先日、母親と買い物に行った時の事。
助手席に乗った母が、鼻歌を歌い始めた。


「やさしさを~押し流す~愛~それは川~」


…私は驚いた。

私の好きな歌だ。


曲名は“愛は花、君はその種子”

10年位前のジブリ作品「おもひでぽろぽろ」のエンディングで使われた曲。
都はるみがカバーしている。


原曲は「THE ROSE」何処か外国の曲だ。

最近では中嶋美嘉、平井堅もカバーしている。


とても素敵な曲。
優しい気持ちになれる。


まさか、母が知っているとは。
シンクロ率100%。さすが親子。


そんな私の母は昨年、大きな決断をした。
幸せになる事を選んだ1人。

父と離婚したのだ。

熟年離婚ってやつ。


もともと夫婦仲は良くなかった。
私が小さい頃からケンカが絶えず、幼心に家中の刃物を隠したのを記憶している。


今は子供達もある程度、自立している。

母は諦めなかった。

自分が幸せになる道を選んだのだ。


母から相談された時は、ショックだった。

子供としては悲しい。でも、私も離婚経験者。
同じ人間として、女として、母の選択を応援しようと思った。

私から見れば、離婚しようが父と母には代わりないのだから。


母は「もっと早く離婚したかった。あなた達の事を思うとできなかった。でも、それは間違ってた。どんな苦労をしてでも離婚するべきだった。私の人生何だったんだろう…離婚していたらもっと幸せになってた」

そう母に言われた時、正直、落ち込んだ。悲しくなった。


母は、私達子供の為に、自分の幸せを諦めて来たのだ。何十年も。

私達のせいで、幸せではなかったと。


私としては、そんな事を言う位なら離婚して欲しかった。

どんなに苦労をして育ってもも、成長した子供は、離婚した母を理解するのではないだろうか。

母は、幸せになる事を選んだのだと。


シングルマザーでも子供は立派に育つ。

母親の愛情さえあれば。


…父と母は、違う道を歩き出した。

それぞれの幸せを求めて。

私はそれを見守って行こうと思う。


また今日も、重い日記になってしまった。

「アヤ自体は普通なのに、アヤの周りって勝手に濃いよね」


知人に苦笑いされながら、そう言われた。