広島のサロンシネマ閉館、太陽を盗んだ男 | un piquillo de amarillo

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広島市には4館6スクリーンのミニシアターが存在します。都市別のミニシアター数では東京(渋谷が中心)、大阪(梅田が中心)が別格で、その次に名古屋、広島、神戸などですが、都市の性格が似ている札仙広福の中では広島は別格です。札幌と仙台には2館のミニシアターがありますが、福岡には1館しかありません。


太陽を盗んだ男
1979年公開 : 東宝
監督 : 長谷川和彦
出演 : 沢田研二、菅原文太、池上季実子

原爆をつくり上げた中学教師が、国家を相手に理不尽な要求を突きつけていく痛快犯罪サスペンス。中学校の理科教師、城戸誠。東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原子爆弾の製造に成功する。城戸は原爆を武器に、警察に対してプロ野球のTV中継を最後まで見せろと要求。続いて城戸は、ローリング・ストーンズの日本公演をラジオ番組を通じて要求する……。


この8月、広島・鷹野橋商店街の中にあるサロンシネマ1・2 で『太陽を盗んだ男』を鑑賞しました。こんな機会じゃないとスクリーンでは観られない映画です。『新幹線大爆破』といい、1970年代の邦画ってなんでこんなに熱いものを感じるんだろう。

サロンシネマはこの8月末で閉館し、9月末には八丁堀の百貨店内に移転して再開館します。運営会社の序破急(じょはきゅう)は「移転」という言葉を使っていますが、実質的には「ひとつの映画館の閉館」と「ひとつの映画館の開館」。新しく開館する場所は立地的には最高ですが、テナント料は高額なはず。このご時世に映画館を新規開館させる序破急の努力には頭が下がります。序破急が運営する3館のミニシアターは、広島で一番の繁華街である八丁堀・本通周辺に集約されることになり、今まで以上に集客の相乗効果が期待できそうです。



怪しげなサロンシネマ入口


特徴あるシート


8月6日夜の灯篭流し