イカです。
昨日の晩飯に野菜の酢の物が作ってあったので「この膾(なます)旨いな」と言うと嫁からクレーム。

「これ、膾じゃなくてマリネって言うの!」

私からすると美味しい膾なのだが、何が違うの?と聞いてみると・・・

膾にオーリブオイルとイカが入ると、膾→マリネに進化するらしい。なので私はこう言ってみた。

イカ「んじゃあ~洋風ナマスだね」

嫁「マリネだって言ってんだろう!

怒られましたvvvv

さて、CRMのエンジンオーバーホール(OH)です。
前回、クランクケースを割るところまでいきましたので、クラッチカバーのハウジングの修正です。
どっかのブログでお伝えいたしましたメカシールを外す際にキズをつけて

傷物
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にしてしまった部分を修正しないと使えないので打痕部とリューターで削りすぎてしまった部分をデブコンというメーカー(?)が出している金属部専用の修正パテで盛ってゆきます。
キズの修正にて『パテを盛れば良い』と言うわけではなく、キズの種類をよく確認しましょう。
まず、リューターキズはあからさまにその部分を『切削』してしまったのでパテ盛りだけで修正はできるのですが、『打痕』に関してはぶつけて凹んだ部分の両端が盛り上がっているという事を忘れてはいけません!穴を掘って土を穴の淵に積み上げたイメージです。この盛り上がった部分をそのままにパテを盛ると、整形するときに

著しく邪魔をします!

パテより硬い物が盛り上がっていると、盛り上がり部分を落とそうとして真円であるハウジングを削りすぎて変形させてしまいます。なので、パテ盛りをする前に下処理っす。
100円均一で買ってきたダイヤモンドの半月ヤスリで出っ張り部分を整形。
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こちらがデブコンのパテ。パイクの専門業者さんならなば必ず知っているはずです。この手のパテは世の中にいくらでも存在しますがvvv
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コレを混ぜ混ぜ~~~
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そしてパテは無駄に盛らない事が重要。あくまでも必要な所に必要なだけ。
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もりもり~
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メカシール側もモリモリ。

コレがダメな盛り方↓
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(やってるしvvv)

さて、ここからがまた重要でこの手の作業ってなんとなく乾燥するまで我慢ができなくて生乾きの状態でイジってパテが剥がれてしまった!なんてトラブルは良くある話です。24時間硬化と書いてあっても48時間以上は我慢しましょう!!
人生失敗だらけの私なので今回は3日間我慢しましたよ♪
完全硬化を確認したら、パテの整形です。
パテ盛り修理は当然の事ながら盛った面を均一にするのが目的なのだが、今回のパテはもの凄く硬いパテなんです。なので始めからサンドペーパーでゴシゴシ擦ると・・・パテ盛りをした部位の周囲(ハウジング)がどんどん削れてしまって円が変形してしまうのです。なのでリューターの砥石ビットを手に持ちパテ盛りの余計な部分を集中的にそぎ落としてやり、無駄なパテが8割そぎ落ちた所で初めて600番の耐水ペーパーで面を均一に慣らしてやります。
そして完成がこちら↓
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打痕やキズがあったところにのみパテが残っています。
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これでやっと失敗の修正ができました!
なんかやればやるほど自ら余計な仕事を増やしてるようなvvv

次回はクランクケースを割ります!
これもそう簡単にはいきませんでした(苦笑

ではまた!
アディオス・アミーゴ!


イカです。
関東もやっと冬らしい気候になってきました。
先週あたりは羽虫は飛んでるは~実家の椎茸は出てるは~と暖かい訳でもなく寒くも無いような日が続いてましたわけで。こんな年は2月頃にドカ雪が降るなんて言う予測も?!『暖かいから雪が降らない』という事では無いようです。
ちなみに宝くじで3億当たったら仕事辞めて自動車整備士の資格取って北海道に移住する予定です。そのまえに、宝くじを買うための資金調達をせねばOrz=3333

さて、毎度お馴染みのCRMのエンジンです。
前回はウォーターポンプの分解まで行きました。
そこからクランクケースを割るために色々外します。
とりあえずここまで外したので↓
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クランクシャフトについている3枚のギヤを外します。
ごらんのとうりでギヤを外すにはボルト一本外すだけで超簡単作業♪
まず、クランクが供回りしないように固定します。
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めっちゃ非合法な固定方法に見えますが、実は合法なんですネ。モンゴリ系のエンジンもコレと同様の固定をする治具さえ売られているくらいです。ただ専用治具がないのでプライヤーを代用さえていただきます、ちょうどグリップの所にゴムの滑り止めも付いてるし最適です。コイツを噛ませてちょちょいのちょ~~~~・・・・ん?
よっと!・・・・おりゃ!・・・・・うぐぐぐぐ!?あれ?

