今回はBリーグからシーズン総評第6弾のシーホース三河編。

 

昨季シーズン総評はこちら『Bリーグ21-22 シーズン総評 シーホース三河』国内シーズン総評第4弾はシーホース三河。開幕前総評はこちら『Bリーグ21-22シーズン開幕前総評 シーホース三河』Bリーグ開幕前シリーズ第9弾はシーホース三河…リンクameblo.jp

 

今季開幕前総評はこちら『Bリーグ22-23 開幕前総評 シーホース三河』Bリーグ開幕前総評第12弾はシーホース三河。昨季シーズン総評はこちら『Bリーグ21-22 シーズン総評 シーホース三河』国内シーズン総評第4弾はシーホース三河…リンクameblo.jp

 

 

チーム評

 

はじめに、三河の今季ロスターや編成について見てみると、日本人選手では山本と根来が退団し中村が加入。

外国人選手ではコリンズワースとユトフが退団しローレンスとオクインと契約。

また、アジア枠でジャワトを獲得して臨むことになった。

今季の三河は編成における失敗やミスを開幕前の時点からシーズン中にかけていくつもしたと思っているが、そのうち大きなものは以下の4つだろう。

①ユトフとオクインの入れ替え
②ローレンスの継続
③アジア枠の使い方
④シーズン中の外国人選手補強

まず、①のユトフとオクインの入れ替えについては開幕前総評でも指摘していた部分でもある。

三河の弱点はペリメーターディフェンスとリバウンドと3P%だったので3P%以外は問題なく備えていて3P%も悪いわけではなかったユトフと弱点のうちリバウンドしかカバー出来ないオクインとの入れ替えではプラスにならないのは素人目に見ても明らかだった。

すぐにオクインを入れ替えたことからして三河自身もミスに気付いたのだろうが、入れ替えた選手もシモンズなのでプレイ以外の部分は能力的には断然オクインの方が上であり、繋ぎならともかく、怪我をしなかったらシモンズで最後まで通すつもりだったかもしれないと思うと理解出来ない部分である。

②のローレンスの継続に関しては新外国人選手予想の記事や開幕前総評で述べた通り三河は日本人ガードが多くても実力者が揃って層が厚いのではなく、ただ枚数が多いだけというようなガード陣だったので外国人選手の1枠はコリンズワースのようにPGに充てると思っていたからである。

NBLプレイオフの記事でも述べたが、当初はウォルトンを三河のコリンズワースに代わる外国人選手として予想しており、スイングマンのローレンスが発表された時点でバランス的に残り1枠はガードではなくビッグマンになるのは明白だったので薄いPG層はアジア枠で埋めるとも思っていた。

ローレンス自身は得点力ある選手なのと、一応PGは実力はともかく枚数的には過多気味なのでオクインほど理解出来ない選択ではなかった。

しかし、ローレンス自身が昨季ほどの活躍が出来なかったことと三河が明らかにPGの部分で苦戦していた結果から見てローレンスの継続は失敗だったと言わざるを得ない。

次に③のアジア枠の使い方であるが、三河はアジア枠でジャワトを獲得してアジア枠自体は活用している。

ただ、ジャワトはウイングの選手であり、三河のウイングは西田、ローレンス、角野と枚数は少ないが1番手と2番手でPGと違って計算出来る選手がいるポジションでもあり、ここにPT平均8.6分と非常に短い時間しか使わないのにアジア枠を充てたのは勿体無い気がしてならない。

しかも、ジャワトは短い時間ながら3Pを36%で決めており、三河の選手が取りに行かないリバウンドや苦手なディフェンスもサボらず懸命にやっていたので好印象というか、もっと使われても良いのではとも思えるプレイぶりだった。

中村や柏木を2番起用する時間帯もありジャワトのPTが少ないならばジャワトを別のアジア枠のPGに変える、あるいはジャワトのPTを増やしてローレンスをPGの外国人選手に入れ替えるなどしないのは折角の貴重なアジア枠を無駄にしている感が強かった。

最後に④のシーズン中の外国人選手獲得に関してであるが、三河は外国人選手に故障が相次ぎオルストンとミラーを獲得した。

ミラーも個人的には良い選手とは思えないというか三河に必要、あるいは最適な選手だったとは思えなかったが、得点力とシュート力とリバウンドで貢献していたのでシーズン中の補強と考えれば成功だろう。

