイク、テシトリのFT、カザリンの3Pとカット、テシトリのFT、オコーネルのコーナー3P、シムズのドライブ、ブラウンのプルアップジャンパーで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがペーザロ7/28で25%、ヴェネツィアは9/19で47%とヴェネツィアが確率と成功数で圧倒。


2Pはペーザロが17/40で42%、ヴェネツィアは19/39で49%とヴェネツィアが確率と成功数で上回った。


FG全体ではペーザロが24/68で35%、ヴェネツィアは28/58で48%と当然ながらヴェネツィアが確率と成功数で上回った。


FTはペーザロが9/12で75%、ヴェネツィアは11/15で73%と確率はペーザロだが成功数はヴェネツィアが上回った。


リバウンドはペーザロがOR12本のトータル36本、ヴェネツィアはOR8本のトータル41本で僅かにペーザロが優勢だった。


TOはペーザロが10個、ヴェネツィアは12個とペーザロのミスは少なかった。



個人スタッツ


個人ではペーザロのスコット・バンフォースがミドルやロングを高確率で決めてゲームハイの17点と4リバウンドに2アシストで活躍。


RJマッカラムはミドル中心に15点と3リバウンドにチームトップの6アシストで活躍。


勝ったヴェネツィアはレイジョン・タッカーがシュートやドライブ、ブレイクなどFG1ミスのみでチームハイの14点と2リバウンドに1アシストで活躍。


アミール・シムズはミドルやロング、ドライブなどで13点と5リバウンドで貢献。



総括


流石にタレントレベルの違いが大きすぎて一方的な試合となってしまった。


ペーザロはバンフォースとマッカラム以外まともに得点出来ず、しかも2人も個人技が中心だった。


一方でヴェネツィアはスタッツの分散具合が素晴らしく、各ポジションにタレントが揃っているだけにどこからでも点の取れるチームで予想通り強かった。


ヴェネツィアにはかつて当ブログで日本のチームへの移籍を予想した選手がスピッス、シムズ、タッカーと3人もおり、3人ともユーロリーグでプレイしてもおかしくないような選手と思っているので、非ユーロリーグのチームがこれだけの選手を集めたのはやはり凄すぎる。


タッカーも初のヨーロッパでのプレイだが大活躍しており、オーストラリアとは全く違うタイプのバスケでも問題なさそう。


上記3人以外にもヴェネツィアにはブルックスやオコーネル、パークスなどがいるなどワクワクさせるメンバーであり、スピッスが下がってもベンチからブラウンが出てくるのは相手からしたら悪夢でしかない。


まだ2節だが全勝しており、多少怪我人が出たくらいではプレイオフを逃すことがなさそうで期待出来る。


2強との試合でどこまで出来るか早く見たい。