こんにちは。あらかぶです。


 先日、教室でも時折行っている「宮城ぜんけん模試」の主催者である「進学舎」の方がいらっしゃって、「宮城県高校入試合否調査記録」をいただきました。


 その内容を見ていると、今更ながらに宮城県では「調査書」の点数(内申点)が合否に大きく影響を及ぼすなあという結果が見えました。たとえば、この近くの富谷高校にしても合格している生徒の内申点は最低121~125点の範囲であったことです。


 宮城県の内申点は各学年において9教科の5段階評定を出し、主要教科は×1、副教科は×2の合計点で計算します。仮に1年生時にオール5だったとして、主要五教科(国・数・英・社・理)は×1なので合計25点となり、副教科(音・美・技家・保体)は×2の合計40点となります。つまり、1年間で65点、それを3年分で195点が公立後期試験の内申点なのですね。仮にオール3であった場合、1年間では主要五教科は15点、副教科は24点の39点となります。その3年間ですから、117点が内申点になります。


 この117点では、先ほどの富谷高校の内申点には届いていないので、非常に厳しい結果になってしまいます。もちろん、本番でよほど高い点数をとれば望みはあるかもしれませんが、厳しい受験を強いられるのは間違いないでしょう。


 宮城ぜんけん模試そのものは、まだできて新しい模擬試験であり、受験者数が少ない(かつ、受けている層がやや高め)ので、必ずしも上記のような状態と言えない部分もあるのかもしれませんが、それでも一つの目安にはなるかと思います。ちなみに、この模試を受験して、かつ富谷高校に合格した生徒の内申の平均は139点だったようです。


 そう考えると、やはり中学1年生時から学校の評定に関する意識を持たなければいけないということが大きな課題になってきます。この制度が良いか悪いかは別にして、お子様がこの高校に行きたいと思った時にすでに「もう行けない」という状態を作らないようにだけはしていかなければと思います。


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