5月の京都の神社祭礼 | un piquillo de amarillo

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5月の京都の神社祭礼
わたしの住んでいる京都には規模の大きい神社が数多くありますが、この5月は様々な神社で祭礼が行われました。

京都の祭礼といえば7月の祇園祭ですが、祭礼の頻度で言えば5月のほうが遥かに多い。5月11日にはbjリーグの試合を観に京都市体育館を訪れましたが、帰り際には偶然、西京極を通過する松尾祭の神輿に出くわしました。


・松尾大社     松尾祭 (4/20、5/11)
・伏見稲荷大社   稲荷祭 (5/3、5/4)
・今宮神社     今宮祭 (5/6、5/11)
・下鴨・上賀茂神社 葵祭  (5/15)
・上御霊神社    御霊祭 (5/18)
・野宮・愛宕神社  嵯峨祭 (5/18)
・車折神社     三船祭 (本来なら5/18だった)

などなど。三船祭は嵐山の渡月橋(桂川)近くに川船が浮かぶ華やかな祭で、今年は観に行こうと思っていたのですが、昨年9月の台風18号の豪雨被害で車折神社の財政が逼迫したようで、祭礼自体が中止となってしまいました。

祇園祭も含めて京都の祭礼は御霊会を起源とすることが多く、また多くの祭礼は神幸祭[しんこうさい]と還幸祭[かんこうさい]のセットで行われます。

郊外にある神社本社から市街地にある御旅所[おたびしょ]に神輿を運んで行くのが神幸祭、数日後に御旅所から神社に神輿を運んで帰るのが還幸祭です。


今宮神社の今宮祭
昨年の今宮祭の際には、お昼から夜まで神輿について氏子区域内を回りました。御旅所では祭礼の主役である宮司さんがたまたま近くにおり、ずうずうしくも色々な話を聞きました。

今宮祭は上に挙げた祭礼の中では見物客が少なく、自分と同じように回っている人は顔を覚えてしまうくらいです。京都の祭礼についての研究者の方も見学されていました。


神幸祭・還幸祭では神輿に神様を乗せて道中を楽しんでもらい、終盤には神輿から榊に憑依させて神社本社に帰ります。この神事が本来の意味での祭礼のメインイベントなのですが、見物客が多い割に神事の内容は地味で、説明されないとさっぱり意味がわかりません。

今宮祭は西陣が中心となった都市祭礼で、かつては年々規模が縮小していたそうですが、近年は地域を挙げて祭礼に取り組むようになり、1980年代や1990年代よりも参加者が増えているそうです。



(今宮祭の神輿3基 : 2013年5月12日)
御旅所


(今宮神社宮司の佐々木從久さん : 2013年5月12日)
※昔の宮司さんはオープンカーの後部座席ではなく馬にまたがって神輿を追いかけたようです。


京都盆地の主要神社

・東部   八坂神社(祇園祭7月)
・北東部  上御霊神社(御霊祭5月)
・北西部  今宮神社(今宮祭5月)
・北西部  北野天満宮(ずいき祭10月)
・西部   松尾大社(松尾祭5月)
・南東部  伏見稲荷大社(稲荷祭5月)

京都盆地では上記の6社が氏子をシェアしており、その中に小規模な神社が無数に存在します。通りを境界にして6社の氏子区域を表した図が存在します。

私が住んでいる右京区は京都盆地でも市街地化が遅かった地域で、どの神社の氏子区域とも言えないようです。この時期、家々の軒先に御神酒のラベルが貼ってある(その神社の氏子である証)のを見ると、その地域が羨ましく思えます。


上御霊神社の神輿
(上御霊神社の神輿3基 : 2014年5月16日)
・2009年から神輿が京都御苑中を巡幸するようになり、観光要素が高まっている。

上御霊神社の境内
(上御霊神社の山門と屋台 : 2014年5月16日)
・祭礼の2日前