しかし、オルストンに関しては本命が来るまでの繋ぎならともかく、21試合も引っ張るほどの選手とは到底思えず、もっと早く他の選手に変えるなど手を打たなかったのは不思議だった。

オルストンは3P21%で三河に足りないシュート力を補う力にはなりえず、日本人選手とのマッチアップがほとんどというアドバンテージがあったにも関わらず、FTAは21試合で7本のみと非常に少ない上に確率も悪いなど散々だった。

得点力があるわけでもなく、ゲームメイクは悪くなかったが、オルストンしか獲得出来る選手がいなかったので獲得したとしか思えないほどのレベルだった。

以上4つほど大きな失敗やミスが編成や起用面であった三河は今季27勝33敗で負け越しとなり、昨季から勝率を10%以上落とすなど予想通り厳しい結果となった。

選手の怪我も多かったとはいえ、やはり編成や補強のミスをシーズン中にまで起こしていれば当然かもしれない。

その中でもダバンテや西田、途中加入のミラーが頑張っていたが、フロアバランスの悪さやディフェンスやリバウンドの弱さなど昨季から続く課題が解消されることは今季もなかった。

 

 

個人評

 

主力選手や気になる選手について見ていくと、

・ダバンテ

三河のオフェンスの大部分を担っている大黒柱であり、外国人選手に怪我が相次いだ三河でダバンテの怪我がなかったのは不幸中の幸いだった。

相変わらず高い得点力を見せており、ポストプレイのバリエーションはバックダウンからのフックやフェイドアウェイなど豊富で、フィジカルだけでなくステップやフローター、フィンガーロールなどのフィニッシュ技術も一級品。

パスも抜群に上手く、カッターやシューターにローポストやハイポストなどからアシストを供給するプレイメイカーもこなせる。

ダイブやドライブからも得点でき、コンタクトをものともせずバスケットカウントでFTも貰って高確率で決める得意のパターンで得点と相手のファウルを積むのは一石二鳥のコンボとなっている。

シュートもあり得ないようなフェイドアウェイを普通に決めたり離せばミドルも打ってくるなど上手く、3Pも今季は30%でかなり低いが無理矢理打っているショットが多いが故で元来はもう少し高確率で決められる選手である。

ただ、ダバンテはインサイドで仕事をした方が相手に脅威なので、ダバンテが打たなくても良いようなチーム状況でなかった今季はシュート面で粗が目立つことになってしまった。

DRとペリメーターディフェンスが弱点で今季もDRに行かず棒立ちで眺めていたり、クローズアウトを怠る場面が例年通り目立ったが、昨季と違って今季の三河ではオフェンスで今まで以上の莫大な負担を背負っていたので今季のダバンテにDRとディフェンスまで求めるのは酷だろう。

とにかくダバンテがいなかったらと思うほど三河を支えていた今季の1番の功労者だった。


・ローレンス

怪我でシーズンの半分を欠場した上に平均得点も半分ほどに減少するなど昨季のような活躍は見られなかった。

三河が昨季よりシュートが入らなかったので得意のドライブがしにくかったとはいえ、無理に突っ込んでファウルも貰えずTOやフィニッシュミスに繋がるなど、セレクションを無視して強引に行くならダバンテのように決めなければならない所を決められなかった。

審判への文句優先でディフェンスに戻らないシーンも多く見られ、ただでさえ手薄な三河のディフェンスを更に緩める要因にもなった。


・ミラー

得点力とシュート力、リバウンド力でボロボロだった三河をある程度立ち直らせるきっかけになった選手。

ボールを持ちすぎる傾向やプレイのセレクションが良くない部分もあるが、そういったプレイやショットも決めてくれる高いオフェンス力でドライブやシュート、ポストプレイなど多彩なパターンで得点していた。

