今回は23-24シーズン初の記事として予告していた通り新外国人選手予想のプレ企画を。

 

昨季のプレ企画はこちら『Bリーグ22-23 新規外国人予想 プレ企画』明日から総評を書いた12チームの中の何チームか(出来れば12チーム)の新規外国人選手の予想をやる予定なので、その前にプレ企画として過去に某掲示板のいくつかのチ…リンクameblo.jp

 

上記リンクのように昨季のプレ企画では過去に某掲示板で外国人予想をしていた際に挙げた選手についてまとめてみたが、今回は昨季当ブログで予想した選手が海外でどのようなシーズンを送ったかについてを見てみることに。

 

なお、シーズン途中で緊急予想した滋賀編の2選手は除く。


各チームの昨季予想記事は下記まとめリンクの下側や上側の開幕前総評などからも飛べるので参考に。『Bリーグ22-23開幕前まとめリンク』2022-23シーズン開幕前総評『Bリーグ22-23 開幕前総評 秋田ノーザンハピネッツ』Bリーグ開幕前総評第1弾は秋田ノーザンハピネッツ。外国人選手予想は…リンクameblo.jp


 

①北海道

 

・DJ Funderburk

 

ファンダーバークは今季イタリアとイスラエルでプレイ。

イタリアではほとんどチャンスを与えられず切られたのでイスラエルに移籍。

イスラエルでは下位チームということもあり主力として得点面とリバウンドで活躍。

昨季同様にアテンプトは少ないが、3Pは2ヶ国合わせて平均4割以上で決めており、FTも昨季から大きく確率を上げるなどシューティング面で向上が見られた。

持ち味のオフボールやトランジションでの得点も見せており、北海道に来ていたらマーフィーよりは活躍しただろうと思う。

今季の活躍的にサラリーは安いままであろうことや中国や韓国、ヨーロッパ上位チームからのオファーはないと見ている。

なので日本に来る可能性も0ではなさそう、というかB2チームでも獲得出来るくらいの安さな気さえする。

今季のプレイ映像が見つからなかったので動画は省略。

 

 

②秋田

 

・Lucas Mariano

 

マリアーノはカンターの枠で予想した選手で、今オフシーズンにブラジル代表主力としてオリンピック予選とアメリカップに出場。

アメリカップでは本気出し過ぎのメンバーで臨んだアルゼンチン相手に紙一重の惜しいゲームで2位に輝く。

オフが終わると今季も海外移籍はなく例年通りブラジルNBBでプレイし、リーグ準優勝でアメリカップに続き1歩及ばなかった。

チームでは2番手のスコアラーでRSの3Pは35%とビッグマンとしては高確率であり、FTも74%で毎年のように安定している。7割以上で安定している。

2Pはダイブやポストプレイ、ミドルにドライブと多彩なパターンから59%とこちらも非常に高確率。

カンターが秋田で予想したより活躍出来なかったのでマリアーノが秋田に来ていたらどうなっていたか気になるが、得点力ならマリアーノでリバウンドはカンター、ディフェンスはどっちもどっちな気がする。

サラリーの安い選手だと思うので日本に来る可能性もありそうで日本で見たい選手だが、とりあえず日本でなくてもブラジル以外でプレイしてどれくらい出来るか見たい。
 

 

 

 

 

・Jason Burnell 

 

キッドの枠に予想した選手で、オフェンス型でシュートをガンガン打つキッドに対してディフェンス型で平均的に何でもこなすバーネルでタイプが全く違うフォワード。

プロ入り後ずっとそうであるように今季もイタリアLBAでプレイ。

ポジション問わずマッチアップ出来るとも評価されるカバー範囲の広さと質の高いディフェンスを武器に平均スティールはキャリアハイを記録。

オフェンスではチームに強力なスコアラーがバックコートとフロントコートにそれぞれいるため平均得点が高いわけではないが、決してオフェンスのスキルが低いわけではない。

アテンプトは少ないが、フリーで多く打つことで今季の3Pは34.5%とシュートが得意でない選手としては十分な数字で、キャリアで通しても34%くらいで安定しているのは素晴らしい。

ドライブやポストプレイも特別上手いわけではないが、両方で得点出来る程度のスキルは備えており、FTはキャリア初の8割を記録。

TOも平均1.05個で非常に少なく、得点が少ないだけで確率や効率で見たらオフェンス面でも優秀だった。

キッドではなくバーネルが秋田に入っていたら得点はキッドより少なかったと思うが、キッドのようなシュートの乱発はないのとディフェンスが良いのでキッドよりも秋田の方が合いそうだとも思った。

