今回はギリシャGBLからプレイオフ決勝のオリンピアコスとパナシナイコスのゲーム3をピックアップ。


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シリーズをイーブンに戻したパナシナイコスだが、ゲーム2で出場のなかったスルーカスが戻ってきて全力のオリンピアコスに勝って王手を掛けられれば大きい一戦だが、果たして。


1Q


オリンピアコスはTOが多く出てアウトサイドシュートがほとんど入らないが、2P8割近い高確率で決めて得点源とする。


パナシナイコスはインサイドでのフィニッシュ力に欠ける代わりに3P6割の高確率で決めて1点リードで終える。


オリンピアコスはラウンチスのドライブとコーナー3P、ヴェゼンコフのプットバック、ウォークアップのドライブ、ヴェゼンコフのフェイドアウェイミドル、ウォークアップのプルアップミドル、ファルのフローター、パパニコラウのドライブとFTで得点。


パナシナイコスはリーの連続ドライブ、パパヤニスのアリウープ、ポニトカの3P、リーのFT、ポニトカの3P、グダイティスのダイブ、リーの3Pで得点。


2Q


オリンピアコスはTOを減らして2Pの高確率はそのままに11-0のランなどで逆転して一気に前に出る。


パナシナイコスはTOが増えてFG2/12と完全に抑えられて終盤に7-0のランを出すが9点しか取れず8点ビハインドで折り返し。


オリンピアコスはスルーカスのFT、ボロンボーイのアリウープ、マキシッチの3P、ラレンツァキスのカット、マキシッチのドライブ、ラレンツァキスのプットバック、ファルのアリウープとFT、マキシッチのカットで得点。


パナシナイコスはグリゴニスの3PFT、リーのフローターで得点。


3Q


オリンピアコスはアウトサイドもインサイドも5割以上の高確率で順調に得点を伸ばすとリードを大きく広げる。


パナシナイコスはFT5/6で決めるが、TOが多くアウトサイドも入らないなど停滞が止まらず16点ビハインドで最終Qへ。


オリンピアコスはラウンチスのドライブ、ウォークアップとヴェゼンコフとスルーカスの3P、ファルの連続ポストプレイ、スルーカスのミドル、ファルのダイブで得点。


パナシナイコスはパパヤニスのミドルジャンパーとアリウープ、カライツァキスのFT、アグラヴァニスのブレイクとポストプレイ、ボコリディスのFTで得点。


4Q


オリンピアコスはFTが全滅しTOも多く出るが、ディフェンスでパナシナイコスを完封し、より多くのTOを出させつつリードを広げる。


パナシナイコスはTO7個も出てFG3/1225%と最後まで最初の調子を取り戻せず23点差での完敗で王手を掛けられた。


オリンピアコスはピーターズの3P、ラレンツァキスとスルーカスのブレイク、ボロンボーイのアリウープ、マキシッチのプットバックとブレイク、スルーカスの3Pとプルアップ2で得点。


パナシナイコスはグリゴニスの3P、グダイティスのFT、グリゴニスのドライブから3点プレイ、グダイティスのC&F、グリゴニスのFTで得点。


チームスタッツ


チームスタッツは3Pがオリンピアコス7/2627%、パナシナイコスは5/2322%と両チーム低確率だったが確率と成功数でオリンピアコスが上回った。


2Pはオリンピアコスが25/3376%、パナシナイコスは11/2544%でオリンピアコスが確率と成功数で圧倒。


FG全体ではオリンピアコスが32/5954%、パナシナイコスは16/4833%と確率と成功数で雲泥の差があった。


FTはオリンピアコスが4/1233%、パナシナイコスは15/1788%FTではパナシナイコスが圧倒的なアドバンテージを得たが、それでも大差だったことからFGの差が大きすぎたのが分かる。


リバウンドはオリンピアコスがOR7本のトータル33本、パナシナイコスはOR4本のトータル27本でオリンピアコスがリバウンドでも優勢だった。


TOはオリンピアコス12個、パナシナイコス19個とパナシナイコスはミスも多すぎた。


個人スタッツ


個人スタッツはオリンピアコスのコスタス・スルーカスがミドルやロングを数多く決めてゲームハイの14点と1リバウンドにチームトップの7アシストで復帰初戦で大活躍。


ムスタファ・ファルはポストプレイやオフボールでの合わせなどで11点と5リバウンドに3アシストで貢献。


負けたパナシナイコスはマリウス・グリゴニスがシュートやFT中心にチームハイの13点と2リバウンドに2アシストで活躍。


パリス・リーはドライブ中心に11点と3リバウンドにチームトップの6アシストで貢献。


総括


2Q以降はオリンピアコスのディフェンスにパナシナイコスが全くオフェンスで対応出来ず碌に点を取れずに離され続ける一方的な展開だった。


オリンピアコスはゲーム2に続きヴェゼンコフが大人しかった上にFTもあり得ないくらい外しまくっていたのに20点以上離れるのは両チームの実力差が窺える。


ゲーム2でもスルーカスがいたら3連勝でオリンピアコスが優勝を決めていたのではと思えるくらいにオリンピアコスがインサイドで圧倒しており、2P76%は決勝戦の数字ではないだろう。


パナシナイコスはFTを全部決めてオリンピアコスが全部外していたとしても大差での敗北は変わりないほどオリンピアコスに徹底して抑え込まれ、TOも終始多かった。


タレントレベルで如何ともし難い差があるとはいえ2強同士とは思えないほどの差が内容にもあった。


これでパナシナイコスは王手を掛けられ、次戦で負ければオリンピアコスが連覇ということに。


この試合を見てパナシナイコスが優勝する可能性はさらに低くなったと思うのでパナシナイコスは是非とも勝って盛り上げて欲しい。