今回はシーズン総評最後の千葉ジェッツ編。

 

昨季シーズン総評はこちら『Bリーグ21-22 シーズン総評 千葉ジェッツ』シーズン総評第7弾はまさかこの時期に書くことになるとは思っていなかった千葉ジェッツ。シーズン前総評はこちら『Bリーグ21-22シーズン開幕前総評 千葉ジェッツ…リンクameblo.jp

 

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チーム評

 

まず、千葉の今季の編成やロスターについて見てみると、HCがパトリックHCに変わったのを皮切りにスタッフが大量に入れ替わる激動のオフから始まり、選手ではダンカン、赤穂、藤永、大宮が退団となった。

退団した選手の代わりにはロー、荒尾が加入し、シーズン中にも小川と米山が加入した。

やはり大きな変化はスタッフの大量入れ替えと外国人選手の編成がビッグマン2人とスイングマンからスイングマン、フォワード、ビッグマンとポジションや役割が全て異なる選手を揃えたことの2点だろう。

1点目のスタッフの大量離脱に関しては千葉側も想定外だったと思われ、選手以外にも多数の人員を迅速にピックアップしなければならないのは骨の折れる作業だったに違いない。

ただ、千葉フロントはパトリックHCを招聘し、すぐにゴタゴタを治めると、選手の補強に乗り出した。

シーズン前に加入した荒尾は大宮に代わるバックアップ要員なので大きな変化ではないが、ダンカンがローになったことは大きな変化だろう。

というのも、先述したようにローはフォワードで、千葉は帰化選手のギャビンがいても外国人選手の2枠をビッグマンに充てるという日本ではオーソドックスな形を取っていたが、HC交代によるものなのか変えてきた。

この変化は開幕前総評で述べたようにディフェンス面とDR面で個人的に不安要素だったのだが、そんな素人の不安を千葉はチームで2点ともカバーし、一蹴した。

ダンカンからローに変わったことでスペーシングがより強力になりペリメーターやアウトサイドでの展開が多く、機動力を活かしてそこで優位に立つバスケにシフトした。

特にシュートは躊躇せず雨霰のように打っており、1試合の3PAが 2PAより多い試合もあるほど戦術として3Pを多用するようになった。

機動力の向上はディフェンスでもより速く的確なローテーションをもたらす結果になり、より強固なディフェンスを手に入れるなどダンカンとの入れ替えによるデメリットをほとんど受けず、メリットだけ享受するに近い補強となった。

それにより千葉は今季RSで53勝7敗でリーグ歴代最高勝率を記録し、天皇杯も優勝するなどパトリックHCは就任1年目にして大改革もありながら大成功を収めたと言える。

プレイオフでは準優勝に終わってしまったが、今季の千葉の強さは尋常ではなく、開幕前にここまで強いチームになるとは微塵も思っていなかったので驚いた。

何より千葉が凄いのは外国人選手が休んだ試合でもほとんど勝っていた気がするので、主力が1〜2人抜けたくらいで揺るがなかったところである。
 

 

個人評

 

主力選手や気になる選手について見ていくと、


・スミス

千葉最強のスコアラーで外国人選手の中で最もPTが少ないのに平均得点はチーム最多。

シュートが非常に上手く、昨季も高確率だったところから今季は約44%にまで上げており、C&SでもOTDでも高確率である。

しかも、スポットアップやHO、DHOやトランジション、オフスクリーンやオンスクリーンなどシチュエーション問わず打てるシュートのスペシャリストである。

スミスはそれだけに留まらず、ドライブやポストプレイ、カットでも得点可能なバリエーションの広さを持っており、オン3で日本人選手がマッチアップするとミスマッチになるのでFTもチーム最多で大量に稼ぐ。

