こんにちは。あらかぶです。

 今日は、待つということについて考えてみたいと思いますね。


 家庭教師をやっていて、非常に大変なことに「待つ」ということがあります。

 

 たとえば、中学2年生くらいだと、「勉強しない」のが当たり前。特に、押し付けられた勉強では反発するのが当たり前なんですね。


 また、それと同時に「わからなくて当たり前」という考え方もあります。これまで勉強してきていないので、「わからない」ことが普通であって、すぐにわかるようだと家庭教師は要らなくなっちゃいます。


 だから私は受け持った生徒が自分でやり始めるまで待ちます。複数の選択肢を与えて、自分で決めて勉強し始めるまで待ちます。また、問題で悩んでいたら、質問してくる時までずっと待ち続けます。


 ところが、これがものすごく疲れることなんですね。特に、ご家庭での指導をしている場合には、ご家族も近くで見ているときもあるので。


 でも、答えは言いません。根気比べです。生徒が、自分で質問するまでは、たとえ目で訴えていても何も言いません。


 おそらく、ご家庭からするとこれは「お金の無駄遣い」に移るかもしれませんね。高いお金を支払って、沈黙が続いているなんて。


でも、問題にはすぐに答えと解説をしてよいものや、自分のペースでもじっくり考えさせなければいけないものもあるのですね。


厳しいこととじっと向き合って自分を納得させてから出ないと進めない生徒もいるのです。実は解説や答えを言うこと、指導することより待つことのほうがずっと大変ですね。子供が幼いころに、これが足らなかった生徒は、間違いなく「受身」の姿勢になりますね。


 実は生徒をはじめて、受け持つ際には勉強を嫌がって、私に敵意を向けてくる生徒も多いのですが、「自分で選択させる」ことと「待つ」ことをやっていくと、「今日の勉強、どれからやってもいいよ。これをやれてないから、これをしたい」と変わってくるものなのです。時間はそれぞれですけどね。


ご家庭の皆さんへ。しっかり待ってあげてください。そして、選択権を与えてあげてください。そして、どのような選択をしても、最初は受け入れてあげてください。そうすれば、生徒は変わってきますよ。