抜けない・・・

ちょ!なんやねん!!規定の締め込みトルクは8㎏、300㎜のロングレンチで回せば十分外れるレベルなのだが、
びくともしない?!
そこでちょいと心配になる・・・この手のボルトは『逆ネジ』の可能性があるからだ。クランクの回転方向からすれば逆ネジは無いと思われるのだが、心配になりヤフー知恵袋で聞いてみる事にした。

『CRMのエンジンをOHした事がある方にお尋ねいたします、クランクのネジは右ネジですか?左ネジですか?(簡略)』

するとこんな回答が・・
『サービスマニュアルを見たらいかがですか?マニュアルも無しに分解する方が間違いです(簡略)』

全くごもっともな意見です!しかし~私が質問したのは『右回しか左回しか』という内容であり、説教を貰うために質問した訳ではありません。最近の知恵袋は『自分で調べてください』というなんとも心無い答えばかりでうんざりです。その後、心ある方から『右回しです』と回答を頂きましたのでお礼のをお支払いいたしました。

さてさて、右回しと解れば次にやる事は一つ!

灼熱地獄の刑

ですvvv
バイク屋さんとか工場系の方ならばアセチレントーチを持ってるのすが、当方のようなサービスマニュアルも無いのにエンジンを分解するひよっ子が持っているのはせいぜいBBQの着火で使うガスバーナー程度です。とりあえずコイツで焼いてみます。
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ガスバーナーは火の範囲が広いので周りが焼けないように鉄板でガードして炙ります。5分くらい炙ってボルトにソケットを当てて数回金槌で叩いて回してみます・・・・エイヤーーーーーーーーーー!
ギィ・・・・・。
あれ?一瞬動いたが、それっきり回らず。腕がプルプルするぐらい踏ん張っても回らず・・・。おかしいなァ~抜ける予定なんだけど・・・駄目なら最後の手段でボルトの頭をサンダーでちょん切るか。ボルトを切る覚悟ができたので、この際だから思いっきり炙ってやりましたよ!10分くらいバーナー固定でvvvv
煙がモクモクと上がって来て
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発火するんじゃね~かと思うくらいまでチンチンにして(それでもボルトが赤くなる事は無かった)駄目もとで一気に回してみる!!

フンッ!!!!!!うぐぐぐぐぐぐぐうぐぐぐぅ~~~~

ギギィ~~~~

お!回った!!!!
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抜けてきてびっくり!呼び径のボルト?!
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全体を抜いてみて軽く熱しただけじゃ抜けなかった理由がわかった。ネジ山そのものはクランクシャフトの端から20㎜くらい奥にあったのだ。ゆえにそこまで熱が伝わるくら熱しないとダメだった訳だ。
いやもう本当に間一髪でギロチン後悔処刑が始まるところだった(笑)←後悔vvvv
ちなみにCRMの年式によってはこのボルトがナットの仕様の物もあるようです(イカのネット調べ)。
三枚のギヤを外し↓
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キーを抜いてクランクを割ります↓
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多少難儀ではありますが、きっかけさえ出来てしまえば、あれよと言う間に真っ二つです!
ケースを割るときに、ミッションギヤのシフトアームを固定してるロッドが一緒に抜けて来てしまうのでシフトアームがバラバラにならないように注意!!
それでは御開帳です♪
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↑こちらがクラッチ側になります。必要がなければ無駄にミッションを分解しないことをお勧めします。
こちらがジェネレーター側↓
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クランクシャフトはジェネレーター側にくっついてきました。
要所要所のベアリングは問題なさそうなのでこのまま無駄に外さずに清掃だけして戻す事にします。
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このベアリングはホンダのオリジナルでJIS規格では無いものなのでダメになったらその時点で終了vvv当然パーツも廃盤です。
クランクの方はと言うと・・・
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若干サビが出ていて手で回すとゴロゴロと音がする。
これだよ、2STエンジンの怖い所!やはり無理してでもこのベアリングを交換するという判断は間違えはなっかたと思う!
ちなみにこのベアリングは規格ものなので一般で入手可能。
オイルシールも無駄に痛みはありませんでしたが交換します。

ミッションの方もそれほど大きな損傷は無い様子。
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さてさて、次はジェネレーター側のクランクシャフトを抜きます!が・・・・神様はそう簡単に許してくれず、


また
試練を与えていただきました(大泣)

それではまた次回に♪

アディオス・アミーゴ!