ダバンテのオフェンス面の負担を減らす意味でも活躍してくれたが、個人的には加入最初の試合であからさまにディフェンスをサボる場面が多々見られたので印象は良くない。

徐々にあからさまな怠慢は減ったが、ディフェンス面ではユトフのような活躍は見られなかった。

ただ、オフェンス面だけでもシーズン中に補強した選手ということを考えれば成功だろう。


・西田

三河の日本人エースで今季は3Pを39%の高確率で決めて確率を大幅に上げた。

昨季総評などで述べたように元来はこれくらいシュート確率が高い選手のはずだったので今季ようやくシュート面で本来の力を発揮出来た。

2Pもドライブやカット、ポストプレイと様々な形から得点して5割以上の確率を記録するなど素晴らしかった。

FTは昨季から大幅に確率を落として低確率だったのは残念だが、ディフェンスでも数少ない三河でディフェンスの出来る選手で攻守両面で大活躍だった。

ダバンテからの信頼も厚いようで、P&Rやハンドオフの際に西田をスクリーンユーザーに指定するシーンも多く見られた。


・シェーファー

PTも数字を昨季からほとんど落とすシーズンとなってしまったが、日本人ビッグマンで平均20分以上出場出来るという点で替えが効かない選手であり、シェーファーの怪我後にチャンスを得た橋本のPTが半分ほどなことからもシェーファーの価値が分かる。

今季はチーム自体の戦力が落ちたため、オフボールで得点するシェーファーの数字も落ちたのだと思っているが、シェーファーは外国人ビッグマンにマッチアップさせられるのが強みなので個人的にはオフェンス面はフィニッシュとフリーのシュートさえ決めてくれれば文句ない。

オフェンス面でも確率や得点力が向上したら更に価値が向上するだろう。


・長野

西田と並んで三河の数少ないディフェンダーであり、今季は得点とアシストが伸びた。

シュート確率とドライブでのフィニッシュは課題かもしれないが、三河のPGで唯一B1基準にあると思う選手でプッシュする姿勢やディフェンスへの意識など献身的なプレイは応援したくなる。


・その他日本人ガード

細谷、柏木、中村ともにPGとしてB1基準を備えているとは言い難く、柏木と中村は2番起用も多い上に2ガードにしたからといって上手く機能したとも思えなかった。

特に韓国帰りの中村は期待していたが、オフェンスではシュートは入らない、ゲームメイクも上手くない、得点力があるわけでもなく期待値を大きく下回ってしまった。

ディフェンスでサイズがあるのがプラスに働いたくらいで厳しい出来だった。

 

 

主要チームスタッツ比較

 

主要チームスタッツについて昨季の数字と順位を今季のものと比較すると、

・平均得点

昨季は82.5点でリーグ7位、今季は77.5点でリーグ15位に得点と順位が大きく下落。

ローレンスの不発でチームとしても想定外の結果かもしれなく、ミラーが来て持ち直してこの数字と順位なのでシモンズやオルストンがもっと長くプレイしていたらと思うとゾッとする。


・平均失点

昨季は80.2点で少ない順でリーグ11位、今季は79.3点でリーグ14位と失点は減らしたが順位は下落。

失点自体は減っても順位は下がっており、相対的には失点が増えたと言っても差し支えないかもしれない。

元々ディフェンスの苦手な多いチームなのにシモンズが入ったりミラーが入ったり更にディフェンスの苦手な選手が入ったのが影響したと見ている。


・平均3P

平均3PAは昨季が22.3本でリーグ13位、今季は24.6本でリーグ18位にアテンプトは増えたが順位は下落。

平均3PMは昨季が7.6本でリーグ14位、今季は7.9本でリーグ20位に成功数とは増えたが順位は下落。

平均3P%は昨季が34%でリーグ14位、今季は32.1%でリーグ20位に確率も順位も下落。

成功数のみ昨季より増えているが、順位は落ちており、アテンプトと確率は数字と順位が落ちており課題だったはずの3Pは改善どころか悪化したと言える。

後半でようやく3Pの入る外国人選手を入れたが、外国人予想や昨季総評で述べたように最初からそういう外国人選手の補強は必須だったはずな所を怠った結果だろう。


・平均2P

平均2PAは昨季が43.2本でリーグ4位、今季は39.7本でリーグ14位にアテンプトと順位が大きく下落。

平均2PMは昨季が24本でリーグ1位、今季は21.1本でリーグ10位に成功数と順位が大きく下落。

平均2P%は昨季が55.6%でリーグ3位、今季は53.1%でリーグ12位に確率と順位が大きく下落。

アテンプトと成功数、確率の全てで数字と順位が昨季より落ちているのは2Pが上位だった三河にとっては強みを失う原因でもあり、他が強化されたわけでもないので非常にまずい。

