今回はBリーグ新外国人選手予想第7弾の秋田ノーザンハピネッツ編。
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秋田は現時点で保岡、小栗、ワン、長谷川、田口、古川、ザック、藤永、赤穂、熊谷がロスターに内定している。
ワンの継続や川嶋の退団など惜しい点はあるかもしれないが、資金力があるわけでもないチームでありながら資金力のあるチームでも日本人選手の補強が難しいリーグにおいて藤永、赤穂、熊谷と新加入全員が退団選手よりも実力者なのはフロントの頑張りと敏腕ぶりが発揮されている。
特に熊谷は日本人PGの確保に苦労するチームが多い状況から考えて欲しいチームは多くあったと思われるので日本人選手の編成に関しては成功だろう。
あとは中山を残すことが出来れば申し分ないが、中山も需要が大きいと思うのでどうなるか読めない。
中山は抜きにしても日本人選手は最低でも昨季以上になったと思うので外国人選手でも昨季以上の編成を組めなければ折角の日本人選手補強が台無しになってしまう。
外国人選手でも上積みを作れるかの大事な2枠であり、資金力の高くない秋田にとってはより限られた範囲内での外国人選手でそれをしなくてはならない。
その上で個人的に秋田の課題と考えるのは2P%で強みは3Pだと思っているので方針転換するのではなく昨季の課題を解決しつつ強みを維持出来るような編成をするのではと感じた。
なので秋田の予想はそれらを前提としたもので以下の2選手とした。
1人目
まず、1人目の選手はカンターの枠の選手ということでビッグマンなのは間違いないだろう。
そしてカンターはビッグマンでありながら3Pを35%の高確率で決めていたので秋田の強みを失わないためだけでなくザックのプレイエリアやリバウンド力という意味でもシュートの打てる選手が合理的。
また秋田インサイドの要のザックはFTが苦手なので同時出場した時にFTが多くなる外国人選手2人ともFTが入らないのは勿体ないのでFTが下手な選手は避けたい。
以上から1人目の外国人選手に求められる、あるいは必要だと思われる要素をまとめると
①ビッグマン
②シュートが打てる
③FTが苦手でない
の3点と考え、これらになるべく多く当てはまる選手をリストアップした31名から最終的に予想選手として挙げるのは…
Luke Maye
(203cm/109kg/26yrs)
メイはフィジカルの強いビッグマンで直近3シーズンをヨーロッパでプレイ。
オンボールではドライブやポストプレイから得点が可能でビッグマンでありながらフェイスアップとバックダウンどちらでも攻められる器用さを持ち合わせる。
オフボールではカットから得点出来るので新加入の熊谷やパスの上手いザックとも相性が良さそう。
シュートも積極的に打つ選手でミドルはポストアップしてからのフェイドアウェイやプルアップ、3PはC&Sが決まっている印象。
3Pは昨季プロ入り後最多平均のアテンプトでありながら確率はプロ入り後最低を記録してしまったが、それ以前は34〜5%で推移しており上手い方である。
トランジションでもしっかり走る。
FTもプロ入り後7割〜9割でビッグマンとしてはFTが上手い。
リバウンドも昨季はチームトップでDRが強い。
TOもプロ入り後全てのシーズンで2個未満であり悪くない。
ディフェンスはフィジカルを活かしたポストディフェンスとオフボールディフェンスの評価が高く、ペリメーターディフェンスは得意でない。
ただ、カンターと比べればメイの方がペリメーターディフェンスも優れていると個人的に感じる。
2人目
2人目の選手はキッドの枠の選手で、ポジションとしてはビッグマンも考えられるが、PTがほとんどないとはいえワンと継続したことやグリン、キッドと続けてフォワードの選手で来ていることからフォワードの選手で考えてみた。
そして前提で述べたように2P%を底上げ出来る選手でグリン、キッドのように3Pも決められる選手だとチーム自体も底上げ出来ると考えられる。
また、秋田ではフォワードの選手がトップスコアラーになるのが続いているのでフォワードに得点力を求めていると考えて得点力ある選手が望ましい。
以上から2人目の選手に求められる、あるいは欲しい要素をまとめると
①フォワード
②2Pを高確率で決められる
③3Pが上手い
④得点力がある
の4点と考え、これらになるべく多く当てはまる選手をリストアップした22名から最終的に予想選手として挙げるのは…
Pierre-Antoine Gillet
(201cm/102kg/32yrs)
ジレットはベルギー代表のオフボールタイプのフォワードでベルギー中心にヨーロッパのみでプレイ。
昨季はベルギーのオーステンデに所属しベルギーとオランダによるBNXTリーグと国内カップ戦、BCLと3つの大会に参加してBNXTでは準優勝に大きく貢献。
3つ全ての大会で2Pは7割以上の超高確率を記録しており、その2Pの根幹をなすのはタイミングの良さと賢さから繰り出されるカットで、抜群に上手い。
C&Dやポストプレイでも一応得点が可能だが、オフボールでのプレイがメインでカットと並んで特に上手いのはシュートである。
3Pはほぼ全てのシーズンで3割後半を記録しており、4割以上のシーズンも多い。
スポットアップやオフスクリーンからのC&Sが得意でモーションもリリースも速い上に確率も良いのは厄介。
トランジションももちろん参加可能。
FTは試投数が多いわけではないが、5シーズン連続75%以上でフォワードとしては十分上手いレベルと思っている。
リバウンドはフォワードとして平均的なレベルと見ている。
TOはオフボールでのプレイが中心なこともあり、平均PT25分前後のシーズンが多いにも関わらずTOは平均1個未満のシーズンが多い。
ディフェンスではポストディフェンス、ペリメーターディフェンスともにポジションの平均以上は備えているレベルだと感じる。
ジレットはマイナーでサラリーの高いわけでないベルギーでのプレイが続いているので資金力の高くないチームにとっても狙い目であると思うが、オーステンデに3シーズン以上留まっているのは気になる部分であり、金銭面の良いオファーがあっても断っているのかもしれない。
高ランク選手を引っ張るのは難しいと思われる秋田が誰を獲得するのか楽しみにしたい。