朝早起きしたので、ひとりで【桜の間】へ。
まだ7時前だから、だれもいない。
【平成の大時計】
天皇陛下のご即位を祝して、ホテルの
『桜の間』に置かれたドイツ製の時計。
【注意】音が出ます
⬇️
朝7時のメロディーを聞きたくて
「ウィッティングトーン」優雅な音色。
15分毎に1章節ずつ奏でられ、
12の文字盤に針が来ると1曲(4章節)
上皇后美智子様も聞かれた美しい音色
窓から庭を眺める。すごい雨☔
ここは1番古いガラス。ガラスはちょっぴり
波打って、昔の人と同じ目線で
窓側の席2人掛けテーブルの引き出しには、
碁石と将棋の駒が入ってるんだけど…
ひとりじゃできないなぁ
この部屋で30分くらいのんびり外を眺めて
広いお部屋を独り占め
まだ時間があったので、玄関に出たら、
駐車スペースにずぶ濡れの鹿さんがいた
朝食は、メインダイニングルーム【三笠】
予約時間になったので、入ります。
洋定食か和定食か悩む
周りを見回すと、和食の方が多いかな。
実は「三笠」の中で、見たい絵があって…
⬆️ 横山大観の団扇絵の原画(燕に山)
団扇は外国のお客様に配ってたようです。
河合玉堂の団扇絵(月に鵜飼)もあるけど、
お食事中の方の近くなので遠慮しました。
結局、和定食の茶粥にしました。
茶粥の蓋に、奈良ホテルの焼印
玉子焼きに具がいっぱい入ってるのが
焼き魚は鰤。奈良漬も美味しい
蓋を取ると、左下の黄色っぽいのが茶粥
緑茶仕立ての茶粥、香りが良く美味しい
ホテルに隣接する『名勝 旧大乗院庭園』
宿泊者は無料で入れるから、晴れていたら、
朝食の後で散歩する予定だったけど
⬆️ 売店前にあった絵を見て、庭園を想像
宮崎春翠「元大乗院庭苑四季眺望真景」
朝から警報級の大雨☔️ 足元も悪そうだから、
お庭はあきらめて、お部屋に戻ることに
吹き抜けに飾られていた中で見覚えのある絵
聖徳太子伝説の「片岡山の飢人に施衣」
作者 : 池田寒山
色合いが鮮やかで目を引きました。
吹き抜け、素敵だから何度も通ります
(エレベーターもちゃんとあるんだけど)
お部屋でのんびり。
雨音、シトシトじゃなくてザーザー
お部屋の窓からの眺め。緑が広がる。
遠くに見えるのは、若草山かな
冷たいミネラルウォーターをグラスに。
コースターが素敵 売店で売ってた
出発前に、またティーラウンジへ
娘は、アップルパイ&ロイヤルミルクティー
紅茶はロンネフェルト
アップルパイ、運ばれてくる時に甘く香る。
マカロン2種とバニラアイス付き。
パイの表面がおいしそうなキツネ色。
お皿【オールド・ノリタケ】
お皿の金の縁取りには、車輪のマーク🛞
当時ホテルを経営していた鉄道院の
機関車の動輪(レモンの輪切りみたい)
金色のカトラリーは、【長崎銀器】
東洋一と謳われた幻のホテル(営業10年間)
長崎ホテルから譲り受けたアンティーク。
英国王室御用達 Mappin&Webb 社製。
お手拭きに描かれた奈良ホテルのイラスト。
思えば、ホテルの全景を眺めてなかった
私が注文したのは、クリームソーダ
ちゃんとまっすぐ撮ってるつもりなのに、
斜めになっていて
オバさんの私には上手に撮るの難しい
売店でお買い物した時にいただきました。
五重塔デザインのステッカー、レトロ
鹿さんの切り絵風のA5クリアファイル、
鞄に入るサイズ。パステルカラーで可愛い
ホテルタグ ラベルステッカーは3種類。
左 鉄道院時代 1913年〜1920年
中 日本交通公社時代 1945年〜1956年
右 都ホテル経営時代 1956年〜1983年
昔のホテルタグ、時代の記憶の一片として。
チェックアウトして送迎バスに乗り、
近鉄・奈良駅へ。この後、京都駅まで、
観光特急【あをによし】に乗ります
奈良ホテル、クラシックでレトロな雰囲気が
好きな私たちは満喫、かなり楽しめました
⬆️ 売店で売ってた本、買おうかなぁ。