ダバンテ1人の力では限界があった。


・平均FG

平均FGAは昨季が65.5本でリーグ9位、今季は64.3本でリーグ15位にアテンプトと順位が下落。

平均FGMは昨季が31.6本でリーグ5位、今季は29本でリーグ14位に成功数と順位が大きく下落。

平均FG%は昨季が48.3%でリーグ2位、今季は45.1%でリーグ13位に確率と順位が大きく下落。

こちらも3項目全てで数字と順位が昨季より落ちており、2P同様に下落幅が大きいのは痛く、三河がオフェンスのチームですらなくなった証かもしれない。


・平均FT

平均FTAは昨季が15.2本でリーグ20位、今季は15.1本でリーグ21位にアテンプトと順位が僅かに下落。

平均FTMは昨季が11.7本でリーグ18位、今季は11.7本でリーグ15位に成功数は同じだが順位は上昇。

平均FT%は昨季が77%でリーグ4位、今季は77%でリーグ2位と確率は同じだが順位は上昇。

FTはアテンプトは落ちても成功数と確率は維持しており、三河の数少ないストロングポイントかもしれない。

とはいえ、FTの上手いダバンテが大量に打っての結果であり、ダバンテ以外がFTを貰えないとアテンプトは伸びないのでFTAは増やすようにしたい。

・平均リバウンド

平均オフェンスリバウンドは昨季が9.6本でリーグ18位、今季は9.2本でリーグ24位に本数と順位が下落。

平均ディフェンスリバウンドは昨季が26.4本でリーグ7位、今季は26.2本でリーグ10位に本数と順位が下落。

平均トータルリバウンドは昨季が36.1本でリーグ15位、今季は35.4本でリーグ21位に本数と順位が下落。

リバウンドも全項目で数値と順位が全て落ちており、特にORはリーグ最下位の少なさでセカンドチャンスからFGやFTに繋げられるダバンテがいるのでもう少し増やしたい。

ORを取りに行かずディフェンスを優先するチームもあるが、三河はそれに関係なくディフェンスが悪いので、三河がディフェンスのために取りに行かなかったとは思っていないが、もし敢えて取りに行かなかった上で今季のディフェンスやOR本数ならば意味をなしてない戦術と言えるかもしれない。


・平均アシスト

平均アシストは昨季が21.3本でリーグ7位、今季は19.1本でリーグ20位に本数と順位が下落。

コリンズワースがいなくなり、最終的にダバンテ、ミラーとオンボールで得点する選手が中心になって得点していたので仕方ない部分であり、今季の三河でアシストが減るのはネガティブな結果とは思わない。


・平均ターンオーバー

平均TOは昨季が11.4個で少ない順でリーグ5位、今季は10.4個でリーグ2位とミスを減らして順位も上げた。

FT%と並ぶ数少ない三河の強みで、試合数の少なかったオクインを除けば三河で平均TOが2以上なのはダバンテのみという相変わらずの少なさである。

そのダバンテもPTやボールを持つ時間、プレイスタイルや常にダブルチーム以上当たり前なことを考えると平均2個のTOは少ないくらいであり、PTやボール保持の長いダバンテや西田、長野のTOが少ないことが三河のTOが少ない要因となっている。

途中加入のミラーもPTが長くボールを長く持つがTOは平均2未満で昨季より大きくTOを減らすことに繋がった。


・平均スティール

平均スティールは昨季が6.5本でリーグ13位、今季は6.2本でリーグ19位に本数と順位が下落。

チームとしてディフェンスが激しいわけでもなければTOを誘発するような感じでもないので、コリンズワースやユトフがいなくなれば減るのは当然だった。


・平均ブロック

平均ブロックは昨季が3.5本でリーグ2位、今季は2.4本でリーグ14位に本数と順位が大きく下落。

ここもリーグ上位のブロック力を誇っていたユトフがいなくなったので仕方ない部分であり、オクインを残していればブロック本数は多かったかもしれないが、オクインを残す他のマイナスを考えればブロック本数との引き換えは安いものだったかもしれない。


