イカです。

世界がきな臭いです。
我が家は嫁の友達がカンボジア土産で持ってきた御香が・・・

カメムシ臭くて

ホントに嫌です。

さて、取り付け部の加工が終わったカバーですが、チャックから外すと芯がズレてしまうので旋盤にくっつけたままフライホイール(以後FHと呼称)をはめ込んでみます。
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このとうり、ぴったり寸法で加工したのではめ込んでも脱落しませんvvv
これで完成!
とは問屋がおろしませわなvvv
見てのとうりカバーがFHよりデカんです。このままだとジェネレーターカバーの邪魔になってしまうのでカバーの邪魔な部分を・・・・・
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もぎ取ります(爆)
できれば無駄な切削はしたくない(ゴミがでるので)ので不要な所はなるべく簡単に処置しちゃいます。
ここからデカ過ぎる外形の加工に入ります。
正直な所、グロムのカバーはこの旋盤には大きすぎて加工できる寸法をはるかに超えています。なのでここからはバイト(切削工具)を非合法な使い方をします♪
外側の余分な部分を剥ぎ取ったカバーのふち(?)をさらにサンダーで削って写真のように荒削りします。
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当然外形の寸法が無茶苦茶なので、ここから更に旋盤で仕上ます。
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本来このバイトはこのような使い方はしません・・・
仕上がりはこんな感じ!
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これでふちの処理は完了!
こうなりました♪
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これをFHに仮組みしてみると・・・・
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おおおお!
想像してたより悪くないぞ!!
なんつーか・・・・

ヒトデが獲物に喰らい付いてる

っつーかvvvv

この状態では仮組なので飾りボルトを利用してFHに固定します。そのためのネジ穴をFHに現物あわせでタップを立てます。
下穴を空けて
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タップを立てて
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こんな感じで♪
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ちなみに、グロムのカバーには6点の飾りネジがあるのですが、グロムのエンジンの取り付け位置の関係で6点のうち1点だけがなぜか位置が違うんです(外側にある)。
これ↓
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罫書き線の外側に穴が開いているのが解りますよね?
この位置はFHのマグネットに接する所なのでタップを立てることができません・・・・。かと言って六分割かれた1点だけボルトを入れないとバランスが大きく崩れてしまうので、残念ながら6点のうち3点は完全な棄て穴となります。

そんでもって、この組み合わせをエンジンにくっ付けてみるとこうなります♪
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うむ!
なかなか良いではないか!!
軽量化して重量化するというなんとも矛盾だらけのカスタムだが、なかなか見てくれは悪くない♪さすがに乾式クラッチほどのインパクトは無いが上出来だ♪
次回は・・・・そう、フライホイールをカスタムした所で見えなきゃ意味がないですよね。ジェネレーターカバーに肉抜きを行います!が、意外な盲点が?!

ではまた!
アディオス・アミーゴ♪

イカです。

さてさて、前回の続きです。
フライホイール(以後FHと略します)の芯出し治具が出来上がったので、カバーの取り付け部の芯が出ているか確認します。
治具に固定したFHのカバーを取り付ける部分がクランク軸に対して芯が出ているかダイヤルゲージで確認します。
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この部分↓
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この部分はもともと芯が出ている必要が無い部分なのでブレているのは間違えない。
ダイヤルを当てて一番針が下がった所を『0』とします。ここを0として一番高い所の数値は・・・
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↓↓↓
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0.13mm
つーことはクランク軸に対して0.13mm振れているって事ですね。
この振れてる事がわかったのでこの部分は削ってクランク軸に対して真円にします。
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これでFH側の取り付け部の加工はOK!
あと、カバーを取り付けるためのネジ穴位置を罫書いておきます。
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いままでの作業はクランクのブレを防止するためのもの凄い重要な加工でした。たったコレだけの加工ですが犠牲になってくれたクランクシャフトには感謝感謝です!!

次はカバーの加工です。
こちらも一番初めにやる事は旋盤にセットした時の芯出し作業です。
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カバーのセンターはFHの取り付け部となる予定の内側の窪み部分を基準とするため、ここで芯を出します。元々チャックへの取り付け部がフライス加工された部分なので絶対に芯は出ません。
まずはダイヤルを当ててカバーを一周させて一番高い所を0とすると、一番低いところは・・・・
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0.18mmの振れ・・・予想はしていたが尋常な振れではない・・・。
こんなときに3爪スクロールチャックでどうやって芯を出すか?
それは振れの一番大きいところのチャックの爪にシムを追加してやります。こんな感じで~
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さらに3つの生爪の締め具合を微妙に調整する事によりここまでセンターに追い込む事ができます!
一番低い部分を0として一番高い所を探すと・・・↓
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そして一番高い所↓
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0.02mm
ここまで追い込めば十分です♪
この手の芯出し作業はあまり追及しすぎると逆に芯が出なくなってしまう(ドツボに嵌る)事があるのでこれ以上は追求しません♪
ここまでやって初めてFHとの結合部の加工に入れます。
まずは内側を軽く切削↓
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次にΦ20のドリルでセンター穴を作ります↓
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旋盤で穴を空ける時はドリルを回すのではなく、切削物を回転させます。
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これでFHの取り付けナットを逃がすことができます。