ただ、今季はFT%が大きく落ちており、低いわけではないが、シュートの上手いスミス基準で考えると高確率ではない。

これだけの得点力を備えながらTOが平均1.1個しかないのも素晴らしく、効率的なオフェンスは千葉の大きな武器である。

ディフェンスでは日本人選手相手なら問題ないが、4番起用された時はサイズやフィジカルで劣るのでビッグマンとのマッチアップは当然ながら苦戦が見られる。


・ロー

新加入のスコアラーでシュートが得点の中心であり、3Pは予想よりかなり高い確率で決めつつ、ミドルは予想通りの高確率で決めた。

3番起用された際の日本人選手とのマッチアップではポストプレイも有効的に使っていた。

カットも上手い選手なのでカットからの得点も多くなると開幕前は予想していたが、予想より少なかった。

FTも75%以上で決まると思っていたが、予想外に低かった。

それでも平均得点はチーム2位であり、千葉の新たな得点源となった。

開幕前総評になった通りORは積極的かつ強く、DRもチーム2位でトータルでは昨季のダンカンより多く取ることになるなどリバウンドも頑張っていた。

ディフェンスでもポストディフェンスでは1対1で苦戦することはあったが、チーム評で述べた通りチームでカバーしていた。

ペリメーターディフェンスも厳しい部分があると開幕前は思っていたが、特にそういうほどでもなかった。

ただ、メンタル面は不安に感じる場面が見られたのが気がかりである。


・ムーニー

個人的に選ぶ今季のリーグMVP。

オフェンスではポストアップからのフックやフェイドアウェイ、ダイブやカットにプットバックなどでインサイドで6割を超える高確率を記録。

ペイント外でもシュートで得点が可能であり、3Pは昨季よりアテンプトが増えて確率はほとんど落とさず高確率をキープ。

ミドルは特に上手く、離していると普通に打って普通に決めてくる。

シュートが入るのでACでドライブも仕掛けることが多く、ストライドの大きいドライブは有効的に決まっている印象。

ハイポストからはミドルだけでなく中継としてローポストやコーナーのオープンにアシストする上手さや賢さも持っている。

ディフェンスでもポストディフェンス、ペリメーターディフェンスともに優秀で、特にビッグマンでありながらマッチアップの3Pまでしっかりケアしてフリーで打たせないようにしているのは素晴らしい。

オフボールディフェンスでもしっかり体を張り優位なポジションを取らせず、ヘルプも上手くリムプロテクターとしても優秀。

これだけでも凄い選手なのだが、ムーニーの最も凄いのはリバウンドであり、ORは平均4本近くも取っており、DRも圧倒的トップでリーグ屈指のリバウンダーである。

ORではそのままプットバックに持ち込むかチームのオフェンス機会に繋げており、DRはきっちり取って相手のオフェンスを終わらせる意味でもトランジションに繋げる意味でもムーニーが大きな役目を果たしている。

味方のショット時も相手のショット時もいつもリバウンドにムーニーが飛んでおり、リバウンドへの意識の高さが凄まじく、ギャビンの欠場時も頼もしかった。

全局面でのムーニーの活躍と貢献は素晴らしく、効率と献身性を兼ね備えたムーニーなしに今季の千葉の強さはなかった。


・ギャビン

HCの交代や新加入選手の影響と加齢などで役割が大きく変わり、数字も落ちた項目が多いが帰化選手としての存在は大きく重要な選手には代わりなかった。

流石に以前のようにチェイスダウンブロックしてそのままブレイクの先頭を走るような走力は見られなくなったが、それでもビッグマンとしては十分な機動力である。

オフェンスではポストプレイやダイブ、カットやシュートで得点。

インサイドではミスマッチを突いたりオフボールでの合わせが多いのでフィニッシュ率が高く、 2P%は6割を超えておりフィニッシャーとして活躍。

一方、シュート面ではアテンプトが増えて3P%が大きく下がっているが、シュートはギャビンの持ち味ではなく、あくまで離されてフリーになった際に打って高確率で決めてくるというのが良さだったので確率が低い状態で積極的に打ってくるのは相手からしたらラッキーだったかもしれない。

