Bリーグ新外国人選手予想企画第8弾は栃木ブレックス。
昨季開幕前総評はこちら
昨季シーズン総評はこちら
栃木は現在テーブスとフィーラーの退団と去就未定の比江島、田臥以外の選手の残留が確定。
栃木と言えばとにかくディフェンスでディフェンス項目が悉く上位を占める一方でオフェンス項目は効率を除いてほとんど中位以下になっている。
それでも優勝出来ることは証明したのでディフェンスの質を落としたくないというのは絶対だろう。
そこにシュート%や得点力などオフェンス面も底上げ出来たら盤石具合がより強固になりそうだ。
ビッグマンは既にスコットとフォトゥがいて2人の持ち場がペイント内なのでフロアバランス的にシュートを打てる選手が望ましい。
ポジションの選択肢としてはガードかフォワードということになりそうだが、現状では帰化選手の獲得は発表されていないのでアジア枠を活用することを想定した場合にアジア枠のフロントコートで外国人選手と同等に戦える選手がいるとはあまり思えない。
なので日本人とのマッチアップが多いガードにアジア枠を使う方が穴が出来にくく、外国人枠にはフォワードを充てるのが最良と考えられる。
加えて栃木は竹内の残留も決まっているのでフィーラーと同じように竹内と同時出場の時間帯に3番起用も出来るフォワードだと戦術の幅も広がる。
また、外国人選手のバランス的にオフボールタイプのフォワードの方が良いと思われるが、比江島、テーブスと相性の良さそうな2人がいてもフィーラーをオフェンスで上手く使えていなかったのでテーブスが抜けたならオフボールタイプだと二の舞になる可能性も高い。
よって、オンボールでも得点出来る選手の方がオフェンス面でも持て余すことがなくなりそうだ。
それから、FTの苦手なフォトゥがいるのでFTの苦手な選手は避けるべきだろう。
以上から栃木3枠目に欲しいと思われる選手の要素を挙げると
①フォワード
②ディフェンスが苦手でない
③シュートが打てる
④オンボールで得点出来る
⑤FTが苦手でない
の5点と考え、これらをなるべく多く満たす選手で探した候補選手28名から最終的に予想するのは…
Vitto Brown
(203cm/107kg)
ブラウンは身長よりも20センチ近く長いウイングスパンを誇るフォワードで直近2シーズンをヨーロッパでプレイ。
バックダウンでもフェイスアップでも得点出来るのが魅力でフィジカルを使ったポストプレイや瞬発力のあるドライブが脅威。
シュートも得意でスポットアップやP&Pで3Pを多く放ち、Gリーグ3シーズン平均で37%以上、ヨーロッパでの2シーズンで40%と38%で決めており高確率で安定している。
トランジションでも先頭を走ったり二線三線からの得点に繋げられる。
オフボールでもカットで得点出来るが、ポストアップやシュートがハーフコートではメイン。
FTはGリーグ3シーズン平均で83%、ヨーロッパでは78%と84%で決めておりフォワードとしては十分に上手い部類。
リバウンドは特別強いというわけではないが、ウイングスパンが非常に長いので日本でプレイするのなら期待できる。
ディフェンスはマンツーマンディフェンスの評価が高く、フィジカルを活かしたポストディフェンスが得意。
ペリメーターでも長いウイングスパンに加えフットワークが良いのでポジションの平均以上のディフェンス力を備えている。
長い手はパスコースを潰すのにも役立っており、デフレクションもディフェンスにおける持ち味。
シュートフェイクによく引っ掛かるのが弱点。
栃木の3人目予想は最終的にブラウンともう1人ディフェンスがブラウンよりも1〜2段優れている選手との2択で迷ったが、その選手がオフェンスでは完全なオフボールタイプの選手なので栃木でのフィーラーを見ていたらブラウンの方が合いそうだと感じた。
前回優勝時と違って主力選手の残留に成功している栃木は思い通りに編成出来ているわけであり、誤算がない今季は外国人選手に全力投球出来るオフなので3枠目に誰を獲得するのか楽しみで仕方ない。
1月から水面下で始めていたこの外国人予想企画も次の東京で最後の予定だが、東京の契約更改は日本人選手から1人ずつ発表しているようなので既存の外国人選手の去就判明まではもう少しかかりそうだ。
ベースの絞り込み自体はそれなりに出来ているので既存外国人選手の去就が発表されたらすぐに完成させて上げたい。