さらに内側の内径と深さを寸法を測りながらFHの取り付け部に合わせながら切削して行き・・・・
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取り付け部の完成です!
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ちなみに私のガレージ『イカ輪業』(←勝手に命名)の目前はこんな感じです(笑)
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大自然
そんな感じでカバーの加工が続きます♪

ではまた!

アディオス・アミーゴ!
イカです。
ものすごく時間が無くてブログが書けませんvvvv
また過去の話になってきちゃったよぉぉ~



さて、グロムのドレスアップ用クランクカバーをゴリラのフライホイールにくっ付けてドレスアアプしちゃおう計画です。(あれ?毎回タイトルが変わってるがな)
まぁこうですね↓
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当然の事ながらポン付けなんてありえない話なのですが、これが『取り付け可能』と判断した理由はカバーが機械工でほぼ真円にできていて模様も均等であること、もうこれだけで要素としては十分です。しかし、高回転な部分なゆえに絶対的にバランスが最優先課題となるため、フライホイールの『軸』をセンターとしてカバーを取りつけなければならない。ちなみにフライホイールの外径の振れをダイヤルで測ってみたところ0.2mmくらい振れてました(苦笑)まぁ塗装してあるか仕方ないか。。
ではカバーをどのように取り付けるか?
まず、カバーに付いているボルトのうち3本を使ってFホイールに固定します。でもそれではセンターが出ないのでこの部分をインロー(ピッタリのはめ合いの事を業界でインローと言う)とする。
Fホイールの取り付け基準部は赤丸の一段高くなってる部分とする。
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Fホイールの赤丸の部分にカバーのこの黒丸部分を
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ピッタリはまるように加工して芯を出す!
ではまず何をすればいいか?
カバーの内面を削るまえに、フライホイールの取り付け部がクランク軸に対して芯が出ているか調べる必要がある。芯が出ているかどうかは、旋盤にFホイールをくっ付けてダイヤルで振れを見てやればいいのだが・・・・Fホイールをどうやって旋盤にくっつけるか・・・・そもそもFホイールには旋盤のチャックで噛める凸部が無い・・・・。ではどうするか?Fホイールに軸があれば・・・・軸があれば・・・・・

軸?!

あるじゃねぇか!!

クランク軸が!!
そうだ、クランク軸のフライホイール取り付け部
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ぶった切って治具として使えばいいんだ♪ノーマルクランクが1本あるからコイツに

犠牲

なってもらおう♪
つー事でクランク軸を思い切って切断です!
まずはリングギヤを外す。
熱したが抜けないので切断です♪
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つぎにベアリング!
コイツも熱してちょっとずつマイナスでこじってプーラーかけて外します。
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裸になったクランクvvv
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もう完全に再起不能vvvv
(ベアリングをこじるのにタイヤレバーは最高!!)
そして切断儀式・・・・南無三!!
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熱いので冷やしました。ジュっとねvv
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さて、今度はこの治具(基準となる道具の事を『治具(じぐ)』と言う)を旋盤にかけて芯を見てみます。
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まずこの軸の振れ具合が0.03である。(芯出しは軸の先端で行うのがベスト!)
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この振れを軸を軽くコツコツしたりチャックの締め具合(三爪スクロールチャックで芯出しできる人は本業!)で芯を出し・・・・
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振れを0.005まで追い込みます。
ここまで追い込んだら今度はFホイールの取り付けボルトのネジの部分に開いている『穴』をセンタードリルで修正します。ちなみにこの『穴』がクランクシャフトを加工する上で『基準』となります。なのでフライホイールプーラー等でキズをつけたり潰してしまうと使い物になりません・・・。
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センター穴の出来上がり♪
これでこの軸は間違えなくセンターがでました。
この穴に回転センターを押し込んでやればFホイールを加工する準備完了です!!
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これにFホイールを取り付けると・・・こうなります↓
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としあえずこれでやっとFホイールのカバー取り付け部のクランク軸に対する芯出し加工の準備ができました♪

ではまた!
加工はまだまだ続きます~

アディオス・アミーゴ~