・平均ファウル

平均ファウルは昨季が14.6個で少ない順でリーグ1位、今季は15.5個でリーグ1位とファウル数自体は増えたが順位は1位をキープ。

ファウルの数は増えてもリーグ最少なのは変わらず、FTを与える可能性が減るという点でファウルが少ないというのは良いことかもしれないが、三河はファウルが少なくても失点が多いので少しファウルが増えるくらいディフェンスの強度を上げてもいいのかもしれない。


・オフェンシブレーティング

オフェンシブレーティングは昨季が113でリーグ8位、今季は109.1でリーグ13位に数値と順位が下落。

オフェンス関連の項目であれだけ数字や順位が下落していたことからも分かるように三河のオフェンスはダバンテだけで維持出来るものではなかった。


・ディフェンシブレーティング

ディフェンシブレーティングは昨季が110で良い順でリーグ11位、今季は111.6でリーグ16位に数値と順位が悪化した。

元々ディフェンスの良くないチームからディフェンスの良い選手が抜けたので悪化するのは自然の流れだった。

以上24項目中、順位が昨季より下落したのが20項目もあった。

今季スタッツ順位の分布を見ると、上位が3個、中位が13個、下位が8個となった。

これだけ悪化してる項目が多ければ成績は落ちるのは当然で、せっかく昨季改善したディフェンスに至っては再び悪化し、強みであったオフェンスの部分でも悪化して強みがほとんどないチームになってしまった。

特に改善が必要なのは3P%、FTA、リバウンドとディフェンスと考える。
 

 

 

来季編成

 

三河は現時点で鈴木HC兼GMび退任とジャワトが退団、細谷とローレンスがリスト入りで長野と橋本、ダバンテと柏木の継続が確定している。

まず大きな動きとして鈴木HCの退団であるが、個人的にはHCとしてはともかく、GMとしては冒頭や開幕前総評で述べたようにオクイン獲得に始まり、選手獲得の面で素人目に見てもおかしいと思うような人選が多かったので解任か辞任か分からないが変わるのは妥当と考える。

本当にダバンテ、コリンズワース、ウィティングトンで組ませたGMと同一人物なのかと疑ってしまうくらいに今季の編成は理解出来なかった。

後任のGMは発表されていないが、既に継続選手が発表されているので誰がGMをしているのか、複数年契約の選手を発表しているだけなのか気になるところ。

長野とダバンテの継続は当然で妥当と思われる一方で、高齢の柏木と怪我が多い橋本の継続は不安が大きいが、ここ最近の三河を見ていると確実に上位互換の選手を取れない可能性もあるので理解出来なくはない。

ただ、2人を戦力として数えるのは難しいだろう。

アジア枠として上手く活用出来ず、他の有用なアジア枠選手を獲得するであろうことからジャワトの退団と数字を大きく落としてセルフィッシュな部分も多かったローレンスの退団は予想通りで妥当。

未発表の選手で絶対残すべきは西田と怪我でプレイ出来ない可能性があるとしてもシェーファーであり、三河も当然キープに動くが、怪我をしてしまったシェーファーはともかく西田は上位チーム含めて需要が高そうである。

西田をキープ出来るか、キープ出来なかった場合に西田レベルの選手を持ってこれるかは三河の来季に大きく関わってくるので西田の去就は興味深い。

残りの日本人選手である角野と中村は個人的に残しても良いと思っていたが、既に柏木がいるのに中村を残すかというと疑問であり、個人的には柏木と中村の2択で中村を選ぶべきだったのではとも思う。

また、角野と中村が残ると西田やシェーファーも残留だった場合に日本人選手はほとんど変わり映えなく、西田やシェーファーがいなくなった場合には日本人選手のレベルが落ちる可能性が高いので少なくとも角野と中村の両方が残るのは低いと見ている。

もし角野と中村も残った場合は外国人選手で相当頑張らないといけないので、外国人選手に負担をかけたくなかったら最低でも角野と中村は2人以上の選手に入れ替える必要がある。

外国人選手ではミラーの去就が不明だが、個人評やチームスタッツ比較で述べたように三河はディフェンスの強化が不可欠だと思っているので得点力があろうがミラーは入れ替えるべきだと思う。

三河の新GMがどんなチームを作るか、新HCが誰になってどんなバスケをするかは非常にワクワクするので楽しみにしたい。