今回はユーロリーグ31節からオリンピア・ミラノとフェネルバフチェのカードをピックアップ。
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13位のミラノと4位のフェネルバフチェで大きく差があり、ミラノとしては自力のプレイオフ進出が絶望的であるが、可能性的にはプレイオフ進出もまだあり得る上での試合は接戦となった。
試合展開
ミラノはアウトサイドシュートが絶好調でFTも大量かつ高確率で決めるなど10点リードの出だしとなる。
フェネルバフチェはFG6割でインサイド、アウトサイドともに高確率を記録するが、TOが大量で詰め切れず。
ミラノはアウトサイドシュートが全滅するが、インサイドで高確率なフィニッシュからリードを広げる。
フェネルバフチェはアウトサイド、インサイドともに持ち直して猛追を見せるが、ミラノも大崩れせず1点差でフェネルバフチェが黒星となった。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがミラノ9/26で34%、フェネルバフチェは11/29で38%と確率と成功数でフェネルバフチェが上回った。
2Pはミラノが17/29で59%、フェネルバフチェは18/28で64%と確率と成功数でフェネルバフチェが上回った。
FG全体ではミラノが26/55で47%、フェネルバフチェは29/57で51%と確率と成功数でフェネルバフチェが上回った。
FTはミラノが16/18で89%、フェネルバフチェは7/9で78%と確率と成功数でミラノが上回った。
リバウンドはミラノがOR8本のトータル30本、フェネルバフチェはOR7本のトータル28本とミラノが優勢だった。
TOはミラノが15個、フェネルバフチェは15個で互角だった。
個人スタッツ
個人ではミラノのニコロ・メッリがシュートやオフボールの合わせなどでゲームハイの17点と3リバウンドに2アシストで活躍。
シェイヴォン・シールズはドライブやFTなどで15点と2リバウンドにチームトップの5アシストで貢献。
負けたフェネルバフチェはスコッティ・ウィルべキンがミドルやドライブなどでチームハイの15点と4リバウンドに4アシストで活躍。
タリク・ビベロヴィッチはドライブやオフボールの合わせなどで13点と4リバウンドに1アシストを記録。
総括
ミラノがリードを終始キープし続けて勝利となった。
正直言って予想外な結果であり、いつものように詰められた所から逆転されるかと思っていたが、踏ん張って1点差で逃げ切ったのは見事だった。
ミラノはFTを高確率で決めたのが大きく、フェネルバフチェもチームのオフェンス自体は良かったのだが、トップスコアラーのウィルべキンは低確率で良いパフォーマンスではなかったのが響いた。
ミラノはヨーロッパ最強クラスのビッグマンが揃っていることもあり、リバウンドでも後手に回らなかったのも効いた。
ただ、ミラノはロスターや資金的にプレイオフ圏内にいないとおかしいチームであり、今季もプレイオフ進出が難しそうな位置かつ勝率5割を切りそうなことから言って失敗のシーズンだろう。
ヨーロッパNo.1プレイヤーのミロティッチを獲得してこれは流石に不味すぎるように思う。
メッシーナの続投も決まっているが、単年契約の選手は高額継続オファーが来たら残留するのか気になるところである。
逆にフェネルバフチェは数シーズンぶりにプレイオフ進出濃厚でミラノと違い一先ずは成功のシーズンと言えそうである。
まだ順位が上がる可能性も下がる可能性もあるので何位でプレイオフに出るのか注目したい。