FTも確率が下がっているが、7割以上なのでビッグマンとしては十分なレベルだろう。

リバウンドはORが増えてDRが減っており、ORで自身のフィニッシュやチームのチャンスに繋げて貢献していた。

ディフェンスはポストプレイに対しては上手く守っている印象だが、ドライブで抜かれる場面が目立ち、特に外に釣り出されると簡単に置き去りにされていたような気がする。

ファウルが多めで、ムービングスクリーンを取られることもおおく、帰化選手で2人しかいないビッグマンなのでオン3やインサイドのディフェンスを考えたらギャビンのファウルが増えるのはチームにとって痛手なので抑えたい。


・富樫

オフェンス面の活躍は凄まじく、アテンプトが多いからというのもあるが今季はチーム3位の平均得点を記録。

元から多かった3PAを更に増やして確率も大幅に上げてチームと富樫の大きな得点源となった。

昨季は確率が低すぎて乱発気味な印象だったが今季の確率であれば大量試投も納得であり、ムーニーが拾ってくれることで富樫自身も安心して打てたのかもしれない。

OTDで打ってくることが多く、巧みなドリブルとスクリーンの使い方で隙があれば躊躇せず打ってくるシュートはサイズがないのにブロックされることは少ない。

ミドルもプルアップから高確率で決めてくる。

シュートを警戒すれば素早いドライブであっという間にゴール付近まで侵入し、レイアップからフローターに繋げるなどシュートとドライブ両方を止めるのが難しい。

FTは確率が落ちているが、依然8割以上で安心して見ていられる。

ゲームメイク力も抜群でP&Rアクションはリーグトップクラスの上手さなことに加えて自身の得点力もあるのでディフェンス側の選択肢や優先度を狂わせる意味でも強力。

P&Rからロールマンへのポケットパスやロブパス、カッターへのディッシュなどアシスト能力も非常に高い。

ディフェンスではポストアップの標的にされることも多いが、サイズ的に仕方ない部分であり、そこで狙われるとしても今季のオフェンス面の働きを考えたらディフェンス面のマイナスは些細に見えてくる。


・原

オフェンスでは平均得点が一気に伸び、ディフェンスの印象が強かった昨季からオフェンス面でも印象に残る活躍だった。

チームのスタイルが変わったことやPTが伸びたことで3PAが大幅に増加しているが、確率は上がっても低いと言わざるを得ない。

良い場面で決める場面が多かったせいか高確率で決めていると思っていたので意外に低確率だったことに驚いた。

ただ、フィジカルを活かしたドライブは変わらず強力で、コンタクトを受けたり難しい大体勢でもフィニッシュまで持っていく。

PTが増えたのにTOが減っているのも素晴らしかった。

そして持ち味のディフェンス面では今季も体を張ってマッチアップを苦しめており、ドライブを弾き返したり体圧でトラベリングを誘発するなど活躍が多かった。

外国人選手相手にもコンタクトを厭わず削りに行き、ビッグマンとのマッチアップになってもポジションを取らせないように張り付き、ローポストでもハンズアップからタフショットを打たせることに努めており、ディフェンスでの成果は非常に大きかった。


・西村

PTは少ないが、出れば高確率で決める3PやFTなど短い時間で確実に仕事をする理想的なベテラン選手で使い勝手が良かった。

 


主要チームスタッツ比較

 

主要チームスタッツについて昨季と今季で数字や順位について見てみると、


・平均得点

平均得点は昨季が88.2点でリーグ1位、今季は87.9点でリーグ1位と得点は減ったが順位はキープ。

相変わらず凄じい攻撃力で大量得点をしており、オン3を効果的に使っていると感じる。


・平均失点

平均失点は昨季が76.8点で少ない順でリーグ6位、今季は74.8点でリーグ5位に失点が減って順位も上昇。

得点力があるだけでなく、失点も少ない両刀型で流石に最高勝率チームは一芸ではなれないというとかもしれない。


・平均3P

平均3PAは昨季が26.7本でリーグ4位、今季は32.1本でリーグ1位にアテンプトと順位が上昇。

平均3PMは昨季が9.8本でリーグ3位、今季は11.3本でリーグ1位に成功数と順位が上昇。

平均3P%は昨季が36.8%でリーグ3位、今季は35%でリーグ6位に確率と順位が下落。

元々リーグ上位のアテンプトだったところから平均5本以上も増やすなどHC変更に伴い戦い方が大きく変わった。

確率自体は落ちてしまったが、それでも上位なのは変わらず、2Pより多く打つ試合も珍しくないほどに各選手が打てる時にガンガン打って決めてくるのが千葉の強さの一つだった。


