東海社会人リーグ セカンド岐阜対FC刈谷 | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

7月27日(日)、岐阜県各務原市の岐阜県フットボールセンターで、東海社会人リーグ1部のFC岐阜セカンド(以後セカンド岐阜)対FC刈谷の試合が行われました。


(白:FC刈谷、緑:セカンド岐阜)

セカンド岐阜 2-2 FC刈谷
     前半 1-0
     後半 1-2



試合前
岐阜県フットボールセンターなる施設、岐阜県各務原市のアクア・トトぎふ(水族館)の近くに位置しています。アクア・トトぎふは高速道路のハイウェイオアシスに直結しているため、車でのアクセスは便利なのですが、公共交通機関での来訪は考慮されていないようです。全部で5枚ほどあるピッチで少年サッカー大会が開催されていましたが、近くにコンビニがないのは仕方がないとしても、ピッチ周辺に1台の自販機もありませんでした。

試合が行われたのは階段状の観客席すらないグラウンド。この天然芝ピッチは2013年に完成したばかりのようです。セカンド岐阜のサポーターは総じて折り畳みいすを持参していましたが、初めて来たFC刈谷のファンは90分間立ち続けるかどうか迷っていました。いちばん暑い時間(13:30)のキックオフで、日差しを避けるところも座る所もありません。観客数は100人くらいでしょうか。サポーター数はFC刈谷のほうが多く、太鼓1人・トランペット2人でリズムをとって90分間歌い続けていました。


(FC刈谷サポーター)

試合
公式サイトでは4-4-2であるかのように記されていましたが、FC刈谷のフォーメーションは中盤が3人の3-5-2。キャプテンのMF10酒井康平は出場せず、酒井よりも10歳若いCB5山﨑貴雅がキャプテンマークを巻いていました。河川敷に吹く不安定な逆風もあってか、前半はFC岐阜セカンドのペース。前半22分、FC刈谷は最終ラインの上げ下げを誤り、MF19礒部楓也の得点を許します。1-0となった直後には審判判断で給水タイムが取られました。とにかく熱い。

後半もセカンド岐阜が優勢でしたが、後半13分にFW20橋爪健斗がRWB19富ヶ原良からのクロスを体で押し込んで1-1と同点に追い付きます。後半17分にはFC刈谷に退場者が出ました。一瞬のことだったので何が起こったのかよくわかりませんでしたが、公式記録には「乱暴行為」とあり、他のブログでは2選手が交錯して倒れた後の報復行為だったようです。暑さのせいもあってか、両チームともプレーが雑。

後半25分に相手キーパーとディフェンダーがロングボールをお見合いし、MF24高橋明嗣がかっさらって無人のゴールにシュート。ひとり少ない状況で1-2と逆転を果たしましたが、76分にバイタルエリアでフリーになっていたMF14森優也に同点ゴールを許しました。そのまま2-2で試合終了。


(サポーターにあいさつするFC刈谷の選手)

試合後
CB4星克弥とCB5山﨑貴雅のセンターバックコンビ、試合中は他選手よりもかなり大きく見え、180cm台後半かと思いましたが、公式サイトで身長を確認すると184cmと181cm。どちらも大卒の新加入選手ですが、このチームの軸は彼らふたりのように感じました。MF8高橋良太は久々にベンチ入りしたようで、唯一プロクラブ経験がある彼にはこれからの活躍が期待されます。

中盤でボール奪取とゲームメイクを担ったMF24高橋明嗣とMF32鈴木貴也は、公式サイトで確認すると163cmと167cm。ボールを奪われた後にはプレスせずにリトリートしていましたが、相手のボランチにフリーで持たせすぎた気が。チームの約束事だったのでしょうが、セカンド岐阜に楽にプレーさせていたと思います。

右ウイングバックを務めた19富ヶ原良はプレーの判断が悪く、何度も観客のため息と愚痴を誘っていました。登録上はフォワードで、これまでに2得点しています。突破力を買われていると思うので、判断力を向上させれば攻撃の柱になれる。

GK鈴木聡、CB星克弥、CB山﨑貴雅、CB富永翔也、WB富ヶ原良、MF高橋明嗣、MF鈴木貴也、MF阿部勇治、FW稲葉圭吾と、先発11人中9人が1991年生まれの新加入選手。さらに、DF杉山一貴、FW安藤武蔵は1990年生まれで加入2年目。とにかく若いチームで、シーズンが深まれば連携も経験も向上が期待できます。


この試合の結果、FC刈谷の順位は8チーム中3位で変わらず。東海社会人リーグは2強4中2弱のようで、残りは6試合ありますが、FC刈谷の優勝は厳しそう。8月2日(土)・3日(日)の全社東海地域予選が重要です。


東海社会人リーグ1部順位表
1位 15 FC鈴鹿ランポーレ(三重県) ※Jを目指すクラブ
2位 15 矢崎バレンテ(静岡県)
3位 13 FC刈谷(愛知県)
4位 12 Chukyo univ.FC(愛知県)
5位  9 藤枝市役所(静岡県)
6位  9 トヨタ蹴球団(愛知県)
7位  6 名古屋クラブ(愛知県)
8位  4 FC岐阜セカンド(岐阜県)
※7月28日時点

東海社会人リーグ2部順位表

1位 13 常葉大学浜松FC(静岡県)
2位 11 マインドハウス四日市(三重県) ※Jを目指すクラブ
3位 10 ジェイテクト(愛知県)
4位 10 春日井クラブ(愛知県)
5位  7 伊勢YAMATO FC(三重県) ※Jを目指すクラブ
6位  6 長良クラブ(岐阜県)
7位  5 FC Kawasaki(岐阜県)
8位  4 豊田自動織機(愛知県)
※7月28日時点