2014-15 Fリーグ第8節 名古屋対大分 | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

2014-15 Fリーグ 第8節
名古屋オーシャンズ 7-1 バサジィ大分

2014年8月10日(日) 15:00キックオフ
会場 : テバオーシャンアリーナ


2014-15 Fリーグ順位表 8/3時点
順位 勝点 クラブ
1  18  名古屋
2  16  大分
3  16  浦安
4  14  北海道
5  12  町田
6  11  大阪
7   9  すみだ
8   8  神戸
9   5  浜松
10  4   湘南
11  2   仙台
12  1   府中


試合前
台風11号の影響があった8月10日(日)、名古屋市港区のテバオーシャンアリーナで名古屋オーシャンズ対バサジィ大分の首位決戦を観戦した。試合開始時間は14:00から15:00に繰り下げ。金城埠頭に向かう唯一の公共交通手段であるあおなみ線も末端部2駅間で運転見合わせとなり、試合開始に間に合わないかと思った。ポートメッセなごや(国際展示場)、オーシャンアリーナ、リニア・鉄道館(鉄道博物館)と、大型施設が3館もあるのに、金城埠頭にバス停留所は存在しない。

14:00前に到着するはずが、オーシャンアリーナに入ったのは14:48。台風の影響を考慮してチケットが無料となったため、会場ではすべての観客に対して払い戻しが行われていた。名古屋オーシャンズは900人分200万円弱の減収になるだろうが、とてもいいサービスだと思った。



名古屋駅と金城埠頭の位置関係


前半(2-0)
15:00に試合開始。GKが19篠田龍馬。FPが3北原亘、4ラファエルサカイ、13渡邉知晃、15吉川智貴。この試合の初シュートは残り18’44に名古屋の北原。名古屋はピヴォの位置にFP4人が交互に入ってかく乱する。残り14’37には白方秀和が巧みなトラップから大分のGK青柳佳祐にセーブを強いる。シンビーニャは不用意な奪われ方をしたり、ボール奪取からのドリブルでチャンスを作ったり、この試合初めてキックインからのボレー(ふかして枠外)をしたりと忙しかったが、結局得点はならず。

残り13’に森岡がこの試合初めて投入される。残り10’にはペドロ・コスタのキックインをシンビーニャにシュートさせる場面がふたつ。最初はトラップしてチャンスをふいにし、2度目はボレーするもブロックされた。この外国人2選手はその後も5度ほどキックイン→ボレーできわどい場面を作った。

この日の渡邉はゴール前でパスを選んでボールを奪われるなど、判断もトラップもいまいちだった。残り7’43、名古屋がようやく先制点(1-0)。シンビーニャとペドロ・コスタが連携して中央で相手を引きつけ、右大外の前鈍内マティアスエルナンがステップの小さいシュートを決めた。残り6’にはボール奪取から渡邉とラファエルサカイがカウンターで中央突破し、外のペドロ・コスタに。先制点と似たようなプレーで名古屋が追加点(2-0)。残り3’を切ってからはシウビーニャが立て続けに4本もシュートを放つ。振り向きざまのシュート、CKからのボレー、キックインからのボレー、ループシュートと練習のように様々なシュートを放ったが、結局ひとつも決まらない。


後半(5-1)
後半最初の5分は大分ペース。仁部屋がドリブルでするする持ち上がってチャンスを作る。残り12’06に後半初めて森岡が投入されると、残り11’57にほぼ最初のプレーで得点した(3-0)。残り9’51にはラファエルサカイが絶妙なトラップからシュート体勢に入ると、引っ張られてPKを獲得。森岡が難なく決めて4-0。この時の大分のGKは青柳ではなく村山竜三だった。投入された瞬間を見逃したが、PK専用GKなのだろうか?

後半が半分過ぎた頃、残り9’46から大分がパワープレイに入った。残り8’41には名古屋がFP4枚替えでパワープレイに対抗する。残り7’51、GK篠田かシンビーニャが相手を倒してPKを奪われる。仁部屋が左上に決めて大分がこの試合初得点(4-1)。パワープレイで攻撃側が点差を縮めた場面を現地で観たのは初めて。一瞬いやな空気になるが、残り5’49と残り4’58にはGKのいない大分の隙をついてシンビーニャが2得点(5-1、6-1)。特に後者ではゴール前でシンビーニャに得点を譲った森岡の落ち着きが光った。残り3’からの大分はディドゥダがパワープレイ要員。CKの守備時でも本職GKにGKユニフォームを譲らなかった。

残り2’14には大分の北嶋が2枚目のイエローカードで退場し、FP数は名古屋4-大分3と逆転。逆パワープレイのようになり、残り0’47にはラファエルサカイが駄目押しの7点目(7-1)を決めた。今日の大分GK青柳は普通のGKだった。





パワープレイの意義
フットサルにおけるパワープレイの成功率(パワープレイで逆転した試合の比率)はどのくらいなんだろう。パワープレイはたまたまスコア上で劣勢の強者がやるから効果的なのであって、弱者が悪あがきとしてやっても効果は薄いのでは。それでもトーナメント戦ならやる価値はあるだろうが、得失点差も関わるリーグ戦でやっても逆効果なのでは? この試合では大分が10分間パワープレイをおこなった。パワープレイを行う前のスコアは4-0、試合終了時点のスコアは7-1。得失点差を2悪化させている。


試合後
得点者はマティアス、渡邉、森岡(2点)、シンビーニャ(2点)、ラファエルサカイの5人で甲乙つけがたく、MVPとして表彰されたのはGK篠田。PK以外は無失点に抑えたが、正確さを欠いたフィードが多かった。ところで、名古屋の公式サイトを見るとGKは篠田ひとり。セカンドGKは常に名古屋オーシャンズサテライトから招集しているようで、大胆なチーム編成だと思った。

5連勝の名古屋がじりじりと後続を引き離している。下位勢では湘南と府中が今シーズン初白星を挙げ、12クラブ中7クラブで順位の変動があった。


2014-15 Fリーグ順位表 8/10時点
順位 勝点 クラブ
1  21  名古屋
2  17  浦安(△1)
3  17  北海道(△1)
4  16  大分(▼2)
5  15  町田
6  11  大阪
7   9  すみだ
8   8  神戸
9   7  湘南(△1)
10  5   浜松(▼1)
11  4   府中(△1)
12  3   仙台(▼1)