こんにちは。あらかぶです。
本日からしばらくは、「宮城ぜんけん模試」について主催の進学舎さんにお話を聞いてまいりましたので、そのことと実際に見た感想をお話ししたいと思います(ライブドアブログに記載したのと同じ記事です)。
まず、宮城の中学生には聞きなれない模試ですが、それを主催している「進学舎」についてお話しいたします。
(かといって、私は進学舎さんの広報ではありませんが・・・)。
(1)進学舎について
進学舎は北海道を中心に学習塾経営と模擬試験(北海道学力コンクール:略称:道コン)を主催している会社です。模擬試験に関しては30年以上の実施経験を持っています。北海道内ではシェアも高く、中学3年生が44000人程度いる北海道で、模試1回につき1万人以上が受験とあるので、結構なものだと思います。このパーセンテージについて、新みやぎ模試は3分の2と言っていますので、「低い」と感じるかもしれませんが、北海道はその広さから宮城以上に行くことが可能な学校は限られてきます。つまり、受ける必要がない地区ができてくるので、そういったことを考えるとなかなかの数字だと考えます。また、同じ北海道で独自の模擬試験を行っている練成会なども道コンを受験しており、かつほとんどの道内の塾が受けていると評価していることから、こちらでいう「新みやぎ模試」と同じ程度と考えてよいかと思います。
(2)宮城県内での出版物
宮城県の入試に関連する進学者の出版物としては、『WINNING ROAD 宮城県版』があります。5教科についての合本で、公立の入試問題と一部の私立の入試問題を分野別にまとめている問題集です。その他、他の教材会社さんと提携をして、様々な教材会社の問題集等を発注できるようになっています。
(3)宮城ぜんけん模試について
その進学舎が本年よりはじめたのが「宮城ぜんけん模試」という模擬試験です。
この模試の特徴としては、通知表の評定(3年間分)を入れることによって、評定も含めた判定をしているところです。成績表の左半分(上記写真)は「通知表評定」が載っています。宮城県は195点満点(5教科5段階×3年間=75点満点、残りの4教科5段階×3年間×2倍=120点満点)での点数です。この評定を書き込み、それをもとに志望校判定を行います。
上記が志望校判定の部分です。宮城県は学力の検査と評定との相関関係によって合否が決定いたします。
右側の表の水色の部分は合格がほぼ確実な状態、緑色が審議によって合格が決まる状態、白がこのままでは合格は厳しい状態です。
この部分に関しては、新みやぎ模試よりも優れています。ただ、進学舎の方とお話しすると、「自分の評定を記入するものを忘れる方もいらっしゃって・・・」というお話でした。より正確な判定をしてもらうためにも、そういった部分に関してこちらも気をつけなければならないということでしょう。
この模試のもう一つ優れている点は、志望校の過去3年分の倍率が記載されていることです。保護者と生徒さんが志望校を判定するには、非常にわかりやすい表構成であるといえます。
もう一枚(上記)には、自分の解答と大問別の集計、小問別集計が載っています。それぞれのテスト解答用紙の下に表があるので、確認しやすいです。また、一番下には「棒グラフの赤色の部分は、あなたの実力なら解けるはずの問題です。もう一度見直しましょう。」と書いてあります。こういった心遣いは非常に分かりやすいかもしれません。
現在の問題点は、「本年度始めた模擬試験のため、受験者数が少ない」ということでした。また、大手の塾はすでに「新みやぎ模試」との成績の相関関係については独自に分析をしているので、ここまでは必要ないと思うところもあるかもしれません。ただ、受験する生徒を抱える保護者の身としては、塾の先生の言葉も大切ですが、こうやって見える形で安心できる材料があれば、より冷静に受験校について考えることができるのではないかと思います。
こういったところどころに気遣いが見れる部分はとても良いと思います。私のところでも、今後受験を考えようと思います。