松坂屋『知られざるミュシャ展』
行ってきました
いつも思うことなのですが、
ミュシャの描く女性は、
ふっくらとしてとても美しいと思います
女性とともに描かれる花などの装飾
センスの良い文字(アルファベット)
それらを絶妙なバランス感覚で配置しています
絵の隅には、花や宝石・雪の結晶など
美しいものばかりでなく、
さりげなく、「ドラゴン」や
「蛇」など、
ちょっと不気味な物も描かれていたりしますので、
注意深く見ると新しい発見があります
コレクションの中には、私の好きな「椿姫」も
ありましたし、
「ヒヤシンス姫」も代表的な作品です
中でも一番見とれてしまったのは、
「一日の四つの時」、上の画像(4枚連作の作品)
「朝の目覚め」 「昼の輝き」
「夕べの夢想」 「夜の安らぎ」
の4点からなるシリーズです。
思っていたよりも、
小ぶりでしたが4枚並ぶと素晴らしく、
私達の他にもみなさん見入っていました。
私は「夜の安らぎ」が一番好きです
ミュシャの作品には、連作が多く、
「季節の流れ」、「4つの花」、「四季」も
好きな作品です
今回は、チマル・コレクション所蔵の作品が多かった。
チマル・コレクションとは、
ミュシャの故郷・
チェコのイヴァンチッツェ近郊の町に住む、
チマル博士という方の個人コレクションのようです。
チマル・コレクションは、
ミュシャが10代の頃にデザインした
市の出生・死亡記録の表紙や素描作品など
「マイナーな作品」が集められていて、
はじめて見るものばかり。
ほかにもミュシャがデザインした祖国の切手・
スラヴィア銀行・宝くじ・地方博覧会のポスターなど、
故郷のためにデザインされたものが多く、
ミュシャの祖国への思いの強さが伝わってきました
今まで見てきたのは、
美しい女性モチーフの作品ばかりでした。
今回は、宗教的な作品、モノクロの作品と、
華やかなものばかりでなく、
幅広く見られたのはとても良かったです。
ビスケットの缶のラベルなど、
小さいものもありましたし、
雑誌の切り抜きを貼りあわせたものなど、
小さくても素敵な作品もありました。
私達は時間が無かったので、
用紙(↑)だけ頂いてきました。
記念に、クリアファイルを買いました
『1900年パリ万国博覧会公式晩餐会招待状』
この作品、美しかったです