ドミニオン拡張帝国のカードレビューをしていきます。
今回は新要素である「分割カード」についてレビューしていきます。
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ドミニオン拡張「帝国」 カードレビュー2「分割カード」
分割カードとは何ぞや?という方のために簡単に説明。
サプライの10枚のカードの内最初の5枚と後の5枚が別々になっているカードのことです。
上と下のそれぞれのカードにシナジーがあるのが特徴です。
それでは行きましょう。
陣地
コスト:2
タイプ:アクション
効果:
・+2ドロー
・+2アクション
・手札から金貨か鹵獲金を公開しても良い。
・そうしないとこのカードはクリーンアップフェイズにサプライに戻る。
ドミニオンに慣れているプレイヤーなら誰しもが目を疑うような効果。
なんと+2ドロー+2アクションで、コストはわずか2。
条件を満たさないと一発限りになるとはいえ、5コストの「研究所」以上の効果を発揮する。
金貨や鹵獲金を持っていれば更にガンガン使っていける。
文句なしに2コストオーバーパワーの強カード。
2コスト余ったら取りあえず買っておけば間違いないカード。
5枚無くなると下から「鹵獲金」が登場する。
鹵獲金
コスト:5
タイプ:財宝
効果:
・+1VP
・+2金
「ろかくきん」と読みます。
敵勢力から奪ったお金という意味です。
シンプルで個人的に好きなカード。
普段買えない特殊カードだけあってそれなりのハイスペック。
繁栄のアクションである4コスト「記念碑」と違ってこちらは財宝カードなので、手札に来たら使いたい放題できる。
これを2、3枚買っておけば、最終的に何は無くてもかなり良い感じに勝利点を得られる。
他の分割カードと違って分割前の「陣地」とはそこまでシナジーがあるわけでは無いが、陣地を使って大量にカードを引いて、鹵獲金でガンガンVPを稼ぐというのがシンプルで中々強い。
開拓者
コスト:2
タイプ:アクション
効果:
・+1ドロー
・+1アクション
・自分の捨て札を見て、銅貨1枚を手札に加える。
先ほどの陣地と違ってシンプルな効果な2コストカード。
しかしよく見てみると、普通に2コストオーバーなハイスペックカードだとわかる。
もし捨て札に銅貨が1枚あったとしたら、このカードは+1ドロー+1アクション+1金相当となって、4コスト並の効果。
この効果を2コストで買えるのは普通に強い。
更にアクション継続系カードのため、取りあえず買っておけば無駄にはならないため、余った2コストで買いやすい。
ということで使って楽しい、買いやすい良い2コストカード。
買いまくるとサプライは「騒がしい村」に進化する。
騒がしい村
コスト:5
タイプ:アクション
効果:
・+1ドロー
・+3アクション
・自分の捨て札を見て、開拓者1枚を手札に加えて良い。
「開拓者」が5枚無くなるとしたから登場。
村シリーズ?
騒がしいので沢山アクションが可能。
開拓者たちが集まってきて、銅貨も集めてくる。
+3アクションは、エンジン系デッキと非常に相性が良く、鍛冶屋などと合わせて大量ドローを可能にする。
更に「開拓者」が捨て札にあると、実質更に+1ドローということになる。
これはつまり、開拓者と合わせてフルで効果を発揮した場合は
+2ドロー
+3アクション
+1金(銅貨)
これはどうみても5コストのスペックを超えている。
6、7コストアクション並と考えて良いだろう。
ということでこちらの分割カードも、使っていてシンプルに楽しめる。
文句なしに強いですね。
パトリキ
コスト:2
タイプ:アクション
効果:
・+1ドロー
・+1アクション
・あなたのデッキの一番上を公開して、5コスト以上なら手札に加える。
古代ローマで「貴族」を意味する階級らしい。
大分コストが下がったものだ・・・
分割カードらしく2コストだが、他の分割カードに比べるとまあ2コストだよねってカード。
上手くいけば+2ドロー+1アクションで「研究所」相当の効果になる。
まぁ5コスト以上のカードを引く可能性はそこまで高くないため、過度の期待は出来ない。
やはり2コスト相応の効果。
これまで紹介した2枚の2コスト分割と比べると、このカードだけではどうやっても活躍できない。
山札を確認できるため山札操作系カードとの相性が良い。
5枚無くなるとサプライは「エンポリウム」に変化する。
エンポリウム
コスト:5
タイプ:アクション
効果:
・+1ドロー
・+1アクション
・+1金
・このカードを獲得する時、5枚以上のアクションが場に出ていれば+2VP。
エンポリウムは古代ギリシアの交易要所のことらしい。