 

 

 

 

 

 ③群馬

 

・Jarell Martin

 

ターズースキーの枠で予想していたスーパープレイヤーでオーストラリアで2年連続大活躍していたので特にオーストラリア1年目を終えた時なんかは狙う大チャンスだと思っていたが、今季はユーロリーグ常連チームのテルアビブに移籍してそこでも大活躍したので日本のチームで狙えるチームは限られるだろう。

イスラエル国内では現在プレイオフ決勝中であるが、マーティンの他にも圧倒的なメンバーが揃っているので国内優勝の可能性が非常に高い。

ユーロリーグではプレイオフに出場し急成長中のモナコにゲーム5まで縺れる接戦の末敗れてベスト8で終了。

個人では3P%が34%でオーストラリア時代よりは下がったがビッグマンとしては依然優秀な数字でFTは86%と海外では最高確率を記録。

ドライブやポストプレイも得意でユーロリーグの強固なディフェンス相手にも通用していた。

また、オーストラリアではなかった3番起用される場面もあり、ビッグラインナップでも効果的に機能していた。

リバウンドでもオーストラリア時代のように圧倒的なわけではないが取れており、オフェンス以外の貢献も見せた。

テルアビブには他にもスーパープレイヤーがたくさんいることもあり突出した数字はないが、ユーロリーグでも問題なくプレイ出来ることを証明した。

ターズースキーでなくマーティンだったらとんでもないスタッツを稼いでただろうし勝率5割は間違いなく行けただろう。

来季も中国やユーロリーグ常連チームでプレイするのが濃厚な気がする。

 

 

 

 

 

 ④栃木

 

・Vitto Brown

 

マブンガの枠で予想していた選手で、言うまでもなくマブンガの数倍優秀である。

今季はトルコBSLでプレイし、BCLでは予想外に早々と敗退してしまったが国内では現在プレイオフ決勝に進むサプライズを起こした。

相手がエフェスなので優勝は難しいと思うが、エフェスとフェネルバフチェの2強を抑えてRSを首位で通過したテレコムを破っての決勝進出だけでも快挙だろう。

3Pは毎年高確率だったが、今季は41.9%でアテンプトを増やした上でキャリアハイ確率となりFTも88.5%で海外ではキャリアハイとシューティング面で大活躍。

2Pもドライブやトランジション、オフボールでの合わせなどで5割以上を記録。

リバウンドでも長いウイングスパンを利用しチーム3位のリバウンドを獲得。

毎年プレイする国が変わっても良い数字を安定して残しているのが素晴らしい。

マブンガだけでなくジェレットと比較してもブラウンの方が栃木には良かったのではないかと思う。

というか、割と日本の大半のチームで活躍出来るタイプでサラリー的にも日本のチームが全然狙えるはずなのでどこか獲得して欲しい選手である。

 

 

 

 

 

 ⑤千葉

 

・Kyle Wiltjer

 

ローの枠で予想した選手で今季は中国CBAでプレイ。

近年CBAは数年前のように外国人選手が異常なスタッツを残すことは少なくなっており、ウィルチャーも出鱈目な数字は残していない。

それでもビッグマンでありながら3Pは平均7本以上も打って41.5%と3シーズン連続で4割超えで相変わらず超高確率。

FTも8割以上が3シーズン連続で安定したシューティング力を持っている。

シュート以外にもポストプレイからの得点が可能な上にTOは1個台前半とミスも少ない。

アシストも平均3本でビッグマンとしては非常に多い。

ローとはポジションもタイプも全く違い、ローで今季の千葉は成功していることやウィルチャーだったら今季の千葉のディフェンスは恐らく出来なかっただろうことからウィルチャーの方が千葉にとって良かったとは思い難い。

ただ、千葉でも他のチームでも大活躍する選手だとは思うので出来れば日本で見たいが、CBAが継続してオファーするようであれば日本でプレイする可能性は少ないだろう。

 

 

 

 

 

 ⑥渋谷

 

・Cameron Oliver

 

