ヘタフェの残念な観客動員数 | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

観客数の少なさに定評があるヘタフェだが、今シーズンはひときわ観客数を減らしている。下の表はリーガ全体、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノの観客数を並べたもの。



ヘタフェの観客動員数1



ラージョはヘタフェと同じくマドリード大都市圏に位置し、ヘタフェと同じくプリメーラ基準では観客数が少ないことで知られるクラブである。マドリード中心部から見て南東のバジェカス地区にスタジアムがある。ラージョはスタジアムの収容人数自体が少ない(リーグ最少)ため、収容率は70%を超している。

リーガ全体の観客数は過去7シーズンでほとんど変化がなく、エスパニョールの順位のように安定している。2013-14シーズンはやや数字を減らしているが、デポルティーボ(昨シーズン29,000人)とサラゴサ(昨シーズン22,000人)がセグンダに落ち、数字が見込めないビジャレアルとアルメリアがセグンダから昇格したので仕方がないか。

リーガ全体では変化が少ないものの、ヘタフェは昨シーズンから今シーズンにかけて20%ほども観客数を減らしている。さらに、今シーズンの観客数6,182人(ホームゲーム12試合消化時)は6シーズン前の60%ほどである。坂を下っているというよりも、坂を転げ落ちている。

18,000人収容のコリセウム・アルフォンソ・ペレスを本拠地とするヘタフェは、平均収容率(36%)でもリーガ最下位。スタジアムの収容人数や収容率をJリーグクラブで例えると、J2山形(NDスタ)とかJ2水戸(ケーズスタ)に近いみたい。



 


ヘタフェの観客動員数2


上の表は今シーズンの試合ごとの観客数である。今シーズンは一度も10,000人を超えたことがなく、日曜日以外の試合では5,000人以下を連発している。

12月17日、コパ・デル・レイのジローナ戦は2,000人だった。この数字が今シーズンの最低観客数になるかと思いきや、第22節バリャドリード戦の観客数では1,583人を記録した。とてもプリメーラの観客数とは思えない。ハイライトを見る限り、内容的にもお寒かったようで、ポストを直撃したディエゴ・カストロのミドルが決まっていればファンも救われたのに、と思う。

下の写真は1月19日に行なわれた20節ソシエダ戦である。この試合の観客数は、World Football.netによると5,000人、ESPNによると500人(!?)である。両サイトの数値がしばしば食い違っている理由は分からないが、500人ではFC刈谷(東海社会人1部)と同レベルである。


コリセウム・アルフォンソ・ペレス


 

 
ソシエダ戦は寒い1月の試合で雨が降っていたといえ、日曜昼開催なら一定数のアウェーサポーターがいるはず。しかしハイライトを見る限り、バリャドリード戦より多いとも少ないとも言えない。ESPNの500人が誤表記と言い切れないのが怖い。

次のホームゲームはレアル・マドリード戦。シーズンで一番観客が見込めそうな試合(注1)であり、今シーズン初の10,000人超えなるか。その後は気候も暖かくなるし、シーズン終盤を迎えて観客数の上昇が期待できるので、ソシエダ戦とバリャドリード戦が観客数の面での底になるかと思われる。

(注1)同じマドリード首都圏にあるクラブとのダービーだからといって、観客数が多いとは限らない。昨シーズンのレアル・マドリード戦はホーム開幕戦であり、ヘタフェが2-1で勝利してしまったが、観客数はシーズン平均以下の8,000人にとどまっている。


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(追加)2月16日に行なわれたレアル・マドリード戦の観客数は、ESPNによると今シーズン最多の11,000人だった。ヘタフェファンの皆さん、おめでとうございます(?)。なお、ヘタフェは0-3で敗れたため、コパ・デル・レイも含めるとコリセウムで6戦未勝利となり、ルイス・ガルシア監督の解任が取り沙汰されているようである。

参考サイト

World Football.net
ESPN FC
Soccer Stats.com