色には前方に飛び出して近く見える進出色と
後ろへ下がって遠く見える後退色とがあります
赤、オレンジ等の暖色系、明るい色は進出色であり
青、青緑、青紫等の寒色系、暗い色、くすんだ色は後退色です。
後退色は広い感じを与え、進出色は狭い感じを与えます。
この色の進出・後退効果は、交通安全にも重大な関係があります。
青い自動車と赤い自動車が同一位置にいるのに
私たちの目には赤の方が7メートルも近くに見えます。
青は皮肉なことに、事故遭遇率が一番高いそうです。
小さく見えるので他車からぶつけられやすいのだそうです。
じつは、私たちの目の色収差によるものです。
色収差とは、赤は屈折率が小さいから
目の網膜より奥に結像します。
そこで水晶体は網膜上に像を呼ぼうとして
水晶体をふくらませて網膜に戻し
ピントを合わせます。
その調節したぶんだけ水晶体が凸レンズとなるので
赤い対象物は接近し
膨張して見えてきます。
これに対して
青は屈折率が大きく、網膜の手前で結像するので
それを網膜まで拡散させてピントを合わせなければなりません。
その調節を今度は水晶体を薄くして行うので
青い対象物は後退し、縮小して見えます。
濃い緑色も同じく小さく見え、灰色も見にくいです。
黄色と金色は
私たちの目に一番大きく見え
一番理想的な安全色といえます。
物の見え方は
色に寄っても左右される事を知っておけば
インテリア等にも活かせます
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