今回はBCL5節からグループBの首位を走るドイツのボンとグループ最下位のトルコのカーシヤカのリマッチをピックアップ。


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前回の対戦ではカーシヤカがBCLでドイツチームに勝ったことがないジンクス通りボンが勝利したのでカーシヤカは今度こそ不名誉な記録を破りつつ予選勝ち抜けに向けて勝ちたいところ。


1Q


互いにアテンプトが12本を切るスローテンポで進むが、ともに3P5割以上2P6割以上でFG6割以上と少ないチャンスを高確率で決め合う精度の高いバスケを繰り広げた末にFTを多く貰えたカーシヤカが2点リードで終える。


ボンはタッダのドライブ、モーガンとハレーラの3P、ショーツのドライブ、クラッツァーのFTとダイブ、タッダの3Pなどで得点。


カーシヤカはローダスの3P、ブラウンのブレイク、デルガドのC&F、ブラウンのミドル、デルガドのダイブとドライブ、クズミンスカスとマッカラムのFT、シパーヒの3Pなどで得点。


2Q


打って変わって両チームのペースが急激に上がるが、精度は急落しTOも互いに大量に出てシュートが全く入らなくなるが、カーシヤカのTOからイージーな得点を量産しつつFTを大量にもらって高確率で決めたボンが10点リードに逆転して折り返し。


ボンはディレイニーのC&F、マルコラムのプットバック、ショーツのFT、ウィリアムスのブレイクとFT、ショーツのドライブから3点プレイ、マルコラムの連続ドライブなどで得点。


カーシヤカはローダスとクズミンスカスのドライブ、ローダスのFTとドライブ、クズミンスカスのC&F、アキヤジリの3Pなどで得点。


3Q


依然TOが両チーム大量なのは変わらないが再びペースが落ちると3P6割以上で6本も決めたボンに対してカーシヤカはORを大量に取っても中でも外でも精度を欠いてFT以外でまともな得点源を作れず、ボンがリードを18点にまで拡張して最終Qへ。


ボンはクラッツァーのFT、マルコラムの3P、モーガンとショーツのFT、ハレーラの3P、マルコラムのFT、モーガンとマルコラムの3Pなどで得点。


カーシヤカはクズミンスカスのポストプレイ、ダーマズのFT、デルガドのポストプレイとダイブ、クズミンスカスのFT、マッカラムのプットバック、ダーマズのカットなどで得点。


4Q


カーシヤカはTOを減らしつつFTAORで圧倒を続けてインサイドでの確率もようやく着いてくるようになるが、相変わらずアウトサイドシュートが決まらず、少ないチャンスながらカーシヤカと同じFG%を記録したボンが9点差で余裕を持って勝利しカーシヤカのドイツチームへのリベンジはお預けとなった。


カーシヤカはブラウンのo-boards、ダーマズのカット、シパーヒのFT、デルガドのC&F、クズミンスカスのプットバックから3点プレイ、マッカラムのワンドリミドル、ダーマズのFTなどで得点。


ボンはクラッツァーのダイブ、ショーツのOTDミドルとフローター、ショーツの連続3PFTなどで得点。


総括


試合を通してほとんどスローペースで試合を運びながらも中でも外でも高確率かつ効率良く精度の高いオフェンスを続け通したボンがブロック首位も納得の強さだった。


カーシヤカは4Qでボンを数分間ノーゴールで抑えて良い追い上げを見せていたのだが、一桁に一瞬持っていくのが限界ですぐさま二桁に戻すショーツが圧巻だった。


チームスタッツは3Pがカーシヤカ4/1822%、ボンは12/3040%と確率も成功数も雲泥の差だった。


2Pはカーシヤカ24/4257%、ボン17/2181%とボンがもう少しでパーフェクトも見えたというような異常なほどの高確率を叩き出して少ないチャンスを確実に決め続けたのが分かる。


FG全体ではカーシヤカ28/6047%、ボン29/5157%とカーシヤカも悪くない確率なのにボンはそれより10%も高い確率でカーシヤカを下回るアテンプトからカーシヤカを上回る成功数を記録するなど効率も圧倒的だった。


FTはカーシヤカ20/2871%、ボン19/2576%と両チーム大量試投でFTが大きな得点源になったが、ここでも確率でボンが上回り、成功数差はボンが1本多いだけとなった。


リバウンドはカーシヤカがOR獲得率47%15本のトータル35本、ボンはOR獲得率23%5本のトータル27本とカーシヤカが自陣リバウンドの半数近くを取っており制圧していたと言っていい支配率だったが、それだけのアドバンテージがあっても結果には結び付けられなかった。


TOはカーシヤカ19個でボン20個と両チーム大量にミスが出たが、このミスからもボンがイージーな得点を量産して2Pの高確率にも繋げられた部分が勝敗に大きく影響した。


個人ではカーシヤカのデルガドがオフボールでの合わせ中心に15点と5リバウンドなどで活躍。


クズミンスカスはシュートやポストプレイ、FTなどで15点と3リバウンドに1アシストを記録。


勝ったボンはショーツがミドルもロングも高確率で決めつつドライブも織り混ぜてFT8/9にも繋げるなど26点に4リバウンドと9アシストで2部門トップの大活躍。


マルコラムはシュート中心に20点とチームトップの8リバウンドで貢献。


これでボンは次戦の結果問わずBグループ勝ち抜けが決定でカーシヤカは勝利が絶対条件ということに。


ボンがこれほど強いというのは全く予想出来なかったのでBCLでの成績はもちろんのこと、当記事執筆時点では国内BBLでも2強を抜いて単独首位という信じ難いサプライズチームとなっている。


流石BBLでは最後まで1位でいられるとは思っていないが、プレイオフに出られれば順位は関係ないので序盤とはいえこれだけ予想外を起こしてくれると期待してしまう。


BCLでも優勝は流石に難しいと思っているが、ドイツ2強に複数回勝つのに比べたらチャンスは全然あるので本戦楽しみにしたい。


崖っぷちに立たされた一昨季準優勝チームのカーシヤカは好きなチームの1つなのでなんとか次戦に勝ってグループ通過をしてほしいと願うばかり。


他のブロックでは敗退が既に決まっているチームは順当な印象だが、まだ勝ち抜けが決まっていないチームの中にはデンモンのいるペリステリなど注目チームもあるので全ブロックの勝ち抜けが揃うのを楽しみに待ちたい。