・平均2P

平均2PAは昨季が38.6本でリーグ20位、今季は36.1本でリーグ23位にアテンプトと順位が下落。

平均2PMは昨季が21.4本でリーグ11位、今季は20.3本でリーグ14位に成功数と順位が下落。

平均2P%は昨季が55.4%でリーグ6位、今季は56.2%でリーグ1位に確率と順位が上昇。

アテンプトの現象に伴い成功数も減っているが、3Pを優先して2Pは決めやすいショットに絞っているのが理由と見ている。

それを示すように確率が上がっているのでアテンプトと成功数の減少はネガティブなものではない。


・平均FG

平均FGAは昨季が65.3本でリーグ10位、今季は68.2本でリーグ3位にアテンプトと順位が大きく上昇。

平均FGMは昨季が31.2本でリーグ6位、今季は31.5本でリーグ2位に成功数と順位が上昇。

平均FG%は昨季が47.8%でリーグ5位、今季は46.2%でリーグ4位に確率と順位が下落。

アテンプトがリーグトップクラスに多く、それも攻撃力ある要因であり、攻撃力あるチームがこれだけ高確率で大量にアテンプトが多いのはディフェンス側からしたら悪夢だろう。


・平均FT

平均FTAは昨季が20.4本でリーグ2位、今季は18.6本でリーグ3位にアテンプトと順位が下落。

平均FTMは昨季が15.9本でリーグ1位、今季は13.7本でリーグ4位に成功数と順位が下落。

平均FT%は昨季が78.1%でリーグ3位、今季は73.3%でリーグ12位に確率と順位が大きく下落。

FGAが大きく増えているのでFTAが減っていてもあまり気にならないが、確率が大きく下がっており、本来もっと高確率だった選手が確率を落としているのが何人か見受けられたのが勿体なかった。


