先週の研修の帰りは電車を利用した。

冬季の為、私の車は危険だと会社に判断されたらしい。


研修仲間三人と一緒に帰って来た。
その三人は男性で、全員既婚者。

荷物を持ってくれたり、ドアを開けてくれたり、食事をご馳走してくれたりと皆親切だ。

私にホレてるんじゃないかと勘違いしそうになる。


研修に参加している男性は全体の1/4で10名程だ。
なぜ数少ない男性を引き寄せてしまうのだろう。

なおかつ皆、ナイスS。

私のM女オーラだろうか。


そんな事を考えながら電車に乗り込む。

久しぶりに乗る電車。

普段は車で移動するので、電車に乗る機会はほとんど無い。

座席に座れない人達がデッキに立っているのが見える。


見覚えのある光景。


私も遠距離恋愛をしている頃、関東に住む彼に、新幹線に乗って会いに行っていた。

帰りは時間に遅れ席に座れず、デッキで3時間過ごす事も多かった。


あれは冬。
1月だったかな。

いつものように時間に遅れ、デッキに座り込む。
彼とはうまくいってはおらず、精神的にダウン。
旅の疲労感。

冬の寒さが身に染みる。


次の日、血尿が出た。


こんなの間違ってる…


そう思い、別れる事を決めた。


身体は正直だ。
心はごまかせても、身体は嘘をつかない。


私はこの恋愛に限界を感じていた。
知っていたのだ。
もう彼に愛されてはいない事を。


…そんな事を思い出しているうちに、私の降りる駅に到着する。

気持ちを切り替えて、仲間達に別れを告げる。


足早に駅の階段を掛け降りる。
もう夜だ。

寒さを感じながら、外を見渡す。

私の帰りを待っている人がいるのだ。


見覚えのある車が、駐車場に停まっている。

私は車に乗り込み、その人を見つめる。

懐かしい横顔。
髪が少し伸びたね。

また少し太ったんじゃない?


「アヤ、お誕生日おめでとう」
その人が言った。


迎えに来てくれて、直接伝えてくれたその一言が、何よりも嬉しかった。