ジョーンズの枠で予想していた選手で今季はフィリピンとプエルトリコでプレイ。

予想記事で述べた通りシュートは苦手で今季の3P%は3割未満でFTも66%とどちらも低確率。

オフボールでの合わせやドライブ、ポストプレイでの得点が多く、レベルの高くないリーグだったこともあり両リーグでの平均得点は高めに出ている。

持ち味のリバウンドは攻守ともに強く、プットバックも多い。

ディフェンスでは身体能力を活かしたブロックとフィジカルなコンタクトで貢献。

渋谷に来ていたらオフェンス面では間違いなくジョーンズの方がオフェンス力は上であり、フロアバランス的にもジョーンズの方が合っているだろう。

ディフェンスではポストディフェンスは互角かジョーンズが上でペリメーターディフェンスはオリバーだと思われる。

ただ、予想で推しといて言うのもあれだが、オリバーを過大評価していた気がするので総合的に見てもジョーンズで渋谷的には良かったと感じる。

今季の渋谷にオリバーが入っても渋谷が今季以上の成績を残せたとは思えないしオリバー自身もジョーンズ以上の活躍が出来たとも思えない。

チームによっては大活躍出来るはずで、サラリー的にも狙えるチームは多くあると思うので実際どれくらいの選手なのかという意味で見てみたい。

 

 

 

 

 

 ⑦東京

 

 ・Marco Spissu

 

コブスの枠で予想した選手でオフシーズンにはイタリア代表としてユーロバスケットで1番手のPGとして大活躍。

3Pは53.6%で非常に高く、FTは9割と流石のシュート力だった。

P&Rアクションからチームを動かしてアシストは平均4.4本を記録し、トラップへの対処も抜群でTOは1.3個とミスが少ない。

ガリナリが離脱して厳しくなったチームをQFではヨキッチのいるセルビア相手にHCも退場するトラブルもありながらスピッスが引っ張り大金星を挙げてのベスト8だった。

シーズンイン後はイタリアでプレイし、LBAとユーロカップ、イタリアンカップと出場しながら最終的に3Pは40.8%と5シーズン連続で4割以上を達成。

FTも昨季より下がったが88%と相変わらずの高さで安心して見ていられた。

アシストも平均4.4本でチームトップ、TOは増えてしまったが平均でちょうど2個と多いわけではない。

東京関連の記事で何度も書いている通り東京は3Pを打っていない上に打っても入らないのでコブスよりは3Pを積極的に打つスピッスの方が合っていたのではと思う。

実力的にはユーロリーグでプレイしてもおかしくない選手なのとPGの選手なので編成に組み込めるチームが限られる点から日本でプレイが見られる可能性は低そう。

 

 

 

 

 

 ⑧川崎

 

 ・Chima Moneke

 

ヤングの枠に予想した選手でまさかのNBA入りした選手。

すごい選手だともユーロリーグでも活躍出来るとも思っていたがNBAに行くとは全く予想出来なかった。

ただ、NBAでは全然試合に出られず、Gリーグショウケースカップでの出場がメインに。

そのショウケースカップでは平均36分ものPTを得て平均FG55%で平均17点にFT79%、平均11リバウンドと大活躍。

ただ、海外リーグからNBA挑戦する選手やドラフト下位選手がそうであるようにGリーグではオーバースペックでNBAでは最低基準以下というGリーグとNBAのレベル差が大きすぎるために度々起こる板挟みによりヨーロッパに戻ることを選択。

加入先はユーロリーグで大躍進していてフランスLNBでもアスベル以上のチームとなったモナコを選び、初のユーロリーグ参戦でいきなり上位チームに入ったにも関わらず主力としてプレイ。

ヨーロッパでもトップクラスのプレイヤーが多くいるチームということもあり得点は少ないが、持ち味のオフボールからの合わせやドライブ、プットバックなどからFGは61%の超高確率を記録。

さらにFTも稼いで84%とキャリアハイとなるなど効率的なプレイでユーロリーグでも問題なく活躍。

ヤングでなくモニークだったらモニーク自身凄じいスタッツを稼ぎ出したと思うし川崎ももう少しロスターに見合ったRS成績を残せただろう。

ただ、ヒースのように身体能力抜群で運動量も多いのでジャニングが怪我して佐藤HCのオン3ゴリ押しが続いていた川崎では怪我のリスクも高かったかもしれない。

間違いなくユーロリーグ常連チームや中国からオファーがあると思われるので日本に来る可能性はほぼないのではないかと思われる。

東京や千葉なら狙えるのかもしれないが両チームがやっているバスケや必要なポイントからして狙うとは思えない。

 

 

 

 

 

⑨三河

 

 

 ・Aamir Simms

 

