今回は現地10月7日に開幕するイスラエル1部のウィナーリーグについて。
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ウィナーリーグはマッカビ・テルアビブがユーロリーグに参戦しており、資金力も国内で圧倒的故に別格のロスターで毎年のように優勝戦線にいる。
一昨季はまさかの優勝を逃す衝撃のサプライズがあったが、昨季は追い詰められながらも優勝してタイトルを取り戻した。
ウィナーリーグはFTを貰いやすいリーグの1つで、複数もリーグに参加した選手のスタッツを見るとウィナーリーグに参戦したシーズンだけFTAが多かったりする。
そのリーグの特性を活かしたプレイが出来るかも勝敗に関わってくるので攻守で他のリーグよりもファウルに気を付けなければならないのは見ていて面白い部分でもある。
そんなウィナーリーグで個人的に注目しているのチームが以下である。
ハポエル・エルサレム
昨季RS3位でBCLでも準優勝の好成績を残したチーム。
チームの成績に加えて個人でも活躍した選手が多いので解体もあり得ると思っていたが、主力をキープした上に良い補強をするオフとなった。
退団は意外にも高確率でシュートを決めていたビッグマンのメジェリス、フォワードのクラインなど主力を含む。
残留はスコアラーのランドルフ、昨季大ブレイクしたロールマンのハンキンス、ゲームメイクが得意なスミス、スコアリングガードのカリントンなど。
新加入はオールラウンドスイングマンのジョンソン、名古屋でプレイしたンドゥールなど。
ハンキンスはユーロリーグ常連チームに移籍すると思っていたので残留したことにまず驚いた。
そして退団した選手に比べて新加入選手の方が実力者が揃っていると感じる補強で、昨季好成績だったところから更に強そうなロスターになった。
Mテルアビブと比べるとどうしてもロスター全体で見劣りするかもしれないが、昨季のプレイオフを見ているとチャンスは普通にありそうである。
個人的注目選手は新加入のジョンソン。
数年前から日本で見たいと思っていた選手の1人で、ドライブもシュートも上手く、得点力も備えている。
ガードやビッグマンは2枚以上有力選手がいるが、ウイングはジョンソン以外はタレントに欠ける選手なのでジョンソンが欠場した試合は穴埋めが大変かもしれない。
ハポエル・テルアビブ
昨季国内準優勝で、Mテルアビブを最終戦まで追い込んだ。
オフの動きはユーロカップ特集で述べたので割愛するが、最重要選手であるブラウンを残せた上にローダス、ホランド、ウィジー、アレクサンダーと有力選手を数多く獲得して戦力増強に成功。
各ポジションとも1番手は強力な選手が集まってかなり強そう。
個人的注目選手はアレクサンダー。
ユーロリーグ参戦チームを渡り歩くと思っていたので意外な移籍だった。
オフボールタイプのビッグマンで機動力があり、ウィジーとは相性が良さそう。
スコアラーは揃っているのでカットやダイブで効率的に得点するのが役割になりそう。
マッカビ・テルアビブ
昨季国内王者でユーロリーグでもプレイオフに進出したイスラエルの名門。
国内では圧倒的な資金力でヨーロッパでも上位の豪華ロスターを誇る。
オフの動きはユーロリーグ特集で述べたので割愛するが、出ていった選手に比べて新加入選手の方が見劣りするなどロスターのランクダウンが起きたが、それでも他のチームに比べると圧倒的戦力を揃えている。
ただ、昨季のスーパースターだらけのチームでもプレイオフ最終戦まで持ち込まれたわけで、そこに戦力ダウンも起きたとなれば付け入る隙は十分ありそう。
しかも戦力ダウンしたMテルアビブと違ってHテルアビブやエルサレムは戦力強化に成功しているのでLNBにおけるモナコほど圧倒的存在ではないかもしれない。
ロスターから言って優勝以外は失敗と言えるメンバーなのでどういう内容で優勝するか注目したい。
正直言うと昨季のモナコのように決勝でも一方的に無敗で優勝しないといけないくらいのチームなので、ギリギリの試合の方が楽しいので無敗かつ最後に勝ち切るような試合を期待したい。
以上見てきて戦力強化に成功した中堅チームが多く、一方で王者のMテルアビブは戦力ダウンしたりと今季のウィナーリーグは昨季よりも均衡しそうで楽しみである。
優勝予想は当然Mテルアビブしか考えられないが、一昨季のようなサプライズを起こすチームが現れたら面白い。