OSHO禅タロットを、
英語版解説書と独自の観点から読み解いていきます
今日は雲の7
POLITICS
政治
のカード
全部で79枚ある、OSHO禅タロットのカード達の中でも、
BEST3に入るくらい、嫌われているこのカード
このカードの英文である、
POLITICS
は「政治」という意味ですが、
その他に、「策略」や「駆け引き」という意味もあります
ちなみに、「政治家」はpoliticianと言うのですが、
これは
「自己の利益または党派中心に駆け引きをするという軽蔑の意味で用いられることがある」
らしく、
いわゆる「良い政治家」のことは、
statesman:聡明で識見のあるりっぱな政治家
と言って区別するようです
というマメ知識を放り込んだところで、
またカードに戻りましょう
雲のカードは「思考」のカードです
前にも言いましたが、このOSHO禅タロットの中で、
「思考」はあまりポジティブな意味でとらえられていません
ここで「思考」は、
自分が望むものを得るために計画をくわだてる
何かをたくらむ
状況や人を巧みに操作しようとする
というネガティブなものとして描かれています
それを、雲の柄をした目つきの悪い二枚舌の蛇が象徴しています
「思考」そのものが悪いのではなく、
そういう面も「思考」には備わっていて、
それはよっぽどイノセンスな人以外は、
みな自分のどこかに持っているものなのです
このカードには「顔」がふたつ描かれています。
ひとつは口から蛇を出した、
これでもかってくらい悪い顔の男と、
ちょっとうさんくさい笑顔を浮かべたお面の顔・・・。
目の前に現れたのが、
口から蛇を出した気持ち悪い顔色と、
センスの悪い髪形をした男なら、
私たちは即座に警戒網を敷いて、
(もう、心の警戒レベルはMAXですよね)
関わらないようにしようとしますが、
この満面の笑顔の仮面を付けられて、
「私はあなたの味方です」
「私を信じてくださいね」
と言われたら、コロっとだまされてしまうかもしれませんね
私たちは無意識にこの笑顔のペルソナを付けてしまっています
それは自分の利害を考えた「駆け引き」のためです
心の中ではこの男のような顔をしながら、
笑顔で誰かと接している・・・、
そんな覚えはありませんか
そんな時、あなたが「だまして」いるのは誰なのか
それは「あなた自身」です
そうやって知らず知らずのうちに、
自分をだまし、自分を傷つけてしまっているのです
自分がその「駆け引き」を常日頃からやっていないかどうか、
それを自分に問いかけるのは、痛みを伴うものかもしれませんが、
見ないふりをして、ペルソナをかけ続けることの方が、
よほど痛々しいものです
人を支配するには、
罪悪感を抱かせ、
自分には価値がないと思わせることだ、
とOSHOは説話の中でおっしゃっています
それはゆっくりと進行する自死の方法だと・・・
自分にも他人にも嘘を付いたりだましたりすることで、
心の中に罪悪感が芽生え、
自己肯定感が下がります
自覚できなかったとしても、それは潜在意識の中で起こり、
確実に私たちをむしばんでいきます
それに気付き、
自分の力でそれを食い止めましょう