オクインの枠で予想した選手で攻守で幅広い役割が出来る万能プレイヤー。

今季はフランスLNBでオクインの抜けたパリに加入する偶然があったが、得点とリバウンドでチーム3位を記録。

中でも3Pは43%で非常に高く、FTも83%で十分なシュートの上手さを備えている。

インサイドでもダイブやドライブ、ポストプレイなどから得点。

TOが平均2個以上で少し多いが、オフェンス面の貢献を考えたらそれでもお釣りが来るレベルだった。

ディフェンス面でもペリメーター、ローポストともに高いディフェンス力を持ち合わせており、攻守ともにヨーロッパでも大活躍でインパクトを残した。

シュート力がありペリメーターも守れるのでリバウンド面とブロック以外ではオクインよりも優れており、三河には間違いなく合っていただろう。

というかシムズは三河に限らず国内外多くのチームで活躍出来る選手であり、ユーロリーグでも通用するレベルと感じる。

これだけの選手がGリーグでプレイしていた昨季はオファーするなら日本のチームからしても大チャンスだったと思う。

どこのチームもオファーをしていなかったら不思議に思えるレベルの選手で、今季まではサラリーが安かったと思われるが、今季の活躍でユーロリーグ常連チームからオファーが来てもおかしくないのでサラリーが高騰するのではないだろうか。

日本で見たいがユーロリーグ参加チームが放っておかなそうな気がしてならない

 

 

 

 

 

 

⑩名古屋

 

 

 ・Derek Willis

 

ンドゥールの枠で予想していた選手で今季はイタリアLBAでプレイ。

オフボールタイプの超効率的ビッグマンで3Pは45%、FTは88%のとてつもないシュート力を持つ。

カットやダイブも得意で高い身体能力からのフィニッシュは迫力満点。

個人的にウィリスの最も凄いと思う部分はトランジションでの走力であり、凄じいスピードでブレイクの先頭を走るだけでなく自らプッシュしてフィニッシュする姿は圧巻で本当にビッグマンとは思えない。

リバウンドもチーム2位でTOも平均1.1個で少ない上にディフェンスでもペリメーターディフェンスは特に定評があるなど弱点の少ない万能プレイヤー。

ンドゥールの代わりに名古屋に来ていたらンドゥール同様にオフボールから効率的に得点出来る上にンドゥールにないシュート力を持ち合わせているので3Pが持ち味の名古屋にはよりフィットするだろう。

また、ンドゥール同様にペリメーターで激しいディフェンスが出来る上にンドゥールの苦手なFTが上手い点からもンドゥールの強みを持ったままンドゥールの弱点もなくなるという意味でも名古屋には合っていただろう。

というか、名古屋に限らず日本のどのチームでも合う選手で大活躍出来るはずの選手なので日本でのプレイがずっと前から見たかったが、つい最近ユーロリーグでもトップクラスに資金力のあるエフェスとの来季の契約が決まったようなので日本に来る可能性は数年間はないと思われる。

エフェスで全く出番がなかったり活躍出来なければあり得るが、ウィリスはユーロリーグでも通用すると前から思っていたのでしばらくはユーロリーグ常連チームでプレイすると予想している。

なので今までチャンスのあった間に日本のチームがオファーしていなかったのなら勿体無い。

 

 

 

 

 

 

⑪広島

 

 

 ・Micah Potter

 

ブラックシアーの枠で予想していた選手で今季はNBAでジャズと2ウェイ契約を結びGリーグ中心にプレイ。

Gリーグでは平均30分出場して3Pを42%で決めており、昨季に引き続き4割以上を記録するなど相変わらず安定していた。

ミドルも上手く、ジャブステップからのミドルがよく決まっていた。

ビッグマンらしくダイブやポストプレイでも得点を積み上げた。

リバウンドはORが強く、トータルでもクックを抑えてチーム1のリバウンダーになっている。

ディフェンスでもポストディフェンスはもちろん、ビッグマンとしては悪くはないペリメーターディフェンスも持ち合わせていた。

ブラックシアーの代わりに広島に来ていたとしてもブラックシアーと同等の活躍をしていたと思われるが、得点力やオフェンスのスキル自体はブラックシアーの方が高いと感じる。

ただ、ファウルの多かったブラックシアーよりはファウルトラブルになる可能性は少なかっただろう。

日本の多くのチームで活躍出来そうな選手であり、NBAに定着することはないはずなので日本のチームも全然狙える気がする。

ユーロリーグのチームも狙うとしたら資金力が下位のチームくらいしかなさそうな気がするので是非日本で見たい選手である。

 

 

 

 

 

以上、昨季当ブログで予想した選手について見てきたが、海外で大活躍した選手が多く、大出世した選手もいるので改めて日本で見たかった選手が多いなと再認識。

日本に来る可能性がまずない選手もいれば、もしかしたらあり得るかもという選手もいるので衰えないうちに可能性のある選手が来ることを期待したい。

次回から国内記事は外国人選手予想の本編に入る予定で、今のところ第1弾は外国人選手の去就が確定した川崎の予定。