イカです。
CRMを分解している実家の周囲はあと数年で道路に没します。
なので地元写真をちまちまと撮ってます。
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この写真・・・数年後に見たら

「どこよ、これ!」

って、クイズみたいな写真撮っても意味ねぇ~な(笑

さて、毎度のCRMです。
前回~えっと~どこまでやったっけvvv
折角分解したのでウォーターポンプのメカニカルシールも交換したいと思います。
これがまたどえらい事になるとは・・・
CRMのウォーターポンプのインペラーはゴッツイ鋳造品。(右下)
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見てのとうりでインペラーのセンターにネジが整形されているので右回しで外します。
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一番下のプラギヤがポンプ用なのでこの軸の『軸受けが当たらない部分)をバイスプライヤーで挟みインパクトレンチで外せば以外に簡単にハズレます。しかし・・・プラギヤにクラックが入ってるなァ~CRMのこの部分のギヤはクラックが入って居る物が多いようです(イカのネット調べ)。しかしこの部分はすでに廃盤らしいので壊さないようにしないとアカン!
インペラーを外すとこんな感じ↓
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内側にあるグレーの部分とインペラーの内側にある白い部分がメカシールとなります。ここが駄目になると~ギヤオイルに冷却水が流れ込み『オイル真っ白事件』が起こる訳ですね。
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ウォーターポンプのシャフトはクラッチケースの内側から抜けます、ズルスル~と。
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サビが来てるのは仕方ないっすね。
ベアリングとオイルシールを外します。
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このオイルシールも交換ですネ。

さてさて、お待ちどうさまでした!ここから修羅場が始まります♪
正直な所・・・

『触らなきゃよかったのに・・・世の中内は冒険しちゃいけない所あるんだ・・・』

と思い知らされる羽目になります(苦笑)
メカシールはこのような構成になっています↓
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グレーの部分がインペラーと接して回転軸から水分が入らないように遮断します。んでメカシールそのもののシールはというと、青いシール剤が塗られたプレスの部品がクラッチケースとポンプの遮断になります。今回の主役はコイツです!
メカシール自体は引っ張れば簡単に外れるのですが・・・クラッチケースに填め込まれたこの青いシールが付いたカバー(仮名)が酷いことなった。何が酷いってあんた・・・外れないんですよ!!
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ケース内側から叩くものの、カバーが壊れるだけでカバーそのものがケースから抜けてこない?!当然引っ張っても抜けるわけが無い・・・挙句のはて↓
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こんな状態になりもう叩けるところが無くなる始末・・・。
たとえばベアリングならば内側のハウジングを叩いても抜け落ちる事は無いのだが、コイツはいわゆる『カバー』というか『蓋』なのでそこまで作りがしっかりしていないのである。さて困ったぞ・・・どうするか??このカバーは薄いといえども、どうやらステンレスっぽいのでペンチで引っ張ったくらいじゃ~千切れないのだ。今ならば『シール剤が固着している』という事がわかるのでバーナーで焼くという手段が思いついたのだが、この時はそれすら思いつかず、最悪の方法『切る』という方法を選択する。リューターで切れ目を入れてサザエを取り出すように引っ張り出そうと言う作戦にでました!
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リューターに一番細いカッター刃を取り付け(これ結構高価!)カバーの一部に慎重に~慎重に~ハウジングに傷をつけないように切込みを居れ、ペンチでグイッと引っ張り出す!
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取れた!キャッホー!いや~良かった~よかった~~~一軒落着!・・・・と思いきや、現実は・・・
ありゃ!うわわわ!一番肝心な所に傷が入っちまった!!
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深く削り過ぎたvvv
(ノД`)ウェェン
これはまずい!ただでさえ気密が必要な上に高圧ですよ・・・・。更によくよく見るとこんな所にも打痕キズがぁ!
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クラッチケース内側のオイルシールのハウジングにもキズ!これはおそらくカバーを打ち抜こうとした時に鏨ドライバーが当たった痕だよ・・・
現状

最悪!
どい~~ん。
やっちまった物は仕方ない!新品はもう出ないしな!ここは愛情を思って補修することに決定!
でな何で補修するか?
今回使う液体ガスケット1207C(スリーボンド)で隙間を埋めてカバーを打ち込むか・・・クリアランスが多い箇所にも最適とは歌っているが・・。モンゴリ仲間の竜さんがこのワンランク上の液体ガスケットを譲ってくれると申してくれたのだが、やはりシリコン系だとちょっと不安が残る・・・。それ以外で補修ができる材料はというと、デブコンの金属補修用パテを使うのが一番である。しかし、コイツは無茶苦茶高い!!450gで4~10千円する。最近は小分け物もあるようだが、ホームセンターで売ってるところは見たことが無い。
なので、出所は申し上げられないのだが、某所から小分けを拝借vvvv
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こいつは二種混合のエポキシタイプで金属粉が配合されていて硬化すると機械的性能を発揮します。クランクケースのヒビくらいだたっら十分補修が可能なくらいです。
オイルシールとメナニカルシールのハウジングはこのパテで補修します♪
現在、このパテでクラッチケースは補修中なので、次回は分解の続きをアップします。まァ~相変わらず難儀を極めてますが(笑)。

ではまた!

アディオス・アミーゴ!

(誤字脱字失礼しました)