・平均リバウンド

平均オフェンスリバウンドは昨季が11.6本でリーグ8位、今季は13.2本でリーグ3位に本数と順位が上昇。

平均ディフェンスリバウンドは昨季が26.6本でリーグ6位、今季は26.9本でリーグ7位に本数は増えたが順位は下落。

平均トータルリバウンドは昨季が38.2本でリーグ5位、今季は40本でリーグ3位に本数と順位が上昇。

ORの伸びが凄まじく、DRも順位は下がっているが本数は増えている。

全体でもトップクラスであり、オン3もそうだがムーニーの存在が特にリバウンドを押し上げて千葉の強みにしている。


・平均アシスト

平均アシストは昨季が22.8本でリーグ3位、今季は20.6本でリーグ12位に本数と順位が下落。

FGAが増えたのに意外にもアシストは減っており、個人での打開力も高いことが分かる。


・平均ターンオーバー

平均TOは昨季が11.6個で少ない順でリーグ6位、今季は10.3個でリーグ1位に個数が減って順位も上昇。

元々リーグ上位の少なさだったのに更に平均1.3個も減らすというのは信じられなく、あれだけのアテンプトと攻撃力があるのはミスが少ないのも関係あるだろう。


・平均スティール

平均スティールは昨季が6.5個でリーグ13位、今季は6.5個でリーグ14位と個数は同じだが順位は下落。

リーグ全体で減少傾向のあるスティールで同数を維持しており、失点も少ないことから中位でもネガティブな項目ではないと感じる。


・平均ブロック

平均ブロックは昨季が2.4本でリーグ13位、今季は2.9本でリーグ3位に本数と順位が上昇。

ビッグマンが減ったのにブロックが大幅に増えてリーグ上位に急浮上するなど、ムーニーのブロックが増えたことなどが関係している。


・平均ファウル

平均ファウルは昨季が19.7個で少ない順でリーグ20位、今季は17.2個でリーグ8位に個数が減って順位も大きく上昇。

リーグワーストに近いファウルの多さだった昨季から大幅に減らしてリーグ上位の少なさに大きく改善した。


・オフェンシブレーティング

オフェンシブレーティングは昨季が121でリーグ1位、今季は121.5でリーグ1位と数値を上げて首位をキープ。

全体的に数値が下がっている中で千葉はトップをキープしつつ数値を上げるという離れ業をやってのけた。

やはりオフェンスの質が凄まじく高いチームである。


・ディフェンシブレーティング

ディフェンシブレーティングは昨季が105.4で良い順でリーグ6位、今季は103.3でリーグ3位に数値と順位が上昇。

こちらも元々上位だったところからより強化されており、両刀という表現がピッタリなチームである。

以上24項目中、昨季より順位が落ちたのは10個で意外に多いが、元々高順位が多かったり2Pなど順位が下がってもマイナスとは言えないものもあるのでネガティブな項目は少ないと考えている。

それでいてファウルの多さといった弱点や課題の改善に留まらず、元々の強みであった部分も底上げされているのでHC交代や選手の入れ替えとHCの目指すバスケ間違っていなかったのではないだろうか。

スタッツ順位の分布としては上位が19個、中位が4個、下位が1個とほぼ上位の素晴らしい分布で流石の結果だった。

改善が必要だったり弱点と言えるのはFT%くらいだが、本来はもっと高確率で決められそうな選手の確率が下がった結果だと思うのであまり気にしなくてもいいとも感じる。

課題があるというよりは物足りない部分を補ったり強みを伸ばす方が補強ポイントだろう。
 

 

来季編成

 

千葉は現時点でパトリックHCと小川、西村が継続、金近の加入も確定している。

去就未定で絶対残すべきと感じる選手は富樫、原、佐藤、スミス、ムーニー、ギャビンの5人。

怪我の多い大倉もポテンシャル抜群でドライブには目を見張るものがあるので残せたら戦力になると思うが、既にPGが2人いて富樫も移籍するとは思えないので大倉を残す余裕はなさそうである。

二上も残せたらとは思うが、大きな必要性までは感じられない。

荒尾は完全に繋ぎ役であり、来季の外国人編成次第ではバックアップに回って出番がなくなる可能性も高く、繋ぎだとしても荒尾でなければならない理由もなさそうである。

米山とラシードも若いが日本人で入れ替えが金近以外にないとは思えないので入れ替えが起きるとしたらこの2人、特に大学から入った米山よりはラシードが候補になりそうではある。

ローも難しい部分であり、ローが入って今季最高勝率だったので継続も十分ありなのではと思える。

ただ、スミスとムーニーは絶対継続すべきだと思うとともに千葉側がムーニーとスミスを手放すとは思えず、ムーニーとスミス側から移籍しない限りローを継続すると外国人編成は変わらないことになる。

優勝も狙えたので外国人を変えないのも手でありるのでそういう方向でいくのか、それとも変えるのかは全く読めない。

ただ、もし千葉が外国人編成を動かすとしたら消去法的にローを入れ替える可能性が高いと見ており、実際にそれが妥当だろう。

個人的には変化を見たいのと他の選手ならもっと強くなる余地がありそうなのでローは入れ替えたほうがいいと感じる。

その場合に千葉は今季と同じようにフォワードを獲得するのか、昨季までのようにビッグマンにするのかという点でも気になるが、まずはローの去就だろう。

バスケスタイルや編成で大きく改革をして成功した千葉が日本人選手の強化と外国人選手編成をどうするのか注目したい。


今回でシーズン総評は終わりで22-23シーズンの記事も終了。


次回からの国内記事は23-24シーズンとして扱い、まずは12月ごろから進めていた新外国人選手の予想企画から。


昨季と同じようにプレ企画から始めて川崎のように現在の外国人選手の去就が全て決まったチームや交渉継続中の選手が移籍すると個人的に判断したチームの記事を挙げていく予定で対象チームは総評を書いた12チームだが、広島は既に外国人選手全員が決まっているので現時点では11チームの予定。


なお、記事を挙げる前に対象チームの公式から新外国人選手の発表があって全枠埋まってしまった場合は没ということで。