アクション継続シリーズの+1金系アクション。
「市場」のお友達ということで過度の期待は出来ない。
特殊能力は本カード獲得時のVP獲得効果。
パトリキでアクションを連発しエンポリウムを手札に引いてきて、アクション連発から、更に+2VPつけてエンポリウムを購入するという流れがシナジーになっている。
ただし、全て獲得しても+10VP。
これまた過度の期待が出来ない。
ということで面白い効果で個人的には好きなのだが、他の分割カードに比べるとやや力不足という感じ。
基本セットの「研究所」でも沢山購入して連発した方が強い気がするがどうだろう。
剣闘士
コスト:3
タイプ:アクション
効果:
・+2金
・手札から1枚カードを公開し、左のプレイヤーは同じカードを公開しても良い。
・そうしない場合、+1金。さらにサプライから剣闘士を1枚破棄。
コスト3で銀貨 or 金貨同等の+金を生み出す優秀なカード。
同じカード公開も、場合によるがそれなりに外してくれる。
なので大体3コストで+3金とかなり強力なカードになる。
外しても+2金あれば最低限の働きはする。
そして手札公開は大体盛り上がる。
そしてまさかのサプライ切れ加速機能付き。
複数人で購入するとあっという間に剣闘士が場からいなくなる。
大量の報酬「大金」がサプライの下から登場する。
大金
コスト:8+借金8
タイプ:財宝
効果:
・+1購入
・このターン1度だけあなたの+金を倍にする。
・獲得時効果:あなたの場の剣闘士1枚につき金貨1枚獲得。
剣闘士たちの戦いの後には、超高コストなスーパー財宝が登場。
コストは属州を2枚買えるだけの金額。
(借金ルールについては別に紹介します)
これは借金してでも購入する価値ありまくりなパワーカードの1枚。
このカード単体では全く役に立たないが、他の財宝や+金とかけあわせることで、圧倒的な+金を生み出すことが可能になる。
繁栄のカードでもないのにかなりのインフレが発生する。
大金を手にした暁には、手始めに16金属州2枚購入から始めよう。
ちなみにあれ?こんな獲得時効果あったっけと見直したカード。
獲得時効果は、他の分割カードのようにシナジーを付けようとしたのだろうが、完全にオマケ効果。
発動出来たら嬉しいラッキー程度で狙うようなものでは無い。
投石機
コスト:3
タイプ:アクション-アタック
効果:
・+1金
・手札からカードを1枚破棄。
・3コスト以上の場合、他のプレイヤーは呪いを1枚獲得する。
・財宝カードの場合、他のプレイヤーは手札を3枚になるよう捨て札にする。
分割カードの最後はどうにも地味なペアが登場。
いきなり投石機が登場。
破棄効果とアタック効果を併せ持つ。
しかし残念ながら、3コスト以上のカードを破棄するのは圧縮の観点ではナンセンス。
そのため、通常は銅貨1枚破棄して、民兵アタックを行うことになるだろう。
頑張って銀貨を破棄してアタック出来ればそれなり。
面白い効果で銅貨1枚の圧縮にはなるが、+金など総合的に民兵の方が強いと言わざるを得ない。
更に残念なことに破棄カードは大量に購入するものでも無いため、他の分割トップカードと違い、このカードを大量に購入している時点で勝ち目がない。
勝てない1人投石機劇場になる。
サプライが5枚尽きると下から!?なカードが登場する。
石
コスト:4
タイプ:財宝
効果:
・+1金
・このカードの獲得か破棄時に銀貨1枚獲得。
・購入フェイズの場合、銀貨をデッキの上に置き、それ以外は手札に入れる。
分割カード最後の1枚は何と「石」
石は財宝なのだろうか?
石と投石機。
他の分割カード以上に最高に分割カードシナジーを考慮されたカードになっている。
石を投石機で発射すれば、何と呪いと手札3枚アタックの両方を与えることが可能。
更に破棄時効果で次の発射物である銀貨も手に入る。
ガンガン投石機で発射してアタックし続けることが可能。
こいつは凄い。。。
まぁこんな使いづらい分割カード使わずに、普通にデッキ組んだ方が強いですけどね。
そもそも破棄している時点で自分にとってのメリット減。
カード自体の効果は+1金と銅貨レベル。
シナジー活かして頑張ったところで、シンプルな魔女や民兵には勝てないと思う。
石と投石機アタックということでやっている方は楽しいですけどね。
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以上、ドミニオン拡張「帝国」のカードレビュー2「分割カード」レビューでした。
分割カードは中々面白いルールなので未プレイの方は是非プレイしてみてください。
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