今回はギリシャGBLプレイオフ決勝のパナシナイコスとオリンピアコスのカードからゲーム2をピックアップ。
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ゲーム1では順当にオリンピアコスが勝ち、今回もオリンピアコスが勝つと王手なためパナシナイコスはイーブンに持ち込みたい一戦。
1Q
パナシナイコスはオリンピアコスの大量TOからトランジションで高確率な得点に繋げて終盤の8-0のランもあり序盤から突き放す。
オリンピアコスはTOが6個も出て3Pはほぼ不発でFTも貰えず、2P以外に安定した得点を確保出来ず12点ビハインドで終える。
パナシナイコスはリーのロング3P、グリゴニスのドライブ、ポニトカの3P、マンズーカスのブレイク、グダイティスのC&F、リーのトランジション3P、グダイティスのダイブ、リーのFT、パパヤニスのフローター、カライツァキスの3P、パパヤニスのダイブで得点。
オリンピアコスはパパニコラウのカット、ウォークアップのプルアップミドル、ファルのプットバック、ヴェゼンコフのカット、ウォークアップの3Pで得点。
2Q
パナシナイコスは3Pが全滅しFGも21%でFTも半分しか入らないなど急激にオフェンスが悪化して逆転される。
オリンピアコスはいきなり12-0のランで同点に追い付くとFG60%の安定したオフェンスで2点リードで折り返し。
パナシナイコスはグリゴニスのドライブ、ウィリアムスのターンアラウンドミドル、ウィリアムスのFT、グダイティスのC&Fで得点。
オリンピアコスはウォークアップの3P、ヴェゼンコフのカット、パパニコラウのアーリー3P、ボロンボーイのダイブ、ウォークアップのフローター、ピーターズのブレイク、ボロンボーイのダイブ、ウィークアップのブレイクとドライブ、ボロンボーイのダイブで得点。
3Q
パナシナイコスはTOが多く出るが、アウトサイドとインサイドの両方で5割以上の精度高いオフェンスで再び逆転。
オリンピアコスは3Pを積極的に打つが1本しか決まらず、2Pをノーミスに近い確率で決めるが1点ビハインドで最終Qへ。
パナシナイコスはアグラヴァニスとポニトカのプットバック、グリゴニスの3P、ポニトカのFT、グダイティスのC&F、アグラヴァニスのドライブ、カライツァキスの3P、リーのブレイクで得点。
オリンピアコスはラレンツァキスの3P、パパニコラウのドライブ、ファルのプットバック、ヴェゼンコフのFT、ファルの連続ポストプレイで得点。
4Q
パナシナイコスはインサイドでなかなかフィニッシュ出来ず苦境に立たされるが、3Pを4割以上で決めつつFTも悪くない確率で決めて終盤で逆転に成功。
オリンピアコスもFG36%で得点が伸びない状況でも終盤リードを得るが、パナシナイコスに残り17秒の3Pで逆転されて2点差でシリーズを1-1に戻された。
パナシナイコスはリーとマンズーカスの3P、グリゴニスとポニトカのFT、パパヤニスのC&F、マンズーカスもプットバック、ポニトカのステップバック3Pで得点。
オリンピアコスはピーターズのカットから3点プレイ、マキシッチの3P、パパニコラウのブレイクから3点プレイ、ファルのFT、パパニコラウのドライブと3P
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがパナシナイコスが9/22で41%、オリンピアコスは6/24で25%とパナシナイコスが確率と成功数で大きく上回った。
2Pはパナシナイコスが16/35で46%、オリンピアコスは20/32で62%とオリンピアコスが確率と成功数で圧倒したが3Pの借金は返せず。
FG全体ではパナシナイコスが25/57で44%、オリンピアコスは26/56で46%とオリンピアコスが確率と成功数で上回ったわ。
FTはパナシナイコスが8/13で61%、オリンピアコスは7/8で87%と確率ではオリンピアコスだが成功数でパナシナイコスが上回りFGに続いて点差の要因になった。
リバウンドはパナシナイコスがOR7本でトータル29本、オリンピアコスはOR8本でトータル32本とオリンピアコスは優勢だった。
TOはパナシナイコスが12個でオリンピアコスは15個とオリンピアコスのミスが多かった。
個人スタッツ
個人ではパナシナイコスのパリス・リーが3P3/7などでチームハイの12点と2リバウンドにチームトップの5アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。
マテウスズ・ポニトカは3P5割で決めつつFTもパーフェクトで決めるなどチームハイタイの12点とチームトップの6リバウンドぬ34アシストでマルチに貢献。
負けたオリンピアコスはコスタス・パパニコラウがシュートやドライブからゲームハイの15点と4リバウンドにチームトップの7アシストでオールラウンドに活躍。
トーマス・ウォークアップはドライブやシュートから高確率で14点と3リバウンドに2アシストを記録。
総括
ロースコアな展開で4Qは互いに点が入らなかったがパナシナイコスが好調なポニトカのクラッチショットで勝利を引き寄せた。
パナシナイコスはFTを高確率で決めていればもう少し余裕のある試合の出来たが、代わりにTOを抑えたことでFTの低確率が致命傷にならなかった。
ゲーム1ではオリンピアコスのファルにインサイドから崩されてオフェンスを優位に組み立てられていたが、今回はグダイティスとパパヤニスが体を張ってファルのポストアップを上手く守ったことも大きかった。
オリンピアコスは珍しくヴェゼンコフが不調で、ヴェゼンコフ以外の選手がトップスコアラーに並ぶなど計算できる選手の得点が伸びなかったことが勝敗に響いた。
ヴェゼンコフに代わってウォークアップがゲームメイクとスコアリングでチームを引っ張っていたが、ゲームメイクは特に素晴らしく上手いとしか言いようがなかった。
オリンピアコスはヴェゼンコフの不調に加えてスルーカスも欠場したわけで、それでパナシナイコスがギリギリ勝てたというのは両チーム間の実力差はやはり僅差ではないかもしれない。
流石にヴェゼンコフが次の試合でも大人しいままとは思えないのでヴェゼンコフが従来通りのプレイをしてもパナシナイコスが勝てるようだとシリーズも面白くなるのでパナシナイコスの踏ん張りに期待したい。