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志村けんさんに続いて
岡江久美子さんの訃報が
飛び込んできた
悔しい!悲しい
コロナを憎む
コロナは怖い
大切な人を亡くした時に
残された人たちは悲しみに暮れる
わたしも27歳の頃に
ガンで夫を亡くし
悔しい!悲しい
ガンを憎む
ガンは怖いって思った
夫を亡くした直後のわたしには
今日、これから
わたしが書く言葉は
受け取れないだろうと思う
大切な人を亡くしたばかりの
あの頃のわたしがかけて欲しかったのはこの言葉だったから
大切な人を亡くした直後は
早く立ち直らなきゃと思う必要もないし
周囲の励ましの言葉なんて
1ミリも聞かなくたっていいと
実感として そう思う
癒されていくには
時間が必要なんだ
今日、わたしが書く言葉は
夫が亡くなって
1~2年が過ぎた頃から
少しずつ受け取れるようになった言葉
最初は受け取れなかったけれど
この言葉を受け止められるようになってから
少しずつ私は癒されていったんだ
それは
たとえどんな亡くなり方をしたとしても
たとえ何歳で亡くなっても
天寿をまっとうしたんだよということ
コロナで亡くなっても
ガンで亡くなっても
交通事故で亡くなっても
老衰で亡くなっても
みんな天寿をまっとうしてる
それぞれの人生を
しっかりと生き抜いていった
100歳で亡くなっても
生まれてくる前に
お母さんのお腹の中で亡くなっても
みんな天寿をまっとうしてる
わたしは自然流産を経験した時
やっぱり辛くて悲しかったけど
お腹の中に入るという体験をするためだけに
この地上にやってくる子供たちがいるということを
その時に初めて知ったんだ
生まれる瞬間も
亡くなる瞬間も
本当は全部自分で決めてきている
生も死も
本当は
全て自分の手の中にある
子供や夫の死を近くで見ながら
それを受け入れながら
わたしは今、そう信じている
どんなに短い人生に見えたとしても
夫は自分の人生をしっかり生ききったし
お腹の中にやってきた赤ちゃんも
ちゃんとやってきた意味があり
それを果たして還っていったんだと
受け入れられた時から
わたしは少しずつ癒されていった
魂が還っていくのは
とても懐かしい場所
光の源
わたしたちは
光の中に還っていく
その前に
懐かしくて 会いたかった人たち
(先に亡くなった人たち)が
ようこそと迎えてくれて
こっちの世界ではお葬式でも
向こうの世界ではお誕生会のように
「おめでとう」とお祝いされている
夫は亡くなる時に実況中継しながら
亡くなっていったのだけど
「キリストは偉大だー」とか
「すべて光だー」とか
「光だらけだ」と叫びながら
亡くなっていった
(ちなみに夫はクリスチャンではない)
あまりに大きな声でずっと話し続けるので
最後は眠らされてしまった
今のわたしだったら
止めてくださいと医者に言って
もっとその実況中継を聞いていただろうけれど
27歳のわたしは
ただ狼狽えるだけで
何もできずに
当時は大きな後悔だけが残った
あぁすればよかった
こうしていたら良かったと
ただひたすら後悔していた
けれど
そこから20年経った
今の自分が振り返ると
晴天の霹靂のような現実の中で
あの頃はあの頃で
精一杯に生きていたなと思う
あの時、やれることは十分やったのだと思う
36歳というのが
夫が選んできた寿命だったのだと
受け入れていくまでに
時間はかかった
時間をかけて
ゆっくりゆっくり受け入れていった
「いつかまた会える」というのが
真実だとしても
今、大切な人の姿が見えなくなってしまうのは
とても悲しいことなのだから
ゆっくりでいいんだ
こういった過去の経験が
わたしが魂というものを
ずっと探求し続けてる
大きなきっかけになっていると改めて思う
そして、それも私が
生まれる前に決めてきたことの1つなのだと
今はそう思っている
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